2022.09.27
チームづくり
「その場の感情にまかせて相手に怒りをぶつけてしまった」
「ちょっとしたことでイライラしてしまう…」
「職場の雰囲気をより良くしたい」
コロナ禍における環境変化のストレスもあり、怒るほどでもないようなことにもイライラするようになったという声もある、昨今。
怒りの感情をうまくコントロールし、ビジネスやプライベートの場面で活用することで好影響をもたらすアンガーマネジメントが注目されています。
とくに、怒りが支配する職場は誰もが働きにくく、怒られない方に意識が向いてしまい、結果として不正を隠すといったことに繋がりかねません。
アンガーマネジメントを活用することで、今以上にポジティブに仕事と向き合えるはずです。
本記事では、アンガーマネジメントの意義から実践方法まで詳しく解説していきます。
アンガーマネジメントは、怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニングのことです。
もとは1970年代にアメリカで、DV加害者や暴行事件を起こした犯罪者に対する矯正プログラムとして開発されたと言われており、今では広く一般的に使われています。
前提として、アンガーマネジメントの目的は「怒らないようになること」ではありません。
怒りは、身を守るために必要な感情です。しかし、怒りの感情により深刻な問題を引き起こすこともあり得ます。
そのためにアンガーマネジメントで大事にしているのは、怒ることを抑え込むのではなく、怒りの感情との向き合い方を変えていくためのアプローチです。
アンガーマネジメントを活用することで、良好な人間関係を築けるようになるだけでなく、気持ちに余裕をもって過ごせるようになるでしょう。
アンガーマネジメントをビジネスの現場で活用することで職場の人間関係を良好にします。
怒りの感情をコントロールできずにいると、人に当たってしまったり、自分を責め過ぎたりして職場の雰囲気を悪くしてしまうのは想像に難くないでしょう。
特に、上司が感情的になり、部下に怒りをぶつけてしまうと、部下は上司の顔色をうかがうようになります。
本来であれば、お客様との良好な関係を築き、顧客満足度を高めることで自社の利益を最大化させることを目的とすべきでしょう。
しかし、部下が上司の機嫌ばかり気にしている状態になっていると、本来の目的を達成できません。
そのため、アンガーマネジメントを管理職研修、マネジメント研修に導入する企業が増えています。
「なぜ怒るのか」という根本的な原因を理解することで、アンガーマネジメントがしやすくなります。
ここでは怒りの感情が沸き起こるメカニズムについて紹介します。
まず怒りの背景にはどんなものがあるでしょうか。
など、怒りの感情にはさまざまな背景が隠れているものです。
これを第一次感情といいます。
怒りの根本的な部分では、不安や怖れ、辛いといったネガティブな感情があります。
たとえば、「仕事がうまくいかない」「意見がぶつかった」といった出来事が積み重なると無意識のうちにネガティブな感情がたまってしまいます。辛く感じたり、不安を覚えたりする人も多いでしょう。
第一次感情が小さいうちに解消できれば問題ないのですが、ため込んでしまい容量オーバーとなったときに怒りが沸き起こります。
あふれ出した怒りの感情は、第二次感情です。
この第二次感情は、第一次感情がなければ発現しません。
怒りは自分を守るために必要な感情ですが、どんな第一次感情を背景にしているかを理解することが大切です。
つまり、アンガーマネジメントは第一次感情とうまく付き合うためのトレーニングといえます。怒りの感情をなくすのは不可能ですが、怒りのきっかけとなる背景を理解することでうまくコントロールできるようになるでしょう。
怒りの感情とうまく付き合うようになることで、自分だけでなく周囲にも良い影響をもたらします。
アンガーマネジメントがもたらす効果は以下の3つです。
それぞれ以下で説明します。
アンガーマネジメントで怒りの感情をコントロールできるようになると、周囲と良好な人間関係を構築できます。
怒りのままに感情を相手にぶつけてしまうと、相手はストレスを感じてしまいます。そうなれば、相手との関係性はギスギスしてしまうでしょう。
アンガーマネジメントで怒りの感情をうまくコントロールできれば、自分の気持ちを分かりやすく相手に伝えられるようになるのです。
