褒めるのって難しいと感じる人へ

研修中にアンケートをとると意外と多い。

「褒めるのが苦手です」という人。

聞いてみると大体

「何を褒めていいかわからない」

「自分なんかに褒められても嬉しくないんじゃないか」

という、なんともボリュームつまみのぶっ壊れた回答をいただけます。

ちょうどよくできないものですかね。

そんな人に問いかける質問がこちら。

「褒める」と「承認」の違いをご存知ですか?

「褒めて伸びるタイプなんです。」

ってよく聞きますが、叱られて伸びるタイプはそういません。

人はやはり褒められたい生き物のようです。

社会生活の中で重要な位置づけなのだと思います。

ただ、褒める前に必要な◯◯という関係性も存在します。

今回は、スタッフ教育以前のコミュニケーションである、褒めること、承認することについてお伝えします。


大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。


【三段階の承認】下から積み上げよう!

まず褒めることと承認することの違いを明らかにしましょう。

以前書いた記事はこちら↓
リーダー必読!「褒めて伸ばす」の落とし穴

褒める:良いと評価をすること
承認する:ただ事実を認めること

スタッフ教育の前の人間関係の上では、
褒めるより先に承認することが重要になってきます。

なぜなら、信頼関係がない人から評価されても対して嬉しくないからです。

極端な話、街中を歩いていてすれ違いざまに

「髪型ステキだね」

とか言われたらどうですか?キモくないですか?

よく知らない人から評価されても恐怖しか感じません。

社内でも同様です。

いきなり評価されても受け取れません。

信頼関係の構築にはまず承認の力が必要です。

実はこの「承認」には3種類あります。

  • 結果承認
  • 行動承認
  • 存在承認

ご存知の方もいるかもしれませんが

この3つがピラミッドのようになっています。

大切なことは

承認はピラミッドの土台の部分

存在承認から積み上げていくことです。

承認の三段階

誕生日は存在承認の大チャンス!

承認の1番の土台になる存在承認とは

「その人の存在そのものを認める」

ということです。

例えば

「今日もいてくれてありがとう」
「〇〇さんがいてくれると、とっても助かるわ〜」
「〇〇さんがいてくれるだけで、なんだか安心するよ」

という声かけです。

ただ、毎日「今日もいてくれてありがとう」と
伝えていると、ちょっと変な雰囲気になってしまいます。

それを可能にするのが挨拶です。

「おはようございます。」

というこの言葉。

よく考えたら意味がわかりません。

おはようございます。と言ったら、

おはようございます。と返さないといけない。

意味はよくわかりません。

そういうものだとしか応えられません。

しかも、こちらが伝えたのに返って来なかったら腹が立つ。

いよいよワケがわかりません。

それに終止符を打つ考え方がこちらです。

おはようございますには
「今日もいてくれてありがとう」
という意味が含まれている。

そして返事のおはようございますには
「いえいえあなたこそ」
という意味が含まれている。

ということです。

そう考えると全ての合点がいきます。

挨拶は存在承認なのです。

だから夜の職場でも出会ったらまずは
「おはようございます」なんでしょうね。

存在承認をする上でもう一つ良いタイミングが誕生日です。

スタッフさんへ「生まれてきてくれてありがとう」という最大の存在承認を自然にできるチャンスです。

盛大にやる必要はありません。

プレゼントも重要ではありません。

誕生日のお祝いが決め事になると厄介です。

本質を見失います。

そうではなくて、せめて同じチームなら気にかけて

「誕生日おめでとう!」と声かけをしましょう。

自発的なスタッフを育てる行動承認

存在承認の上に、行動承認が乗っかります。

行動承認とは、

「その人が行動したことを認める」こと。

行動承認を行うほど、自発的に動いてくれるスタッフが増えます。

実は多くのリーダーがここを見落としてしまうところなので、しっかり確認してくださいね!

例えば

「へぇ〜〇〇にチャレンジしてるんだ!それだけでも十分凄いと思うよ!」

「いつも頑張っているね!」

など、結果に左右されることなく行動すること自体に価値があると認めてあげる。

これを繰り返すと、スタッフも「ちゃんと見てくれているんだ」「次も頑張ろう!」という気持ちになってくれます。

土台のない結果承認は逆効果

最後にくるのが結果承認

実はこれが「褒める」ということです。

結果承認とは

その人の成果を認める(褒める)こと。

例えば

「目標達成おめでとう!やったね!」
「頑張ったね!」

という声かけ。

注意したいことは、

存在承認、行動承認という土台がない状態での
「結果承認(褒める)」は逆効果になってしまう

ということです。

冒頭にもお伝えしましたが、承認の土台がないと

「あなたに褒められても嬉しくないし」

と思われてしまう恐れがあります。

まとめ

今回は三段階の承認についてご紹介しました。

ポイントは
存在承認と行動承認を積み上げることが
あなたを「褒められて嬉しい人」へと
変えてくれます。

ただし、間違えてはいけません。
がんばっているという行動で評価してはいけません。

評価は結果でされるべきです。
行動は承認、結果で評価。

ここはとても大事だと思います。

チームを強くするための承認から始めていきましょう。

強いチームづくりのヒントになれば幸いです。

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事務局:スズキヒラク

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