2022.06.02
リーダーシップ
これまでに3,000人以上の面談を通じて分かったことがある。
行動する人としない人の違いだ。
気づいたきっかけは、何かしらの挑戦を促した際に結構な確率でこのように答える人が多いこと。
「“いつか”自信がついたらやってみます」
類似例として
「◯◯ができたらやってみようと思います」
「ひと段落ついたらやってみたいんですけどね」
などのパターンが存在する。
残念ながら、この人たちに“いつか”はやってこない。
今回は、なんだかんだで行動しない人のメカニズムについて掘り下げる。

大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。
現在、私はワンネス経営という研修のトレーナー(講師)をしています。
おかげさまで「話すのが上手ですね」とか「わかりやすい」などと、お世辞も含めて言っていただけることがあります。
とても嬉しいしありがたいのですが、そもそも今の研修トレーナーという仕事をしようなんて思ったことがありません。むしろ気がついたらこれしか残ってなかったという消去法です。
そう考えると、前述の
「“いつか”自信がついたら」
はて?お金がいただけるほどの話をできるようになったのはいつからだったのか?
私の“いつか”はいつ来たのだろうか?
きっかけがあるとしたら、フィットネスクラブのインストラクターとして人前で運動指導をしていたことなのかもしれません。
ただ、その時もアルバイト感覚で(実際アルバイトだったし)今のように伝えることをトレーニングしたわけではありません。そもそもリズム感も音感も悪いので、むしろワンツーワンツーとリズムをとるので精一杯だし、よく間違えていました。
それなのに、なぜか「できる」という確信だけがありました。
気がつけば、エクササイズ指導そっちのけで体の仕組みについて講義を始めていました。
「さっさとエアロビクス始めろ〜!」とヤジをいただくほどに。
しかし、私の話を喜んで聞いてくれる「理解してからエクササイズしたい勢」の後押しのおかげで、それなりに人気のインストラクターになっていたのです。
これが人前で話をしてお金をいただいた人生初の体験だったのかもしれません。
ただ、断言できるのは決して何かの準備が整ったから、自信が持てたから人前で話し始めたわけではないことは確かです。
その後、さまざまな職業を体験したのち、パーソナルトレーナーやグループインストラクターの育成に深く携わることになりました。
パーソナルトレーナーとは、1対1でトレーニング指導を、グループインストラクターは数人〜数十人の人にエクササイズ指導をする職業です。
だからこそ、人前で話すことについて話題にすることが多かったのですが、
「“いつか”自信がついたらやってみようと思います」
この言葉を繰り返し発して「人前デビュー」した人を私は見たことがありません。
なぜなら、人前で話せる人は、既にもう人前で話しているからです。
自信がついたらの自信はいつつくのでしょうか?
結局のところ、できるとかできないとかは横に置いて、人前で話してみて失敗して、恥をかいたり、悔しい思いをしたり。そういう体験で自分の心を磨いていくしかないでは?
私たちの自信とは、晒される勇気を持って心を磨き、保身の鎧を手放していくしかない。
そう確信したのです。
逆に「人前デビュー」したのは「あと◯回、友人相手に本番想定でやってみて、よさそうならデビューします」と明確な目標設定をしている人たちでした。
自信も不安も実態がありません。
きっと自分で決めた目標に向けて努力したことしか残らないということなのでしょう。
私は趣味でトライアスロンをやっていますが、正直、走ることがとにかく苦手です。
ですからトレーニングと称してフルマラソンにたびたび出場しています。
(そこまでしないと日頃走らないからです)
しかし、どれだけゆっくり余裕を持って走っていても、30キロを超えると膝をはじめあちこちに痛みが出て足が止まってしまい、歩いたり止まったりを繰り返してしまいます。
もう、あちこちが痛いので、できることならすぐに回収車に乗りたい。そんな気持ちです。
しかし、同時に負けず嫌いなので“膝さえ痛くなかったら、体が万全だったら最後まで走れるのに”そんな言い訳が頭に浮かんでくるのです。
そんな状況を弊社のサブ3.5を目指しているスタッフ水越ユカに相談をしてみました。
福「30キロを超えたときやっぱり走り慣れてるから痛みとかないの?」
ユ「え?めちゃ痛いですよ、あちこち痛いです」
え?マジ?ってなりました。
いつも笑顔でマラソンを走り切る水越を見ていて、私は練習すれば痛みが出なくなって、最後まで楽しく走りきることができると信じていました。
もちろん、練習の目的は最後まで楽しく走りきれる体力をつけるためでもありますが、それよりも走り込むことで【痛みに慣れる】そうです。