怒りの感情とうまく付き合えるようになることで、感情をセルフコントロールする力がアップします。
日々コミュニケーションをとるなかで、思わず怒りにまかせて感情的になってしまった経験はないでしょうか。
後から「感情的になって言わなくてもいいことを言ってしまった」と後悔しても、発言を取り消すことはできません。
アンガーマネジメントで感情をセルフコントロールできるようになると、「怒りにまかせて感情的に言ってしまった」という後悔を減らせるようになるでしょう。
アンガーマネジメントによる怒りのコントロールは、業務の生産性向上にも期待できます。
たとえば、集中して行うべき重要な業務があっても、怒りの感情を抱いたまま、業務に取り組んでいても、頭の中は作業どころではなくなっているでしょう。
つまり、ネガティブな感情に左右されてしまうと、作業効率が悪くなるのです。
アンガーマネジメントで怒りの感情をうまくコントロールできるようになると、目の前の仕事に集中でき、結果として生産性がアップします。
ここからは、アンガーマネジメントを具体的にどのように実践すればよいのかについて解説します。
アンガーマネジメントの実践方法は以下の5つです。
一度怒りを覚えると、さまざまなことが記憶からよみがえります。
このような状態では怒りが膨れ上がり、自分でも手が付けられなくなりますが、頭の中を真っ白にして何も考えない瞬間を作りましょう。
これをストップシンキングといいます。
ポイントは、思考停止させている間は、原因も解決策も一切考えないことです。
心の中を落ち着かせ、気持ちがクールダウンしてから考えを再開させるとよいでしょう。
怒りを覚えたときに、自分に言い聞かせる言葉を用意しておき、心の中で唱えることをコーピングマントラといいます。
これは、ストレスの元になる感情に働きかけ、ストレスをゆるめる手法です。
たとえば、「きっと大丈夫」「想定内だから問題ない」といった自分にとって怒りを落ち着かせる言葉を見つけましょう。この時の言葉は、自分の心が落ち着く言葉でよいので、好きなペットの名前でも大丈夫です。
スケールテクニックは、自分がどのくらい怒っているのかの度合いを数値化し、怒りを静める手法です。
怒りを覚えたら、10段階でその気持ちに点数をつけます。0をまったく怒りを感じていない状態として、10は「絶対に許せない!」と思うほどの激しい怒りです。
こうして怒りの度合いを数値化することで、「これは2だから、たいしたことないな」「これは7くらいだからかなり怒っているぞ」と自分を客観視でき、具体的な対処方法を考えることができるようになります。
また、点数づけに集中することで、怒りの感情にストップをかける効果も期待できます。
怒りで頭がいっぱいになると、他のことが考えられなくなります。そんな時はグラウンディングが効果的です。
グラウンディングとは、怒りを覚えた時に別の物事に注目することで意識をそらす手法のことをいいます。
たとえば、パソコンに向かっていたら、ディスプレイの形状をひたすら観察したり、傍らにコーヒーがあれば、コーヒーの香りや味をしっかり味わうなど、目の前の物事に集中しましょう。
つまり、強制的に「今」に集中することで、怒りの増幅を防ぐことができるのです。
怒りは覚えた直後が最も激しく、段々と沈静化していきます。そのため、怒りを覚えたら、最低でも5〜10秒ほど間を置くことがおすすめです。
一度その場を離れ、感情の流れをリセットし、さらに深呼吸や軽いストレッチをすると高ぶる気持ちが静まります。
タイムアウトの手法を活用し、感情のままに怒らなくても済むように切り替えましょう。
怒りの感情は周囲に伝播する性質も持っているため、職場の雰囲気にも悪影響を及ぼします。
一人ひとりがアンガーマネジメントを身につけることで、職場の人間関係は良好になり全体の雰囲気も大きく改善するでしょう。
皆が働きやすい職場になれば、業務効率も上がり生産性向上にも期待できます。
また、アンガーマネジメントにより、怒りの感情とうまく付き合えるようになると日々のコミュニケーションがスムーズになります。
コミュニケーションが円滑な雰囲気の良い環境づくりのためにも、アンガーマネジメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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事務局:スズキヒラク
