みなさんの怖いものって何ですか?
地震?雷?火事?労基?
全く関係ないですが、怖いものの代表が地震、雷、火事、おやじなんていっていた時代からは信じられない状況になっていますね。
さて、たくさんの社員さんと話していて怖いといえば「変化」なんですよね。
さらに具体的にいうと「誰かの助言に従って今までと違うことをやってみること」に対してものすごく抵抗感がある人が多いです。
今回は、こんな成長痛とも呼べる変化と怖さについて解説をしていきます。
大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。
助言=私を否定?
まずは、この大いなる勘違いから紐解いていく必要性があります。
例えばこんな状況の時あなたはどんな行動に出るでしょうか?
あなたは、ある会社のある部署の課長で自分の可能な限り努力をしていた。
この課の今があるのは間違いなく自分の努力の成果だし、自信も持っている。
ところがある日、あなたの元に今までより数段レベルが高い部長がやってきて、
「残念だけど全然ダメ。私のいう通りに手法を変えてください」
とか言われてしまった。
さて、あなたは?
①腹を立てて「私は正しい」と反論する
②素直に「え?そうなんですね?すぐ変えます!」と受け入れる
③聞いたふりだけして何も変えない
いかがでしょうか?
実はこれは私の体験でして、即答で①を出して見事に不正解だったという体験談です。笑。
びっくりするぐらい受け取れないですよね。
この正解は②。
え?お前にはプライドがないのか?とか言われそうですけど、ちゃんと解説しますね。
ちなみに③が最低の答え、チームにもっとも悪となる人の答えです。
どういうことかというと、ポイントなのは、実力差が明らかな自分よりできる部長がきたと明記してあることです。相手の技量がわからないのではありません。今までより数段レベルが高い部長なのです。
私がしていたのは、私が見える範囲での努力でしかありません。
しかし、もっと経験値があり視座が高い人から見ると全くもって不十分だったのです。
それでも、なぜ助言が受け取り難いか?というと以下の3点の理由が考えられます。
- まずは自分なりにがんばったことを認めてほしいのに否定された(承認欲求)
- 受け入れてしまうと今までの自分を否定してしまう感じがする(自己否定)
- 受け取ってしまうと未知の体験に進んでしまう(未知への恐怖)
このように、助言を受け取り難い理由は全て自分都合、自分本位の話であって、チームの成果の最大化には全く関係のない話なのです。
それなのに、相手の言い方がひどい、否定された感じがする、そんなんじゃやってられない。
つまりは私を否定しないで認めてほしい。ということをただ駄々をこねている子どもみたいになってしまっているということです。
思い出してほしい話
こんなふうに、助言を素直に受け取って変化することを恐れる自分にもしも気がついた時に想像してほしいことがあります。
それは、あなたが大人なのに子ども用の三輪車に乗ってめちゃくちゃ一生懸命漕いでいる姿です。
あなたの欲求はもっとスピードを上げて走ること。つまりはもっと早くゴールに辿り着くことです。だから一生懸命漕ぎにくい三輪車を死に物狂いで漕いでいます。
そんなあなたを見かねたとても親切な人が教えてくれるのです。
「隣に置いてある自転車に乗り換えたらどうですか?」
あなたは答えます。
「いや、今まで自分はこれでやってきたんで」
「自分のやり方にプライドあるんで」
「今まではこれしかなかったんだからしょうがないじゃないですか」
とても滑稽だと思いませんか?
何を大切にすべきなのでしょうか?
自分の正しさでしょうか?
それならば早くゴールしたいなんて言わなければいいだけです。
あなたが早く走りたいというから、親切な人は
「残念だけど全然ダメ。私のいう通りに自転車に変えてください」
と言ったまでです。
決して今までのあなたのやり方を否定してダメージを与える目的などないのです。
プライドを傷つけられたとか、言い方が悪いとかそういうことを理由にして、本当は自分がもっと早く走る自転車を乗りこなせるのだろうか?とか、もしも転んだら危ないじゃないか?とか、そんな本当の恐れを隠そうと抵抗しているだけなのです。
あなたが本当に早く走ろう、成果を出そうと思えているならば、
②素直に「え?そうなんですね?すぐ変えます!」と受け入れる
の一択しかないということです。
まとめ
あなたに対する助言、特に新しい考え方ややり方の提案は、決してあなたを否定してきているのではありません。
自分が変わることへの恐れを隠すために、わかりやすく言い訳がしたいだけなのです。
変化は過去の自分の否定ではありません。今までの自分があるから次の変化にも対応ができるのです。三輪車に乗っていた筋力があるから、自転車が漕げるのです。自転車に乗っていたから今度はバイクに乗れるのです。バイクに乗っていたから道路に慣れているので車にも乗れるようになるのです。
助言を否定されたと感じた時、三輪車で「速くなりたい」といっている自分を想像してください。助言を受け入れてしばらく経つとほとんどの人が「もっと早くやればよかった」ということを知っておいてください。
変化に対する恐れとは想像の中の産物です。
まずは恐れを手放してやってみるという事、指摘をされたときになるほどと受け取ってみること、頑なに過去のやり方に執着するのではなくて変化し続ける私であり続けること。
これが人生をスイスイ前に進めていくコツです。変化を恐れずにどんどん前に進んでいきましょう。
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事務局:スズキヒラク