てっぺん二代目のチームビルディングとは?[前編]

居酒屋てっぺん

居酒屋てっぺんは一時期、中小企業の経営者で知らない人はいないぐらいの認知度があった。

「日本一元気な朝礼」として社員教育に導入する企業もあり、実際に年間1万人もの人がお店の朝礼に参加していた。

しかしながら「元気がいい居酒屋」というコンセプトそのものが日本中に伝播した結果、その魅力は一般化していった。

そしてネットの一部の評価では「宗教だ」「洗脳だ」と誹謗中傷の対象となることもあった。
そんなこともあり、居酒屋てっぺんは下火に…ならなかった!!

コロナの直前には創業15年で過去最高売上、過去最高利益を達成した。
卒業生の活躍も目を見張るものがあり、今日も日本中に元気と笑顔を届け、夢とありがとうの大切さを伝え続けている。

今回はその苦難の時期にも負けることなく、現在進行形で最強のチームを構築している
てっぺん2代目代表の和田裕直さんにお話を伺った。


和田裕直 (わだひろなお) さん

◯ 株式会社てっぺん代表取締役

三つ星フランス料理店
「Regis et Jacques Marcon」で修行後
恵比寿 一つ星レストランン
「Le jeu de l’assiette
(現 A nu, retrouves-vous owner chef)」
下野昌平chefの元で修行

22歳でてっぺんに出会い、
人が輝いて働くことの重要性を知る。
店長、総料理長を経て、現在社長として
社員の可能性およびお客様へ感動を追求し続ける

株式会社 てっぺんHP


インタビュアー:福永寿徳 (フラップスプラン株式会社の代表取締役。愛知県出身)

二代目って大変じゃない?

インタビュアー福永:よろしくお願いします。

和田さん:よろしくお願いします。なんか照れますね。

福:確かに。ほぼ毎日顔見てますからね。笑

和:いや、ふくさんに話すの緊張しますね。笑。

福:大丈夫です。いつも通りで。笑。

和:はい。

福:以前に、大嶋さんにも出てもらったんですが、今回はより最近のてっぺんというか、具体的なチームづくりについてお話しを聞かせてください。

和:はい!わかりました。

福:まず、 和田さんは創業の大嶋さんから重すぎるバトンをがっちり受け取った男として有名ですが、ぶっちゃけ最初どう思ったの?

和:そこからですか!?最初はそうですね。「はい」か、「イエス」しかなかったんで。

福:確かに。大嶋さんに頼むって言われて断れる人いるんかな。笑。

和:ですよね。笑。でも、まあ勝負してみたい。っていうのはあったし、大嶋大将が私に言ってくれたということはお前ならできる。というメッセージだと思って謹んで受け取りました。

福:実際、経営者になってみてどうでした?

和:いや、本当に何が何だか。料理のことやお店のことはわかるんですけどね。本当に決算書なんて意味わからないし、貸借対照表って何ですか?っていうところからでしたから。

福: でしたよね。めちゃくちゃ勉強してたもんね。

和:たくさんの人のお力を借りて何とか。

福:自分の勉強もそうだけど、和田さんがメンバーに対して最初に着手したのが勉強会でしたよね。しかも「あり方系」の。

和:そうなんです。飲食力を上げないといけない、という課題感はあったんですが、それよりもまず、一生懸命働くことと、悲壮感を切り離したかった。

福:というと?

和:なんか、今の風潮って社員が一生懸命働いていると、会社から働かされてるっていうように一方向からしか見てもらえてないなと思っていて。

特に飲食業って勤務時間が長いとかブラックってすぐ言われてしまうんですよね。実際に、よくも悪くもてっぺんの歴史の中でそういう側面があったことも真実だと思います。それは本気で独立を目指すメンバーが集まっていた時代には絶対に必要な要素だったと思います。

決してそれを否定したいのではなくて、時代の変遷に合わせた働き方ってとても重要だし、逆に変わらずに大切にすべきことも存在するんじゃないかと思います。だからこそなんですが、働くことに楽しいという概念を持ち込みたかったんです。

福:ものすごく共感します。本当にそう。

和:だからこそ、一貫して「自分で決める」ということをメッセージし続けました。入社する際にもですし、入ってからも目標も成長も自分で決める。よく自分で決めさせるって言いながら無言の圧力がある場合があるじゃないですか。笑。ああいうのが嫌いなんで、本当にあらゆることを自分で決めさせました。

福:自分自身の二代目というプレッシャーに打ち勝つことも自分で決めるから始まったのかもしれないね。

和:あ、ほんとそうですね。そこからかもしれないです。

チームビルディングで大切なこと

福:まずは、チームに対して自分が大切にしていることを理解してもらって、そこから相互理解を深めて、それから飲食力のアップに着手したよね。

和:おっしゃる通りです。これかなり企業秘密ですけど全公開ですよね?笑。

福:そうですね。笑

和:人間力にはとにかく自信がありました。てっぺんの商品は人間だと言い切れるぐらい。でも、今は日本中に元気な居酒屋が溢れている。その中で当たり前なんですが、飲食力の強化って避けることができないな。と。

福:「あり方」の下地を作っているからこそ「やり方」を載せた時に効果が出たわけですね。

和:そうです。おかげさまで飲食サイトでも高評価をいただくようになって、連日満席の状態が続くようになりました。

福:で、コロナがやってきた。と。

和:来ちゃったんですよね〜。

福:あれだけ逆風のコロナ禍でどのように乗り越えたんですか?

和:やっぱり、改めて大切だなと思ったのは…

後編に続く

お互いを理解しあう強いチームをつくるために

個性が違うひとりひとりが同じ目標を目指して集まるチームだからこそ、お互いを知り、得意不得意をチームづくりに活かしていく必要があります!

理解するためにはどんなことが必要か?違いを活かしてチームとして強くなるためのポイントは何か?ワンネス経営®の公式ラインでチームづくりのコツをお伝えしています!

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