この記事を書いた人
永井 祐子
愛知県出身 Webライター。「やってみなきゃ分からない!」がモットー。持ち前のチャレンジ精神と思い切りのよさを発揮し、 OLから憧れだったライターの世界へ飛び込む。ライター業をする中でコンテンツマーケティングの奥深さに魅せられ、極めるために日々研鑽中。趣味は、映画を観ること、一人旅。好きな名古屋めしは、味噌串カツ。
2021.07.29
「ちょっといいですか?」の価値
チームづくり大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ 「コロナは時計の針を早く進めた」と言われています。 ウーバーイーツや出前館などデリバリー事業の拡充やNetflixなどのビデオコンテンツのサブスクリプション事業の私たち、いや、私に対する侵食を見れば明らかです。 その中でも特に顕著なのがテレワーク、リモートワークの拡大です。 今どき在宅勤務なんてけしからん!ビデオ会議なんてけしからん! っていう旧時代の人はなかなかないと思います。 間違いなく働く環境は未来へと時を進めています。 しかし、その急激な加速は同時に不具合も生み出しました。「テレワークうつ」や「サイレントうつ」と呼ばれるメンタルヘルスの低下です。 「在宅勤務って最高!!通勤もないし人間関係に疲れなくていいし!」と言っていたのは最初だけ。 実際に『月刊総務』の調査によると60%以上の人がストレスが増えたという結果になっています。 その原因の一つに「通勤がなくなった」ことが考えられています。 え?あんなに通勤がめんどうくさかったのに!? あんなにも満員電車がストレスだったのに!? 自宅とオフィスの間にある通勤という存在。 実は「気持ちの切り替え」という重要な役割が与えられていたのです。 仕事とプライベートの気持ちの切り替えができずメリハリのない生活がメンタルヘルスの低下を起こしていると考えられています。 そしてもう一つ失ってしまったのが同僚とのコミュニケーションです。 同様に60%の方が孤独感を感じていると回答しています。 『月刊総務』調べ 実際に私たちがサポートさせていただいているお客様でも、 ・「ちょっといいですか?」と気軽な声かけができた日々が懐かしい ・相手の表情で理解していたことって意外と多かった ・リモートの孤独感の高まりとモチベーションは反比例する ・同じ場所にいるということそのものが共通体験だった ・リアルでの会話の間とビデオ会議の会話の間にストレスを感じる というお声が異口同音に上がっています。 「テレワーク勤務のメリットや課題に関する調査結果」 概要 ・調査方法:インターネット調査 ・実施対象:500人(都内に勤務し過去3ヶ月以内にテレワーク勤務したことがあるビジネスパーソン) ・調査期間:2020年2月10日~17日 出典元:アドビ システムズ 株式会社 テレワークを実施して感じた心理的・身体的な課題として最も多かったのは「同僚とのコミュニケーションの量が減る(38.4%)」ということでした。 今まで意外とわずらわしいと感じていた人間関係。 意外と失ってみると重要だったりするわけです。 そこで遠隔でのコミュニケーションを図ろう!ということでズーム飲み。なんていうことがコロナの当初に流行りましたが、物珍しさだけで、好んでしたいと思う人は減ってきていると思います。 というのも、結局、話すのが得意な人がずっと話していて周りがそれを聞いている。という状況になりがちだからです。あの懐かしい日々である飲み会特有の同時多発的な局地盛り上がりがあって、参加者が同等に楽しいと感じることが難しいのです。 そこで、ぜひお試しいただきたいのが 業務時間内15分ほど行える『お題トーーク』です。 ズームなどのビデオチャットで一つのお題に沿ったトークを1人2分ぐらいずつしていきます。同時にルームに入る上限人数は6名前後がちょうど良いと思います。 例えば ・最近あった嬉しかったこと・最近食べた美味しかったもの・最近ハマっていること・実は内緒にしてたけど…・人生で結構がんばったこと などなど… 実際、どんなテーマでも構いません。ただあまりにも不自然なテーマだと構えてしまいますので、自分たちのカラーや親密度によって調整をしてください。 強いていうなら喜怒哀楽など感情や価値観を知ることができるテーマだと効果的です。 そして、1人が話し終わったら司会者が拍手〜。と促して拍手。 