「伝わるプレゼンの超基本」前田鎌利 氏

  • 人前で話す機会は多いけど、正直得意じゃない。
  • スライドを作っても文字ばかりでなんだかわかりづらい。

そんな悩みを抱えている方へ、ソフトバンク・孫会長のプレゼンも任されていたプレゼンテーションのプロである前田鎌利氏に「伝わるプレゼンの基本」についてお話を伺いました!

とてもわかりやすくプレゼンテーションのコツ・ポイントを教えていただきました。

役職など関係なく皆さん必見の内容です!

 

 

前田鎌利(まえだ かまり)氏
◯一般社団法人プレゼンテーション協会 代表理事
◯株式会社 固 代表取締役
◯一般社団法人継未 代表理事

HP:https://www.katamari.co.jp/

 

著書
◯『社内プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)
◯『社外プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)
◯『最高品質の会議術』(ダイヤモンド社)
◯『最高のリーダーは2分で決める』(SBクリエイティブ社)
◯『プレゼン資料のデザイン図鑑』(ダイヤモンド社)

 

プロフィール
17年にわたりIT業界に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され初年度第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも担当。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。2016年7月、株式会社固を設立。
ソフトバンク、ヤフー、ベネッセコーポレーション、Jリーグ、UQ、SONY、Panasonic、日テレ、松竹、TOPPAN、OKI、ニトリなど200社以上の企業・団体などで講演、企業研修などを行う。

 


ターゲットの明確化が基礎中の基礎

 

 

 インタビュアー:人前で話す機会は多いけど、「正直プレゼンが苦手」というお悩みをよく伺います。伝わるプレゼンのためには、どんなことを意識するといいのでしょうか?

 

前田さん:プレゼンを考える上で大事な1つ目のポイントは、「そもそもターゲットは誰なのか」ということです。

社内のスタッフ向けなのか、組織外の人向けなのか、それだけで全然プレゼンの内容が変わってきます。

例えば内部の人なら、ある程度聞く姿勢ができているはずで、外部の人ならそもそも聞く姿勢ができていなかったり、専門用語が通じなかったりしますよね。

まずはターゲットが明確になっているかどうかというのが基礎中の基礎ですよ。
テクニック的なことが大事になるのはその後です。

 

内部向けは、話しすぎに注意

 

 

インタビュアー:たしかに、誰に話すのかによって内容が大きく変わってしまいますね。
では、ミーティングなど内部でのプレゼンで意識すべきことはどんなことでしょうか?

 

前田さん:内部向けのプレゼンでありがちなのは、(立場が)上の人の話が長くなってしまうことです。

上の人からすると、良かれと思ってたくさんのことを伝えてしまうんだけど、スタッフからすれば、一度に色々言われてもまず頭には残らない。

つい「内部の人だし、わかってくれるだろう」というスタンスで話しすぎちゃうんだけど、「いつも聞いてることだしな」って、経験の長いスタッフほど思っていたりします。

小学校の時の校長先生の長い話なんて聞きたくないじゃないですか。

あれと一緒ですよ。

朝礼やミーティングでトップが30分も喋ったらスタッフとしてもしんどい。

なので、3分〜5分ぐらいで終わるような内容にまとめないと、聞いてもらうのは難しいと思います。

 

話を短くわかりやすくまとめるためには、「伝えたいことを3つに絞ってから話す」のがおすすめですね。

もちろん1時間以上話すような内容があってもいいんですが、その場合に重要なことは「寝かせない」ということ。

じゃあ寝かせないためにはどうしたらいいかというと、最後までワクワク興味をもって聞いてくれるようなスライドを作ることですね。

「どんな内容であれば、寝ずに聞いてくれるか?」という意識を持ってもらうと、いいプレゼンに近づけると思います。

 

インタビュアー:ありがとうございます。
スライドのお話が出ましたが、わかりやすいスライド資料のポイントについて教えていただけますか?

 

 

スライドの文字量は少なく!

 

前田さん:これは伝わるプレゼンのための2つ目のポイントで、「スライド(投影資料)の文字数はなるべく少なくする」というのが大事です。

スライドに書いてある文字が多ければ多いほど、人はその文字を読んでしまうので、話している内容を聞いてくれないんですよ。

さらにプレゼンターは、書いてあることを話してもしょうがないという意識があるから、書いてないことまで話そうとする。

結果、伝えたいことが伝わらないっていうミスマッチが起こってしまいます。

パワーポイントなどを投影して話をする場合には、「なるべく文字量を減らす」というのを心がけてください。

特にキーメッセージは13文字以内にすると印象に残りやすいです。

最初に文字で全部見せるようなネタバレ感満載の資料ではなくて、最後までワクワクしてみてもらえる資料構成にするといいと思います。

 

 

アニメーションでワクワク感を演出する

 

3つ目のポイントは「アニメーション」

寝ずに聞いてもらうとか、ワクワク感を持ってもらうためには、視覚効果を使うことが大切です。

 

資料作りにパワーポイントを使う方が多いと思うんですが、「フェード」や「変形」という画面切り替えのアニメーションがオススメ。

バリエーションが多いので、いろんな種類を使いすぎると目がチカチカして逆に疲れちゃうので気をつけてくださいね。

 

「ターゲットを決めて」
「なるべく文字量を少なく」
「アニメーションを使う」

伝わるプレゼンの基本的なポイントは、その3つくらいかな。

 

 

インタビュアー:その3つを意識したら、一気にプレゼンのレベルが上がりそうですね!
更にレベルを上げるために意識するといいポイントはあるでしょうか?

 

 

「比喩」で印象に残す

 

 

前田さん:プレゼンで大切なことは、「いかに伝えたい内容を印象的に見せるか。覚えてもらうか」ですよね。

私が特に印象に残したいことを伝える時は、「比喩(例え)」をよく使います。

伝えたいことがよりわかりやすく、理解しやすい例えを使ってあげるということです。

 

例えば、売上目標があるとしたらただ数字を掲げるんじゃなくて、「この売上は検診患者〇〇人分」とか「検診を受ける人数×検診の単価=目標売上」みたいに分解してみるとか。

聞いている年代に合わせて、例えを置き換えたりするとさらに共感が得られると思います。

 

内部に話すときほど、「わかってるでしょ」「伝わるでしょ」という意識になりがちなんですけど、そこを改めて「これで伝わるかな?」と見直してもらえるといいと思います。

 

インタビュアー:なるほど。たしかに例え話があるとすごくわかりやすくなりますね!
最後に、「そもそもパソコンが苦手」という方もいらっしゃると思うのですが、そういった方へのアドバイスはありますか?

 

PCが苦手ならホワイトボードで

 

前田さん:パソコンが苦手な方は、ホワイトボードでプレゼンをするのが一番いいですよ。

 

3つ話したいことがあるなら、1、2、3と最初に書いておいて、「1つ目がこれ、2つ目はこれ、3つ目はこれ」とその場で話しながら書いていく。

書く言葉は文章で書かずにキーワードにするといいです。

自分で最初に3つ書いておくと、何について話さなきゃいけないかを覚えていられるので、「じゃあまず1個目ね」といって話し始める。

 

話の途中で覚えておいて欲しいことは、キーワードをその場で書く。みたいにするといいと思います。

パソコンやデジタル機器が苦手な方はそういう方法でプレゼンをするといいと思います。

 

 

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