「それでは次の人を当ててください」と言って指名させると進行も楽です。 たまに1人の発言が終わった時にその人に対してフィードバックをしようとする人がいますが無理にする必要はありません。この流れで全員が話し終わるまで続けます。 最後の人が終わった段階で司会者が「それでは残りの時間、約3分間はフリートークです、先ほどのトーク内容への質問などあればどうぞ」と振って、自由に盛り上がります。 時間がきたら一旦終了します。所要時間15分で、かなり質の高いコミュニケーションが得られます。 たかがそんなこと?と思うかもしれません。 しかしこのメカニズムを知ると納得できると思います。 なぜお題に沿うと話しやすいのかというと、実は自由な発言のコミュニケーションはテーマ(話題)選びにセンスの差が出ます。 話題の選択で話の切り出しがうまくいかなかったり、興味がないと聞いてもらえなかったりしてしまうのです。だからお題を揃えることで全員が安心して発言できるようになるのです。 共通体験による共通認識から共通言語を手に入れるとコミュニケーションの速度と密度が高まります。 ============== ワーク『お題トーク』 環境:オンライン 概要:同じお題について率直に話す 時間:15分程度 人数:6名前後が最適 内一名が司会者(特にスキルは必要ない) 目的:話し、聞き、知ることでその人の価値観や背景を知り一体感につなげる。 注意点:そもそもの信頼関係があることが前提 ============== 今までよりコミュニケーションが減ってきているな。と感じているチームリーダーの方はぜひ、お題トークを試してください。対面じゃないからこそ、意外なあの人がしっかり発言してくれたりと、この環境だからこその嬉しい発見もあると思います。 「ちょっといいですか?」の価値は意外と高かったことを思い出しつつ、まずは土台を固めましょう。焦ることなくリアルとリモートそれぞれにおいて、質の高いコミュニケーションを目指しましょう。 働く人の心の安心がチームとしてハイパフォーマンスを継続していくためには欠かせません。積極的に心理的安全性を高める取り組みを行っていきましょう。 チームのコミュニケーションが足りないな。 と思ったらワンネス経営®︎プログラムがおすすめです!! コミュニケーションを円滑にして強いチームをつくるために 「もっとチームの生産性を高めたい。」そんなお悩みに効果的なのがワンネス経営®です! チームの生産性を高めるために、コミュニケーションの質を上げる方法や、自走するチームのつくり方のコツ・ポイントを公式ラインにて定期的に配信しています。 現在のチームメンバーで最大の成果を目指すために公式ラインをご登録ください! 事務局:スズキヒラク ワンネス経営®︎公式LINEを追加!
2024.12.17
アンガーマネジメントの具体的なやり方とは?メリット・デメリットも紹介
チームづくり職場での人間関係において「怒り」の感情は誰もが経験するものです。 この感情を適切にコントロールする「アンガーマネジメント」のスキルが、企業でますます重要視されています。 今回は、アンガーマネジメントの具体的なやり方とメリット・デメリットについて解説します。 ぜひ、参考にしてみてください。 アンガーマネジメントのメリット アンガーマネジメントのメリットは、次の3つです。 自己理解の深化 生産性と創造性の向上 人材の効果的な育成 それぞれ解説します。 自己理解の深化 アンガーマネジメントを習得することで、自分自身への理解が深まります。 たとえば、締切前のプレッシャーで怒りやすい、急な予定変更に過敏に反応する、といった自分特有のパターンに気づけるようになります。 仕事面だけでなく、家庭や友人関係など、あらゆる場面で活用できるため、より充実した毎日を過ごせるようになるのが大きなメリットです。 生産性と創造性の向上 感情的な対立が減ることで、チーム内での自由な意見交換が活発になったり、部署間の連携がスムーズになったりして生産性向上につながります。 また、職場の雰囲気が改善されるため、一人ひとりのクリエイティビティも発揮されやすくなることもメリットです。それにより、革新的なアイデアが生まれやすい環境が整います。 人材の効果的な育成 適切なアンガーマネジメントは、次世代リーダーの育成に大きく貢献します。 たとえば、若手社員が重大なミスをした際も、感情的に怒るのではなく「同じミスを防ぐために、どんな対策が考えられるか一緒に考えよう」という建設的に働きかけることが可能です。 このような関わり方によって、失敗を恐れず、新しい提案や挑戦的な目標設定にも意欲的に取り組めるようになります。 さらに、管理職も冷静な判断のもと、部下それぞれの成長段階に合わせた適切な指導ができるようになり、組織力の底上げにつながります。 アンガーマネジメントのデメリット 感情を必要以上に抑制することで、精神的な負担が増大するおそれがあります。 また、常に穏やかな態度を心がけすぎると「物事をはっきり言えない優柔不断な人」という誤解を招きやすく、過剰な業務を抱え込んだり、理不尽な要求を断れなくなったりするケースが増えてしまいます。 適度な怒りや不満は状況を改善する原動力にもなるため、これらの感情を完全に抑え込むと、問題の放置や業務改善への意欲低下を招きかねません。 アンガーマネジメントでは、怒りの感情をなくすのではなく、建設的な提案や行動に変換するスキルを身につけることが重要です。 次の章で、アンガーマネジメントの具体的なやり方を見ていきましょう。 アンガーマネジメントの具体的なやり方 アンガーマネジメントの具体的なやり方は、下記の5つです。 6秒ルールで感情を抑える 思考を停止して冷静になる 感情記録で自己分析を行う 怒りを建設的な提案へ置き換える 知識の習得と実践を行う それぞれ解説します。 6秒ルールで感情を抑える 人間の脳は、強い感情が発生してから冷静な判断ができるまでに約6秒を要するとされています。 この特徴を活用し、怒りを感じた瞬間から6秒間、意識的に呼吸に集中するとよいです。 たとえば「6、5、4…」とゆっくりカウントダウンしながら呼吸を整えると、理性を取り戻しやすくなります。 通勤時やオフィスなど、どんな場所でも実践できる便利な方法なので、ぜひ取り入れてみることをおすすめします。 思考を停止して冷静になる 感情的になりそうな状況では、まず目の前の作業や会話を一時中断するのもよい方法です。 いったん思考を停止することで、怒りに任せた行動・言動を押さえる効果があります。 たとえば、資料を確認していて単純なケアレスミスを発見した場合、すぐに担当者に連絡するのではなく、一度資料を閉じて席を立ちます。 窓際や別スペースなど少し離れた場所に行き、深くゆっくりとした呼吸を3回ほど繰り返すだけで、冷静な状態に戻りやすくなるはずです。 感情記録で自己分析を行う 毎日の感情の変化を記録し、分析することで自己理解が深まります。 この場合、予定外の会議設定に対して怒りレベル3、締切直前の資料修正依頼に対して怒りレベル4など、具体的な数値と状況を記録するのがポイントです。 1ヶ月ほど続けると、「午後4時以降の予定変更に特に敏感に反応する」「月曜の朝はちょっとしたことでイライラしやすい」といった自分の特徴が見えてきます。 怒りを建設的な提案へ置き換える 怒りの感情をそのまま相手にぶつけるのではなく、建設的な提案に変換すると効果的です。 たとえば、「なぜ毎回同じミスを繰り返すのか」という非難を「チェックリストを作成して確認してはどうか」という提案に置き換えます。 また、「報告が遅い」という苛立ちは「重要な進捗があったらその日のうちにメールで共有してほしい」というように、具体的な行動を示した要望として伝えます。 相手との感情的な衝突を避けながら、問題の解決に向けて前向きな対話を進めることが重要です。 知識の習得と実践を行う 怒りの感情を上手にコントロールするには、知識の習得と実践的なトレーニングの組み合わせが効果的です。 ストレス管理の専門家による講座や心理学の基礎を学ぶワークショップなどに参加すると、より深い理解と実践力が身につきます。 最近では、オンラインで受講できる動画講座やグループセッションなど、自分のスケジュールに合わせて学習できる機会も増えています。 まとめ アンガーマネジメントは、怒りの感情を抑え込むのではなく、それを建設的な行動へと転換していく手法です。 6秒ルールや感情記録といった具体的なやり方を重ねることで、職場のコミュニケーションが円滑になり、組織全体の生産性も向上していきます。 ただし、感情を必要以上に抑制すると逆効果となる可能性もあるため、状況に応じて適切に活用することが大切です。
2024.01.30
職場での世代間ギャップとは?注目されている背景と4つの事例を紹介
チームづくり若手社員の離職の原因として、職場での世代間ギャップによるコミュニケーション不足が挙げられます。 職場ではさまざまな年代の社員が働いているため、価値観などが合わずお互いにストレスを抱えるケースも多いのではないでしょうか。 そこで今回は、世代間ギャップが注目されている背景について解説し、4つの事例を紹介します。 世代間ギャップを解消して若手社員の離職防止につなげたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。 世代間ギャップが注目されている背景 「世代間ギャップ」とは、異なる世代の人々の間に存在する価値観や行動様式の違いを指す言葉です。 近年、社会は急速な変化を遂げており、情報やグローバル化の進展、多様な働き方といったさまざまな新しい環境が世代間ギャップの拡大につながっています。 例えば、上の世代の人々は新しい技術を知ってはいても、それを小さい頃から使い慣れている若者たちとは、感覚や考え方に違いがあります。 また、今は将来がどうなるかわからず、どうすればいいかも不確かな時代です。 このような時代において、新たなアイデアを創出したり挑戦したりするには、世代間ギャップを超えて一人ひとりの個性を発揮することが重要です。 職場における世代間ギャップの4つの事例 職場における世代間ギャップの事例として、下記の4つが代表的です。 仕事への姿勢 企業に対する帰属意識 報告方法の変化 電話への対応 それぞれ解説します。 仕事への姿勢 最近では、内閣府が推進するワーク・ライフ・バランスや終身雇用の崩壊などの影響で、仕事よりも私生活を重視する若者が増えています。 例えば、「残業は避けたい」「給料は適度で良い」「プライベートを充実させたい」といった考え方を持つ傾向があります。 一方、昭和世代の人たちは、企業の都合を個人の都合よりも優先すべきだと考えることが多いです。 仕事で急用があれば、プライベートの用事を断ってでも対応するという感覚を持っている人もいます。 ただしこれは、どちらが良い悪いという問題ではありません。 仕事に対する姿勢や感覚が世代によって異なることがジェネレーションギャップとして現れ、時には衝突の原因になる可能性もあります。 企業に対する帰属意識 終身雇用の崩壊に伴い、従業員の企業への帰属意識は過去に比べて低下しています。 昭和の時代には年功序列や終身雇用が当たり前で、企業が従業員の人生を保証し、その代わり従業員は企業に忠誠を尽くすという関係がありました。 しかし、現代では大企業でも倒産のリスクがあり、企業買収や事業売却が一般的になる中で、「企業に従って自分の身を保証してもらう」という考え方が薄れています。 このため、企業のミッションやビジョン、コミュニティとしての価値を基軸に、従業員の帰属意識を高める取り組みが求められています。 また、マネジメントにおいても、従業員に一方的に企業や上司の指示に従わせようとするとトラブルが生じやすいため注意が必要です。 報告方法の変化 LINEや他のメッセージアプリの普及によって、報告方法についても変化が現れています。 例えば、スマートフォンが普及する前から働いている世代の多くは、報告や連絡、相談は口頭で行うべきだと考えがちです。 しかし、現代の若者はテキストメッセージに慣れ親しんでおり、LINEやチャットなどでこれらを行うことにメリットを見出しています。 そのため、「仕事の邪魔にならない」といった気遣いによってテキストメッセージで報告する傾向があります。 テキストメッセージのみの連絡を非礼だと感じる年上世代とのギャップが生まれるケースが多い事例です。 電話への対応 昔はほとんどの家に固定電話があり、電話を受けたり誰かにつないだりするのは普通のことでした。 しかし、最近の若者は幼少時からスマートフォンでメッセージのやり取りを行っており、固定電話を使ったコミュニケーションに慣れていないと言えます。 電話自体が苦手な人も多く、特に新入社員の中には、電話対応の仕事に抵抗を感じる人が増えているようです。 まとめ 近年、社会の急速な変化に伴い、環境が新しくなったことで「世代間ギャップ」が拡大しています。 異なる世代の人々に生じる価値観や行動様式の違いは、職場におけるさまざまな弊害につながりかねません。 若手の離職防止のためにも、今回紹介した事例を参考に、世代間ギャップへの対応を図ってみてはいかがでしょうか。
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。