衝撃的でした。それこそ、そもそも走り込みが足りない私からすると異次元の話でした。
結局、万全な状態など存在しない。
この話をしていたときに、大好きなマンガを思い出しました。
『め組の大吾』曽田正人 小学館 に出てくるワンシーンです。
主人公の朝比奈大吾がレスキュー隊を目指すため、過酷な試験に向けて必死にトレーニングを積み上げる。しかし、その試験前日の山火事によって一晩中、要救助者の命を守るために徹夜で山を駆けまわることになってしまった。結果、要救助者の命は守ることはできたが心身ともに疲れ果てた大吾の姿を見て、同僚たちは「明日の試験は無理だ。諦めて、また来年頑張れ」と。
しかし、伝説のファイアファイターである五味所長だけは違った。
「一生こんなもんさ、俺たちは!」

そう言って大吾を試験に送り出した。
試験の結果は、、ぜひマンガを読んでみてください。
私はこの一言こそが真理だなと思うのです。
“いつか”という幻想を追いかけてはいけません。
なぜなら、準備が整う、万全の状態など一生来ないのですから。
私たちは常に見切り発車で一歩を踏み出すしかないのです。
走りながら考えて、走りながら決めるしかありません。
きっと、あちこちが痛くなるでしょう。
それこそがあなたを輝かせる自信の素(もと)なのです。
筋肉がトレーニングの筋肉痛を乗り越えることで強くなるように。
私たちは一歩踏み出す勇気で心のトレーニングができるのです。
“いつか”なんて待たず、一歩を踏み出しましょう。
私も一緒に踏み出します。
どんなに意識をしていても、人間は忘れてしまう生き物です。
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事務局:スズキヒラク
この記事を書いた人
福永寿徳
大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。
2022.11.04
自信の正体 〜自信って結局なんですか?〜
リーダーシップ「この中で自分自身に自信が持ててない人〜?」 ワンネス研修の中でたまにトレーナーが受講生に聞きます。 少し前は、心の中で(はい!)とそれはもう自信満々で手を上げていたのはここだけの話。 自信ってなんだろう。 わたし自身のことを振り返ってみたときに、最近は“自信がないわたし”とよく出会いますが、絶対に“自信があるわたし”もいました。 今回は自信が持てない人に少しだけヒントになるといいなと思って書きます。 フラップスプランの笑顔担当。一児の母。歌を愛し歌に愛された女。 働く人のサードプレイスとしてワンネス経営アシスタントトレーナー&毎月50名のメンタリングを担当。東京マラソン2023でサブ4達成! 投稿一覧へ 自信って結局なんですか? 自信がある!とか、自信がない!とかよく言いますけど、 あれ、全部ウソですよね。 だって見たことないもん。 自信満々な人の肩の上に自信が乗ってるとか見たことないです。 結局、自分の心の中の思い込みなんですよね。 だから“自信があると自分に言い聞かせなさい”とか言われるんですけど、 そんなことは分かってるんですよ。 それでも、どうもうまくいかないから困ってるんです。 だから、聞いてみました。 勝手に始めます。 「教えて!福永トレーナー!」のコーナー!! 水越:自信ってなんですか?おいしいですか? 福永:そうね。なんだろね。(おいしくはないよ) 水:どうやったら自信って身につくんですか? 福:いい質問だね。結論から言うと、複合的理由によるから端的な回答は困難です。 水:漢字が多くてわかりません。 福:自信って目に見えない。それでもあったりなかったりするよね。まずは自信の正体から明らかにしてみよう。 自信の正体 福:自信の正体は、 自己重要感 自己効力感 自己肯定感 この3つの要素の組み合わせだと考えています。 水:自己◯◯感が大事ということですね。 福:たまたまだけどね。まずは自己重要感。本来は「自分を大切に思える」という感情だけど、スタートで大事なのは、自己重要感を感じる環境です。つまり周りの人が、当人にがんばれる環境を与えてあげるところが大事です。 水:確かに。安心してがんばれるから力が発揮できますもんね。失敗した瞬間叱られると萎縮しちゃう。 福:その通り。その環境で次に大事なのが自己効力感。これは「自分もやればできる」という感情。そのためには、自分で積み重ねる努力が必要なんだよね。継続する努力ね。 水:なるほど。うう、ちょっと苦手。 福:そこをどれだけがんばれるか?がんばらせてあげられるか?が本人とマネジメントの関係性だと思います。外的要因が関係ない自分の努力だけで変化が出ることがとても重要です。例えば、資格取得とか会社の環境整備を徹底する。とか。 水:自分でやれたかどうかがわかること。が大事なんですね。 福:さすが実践者。最後に自己肯定感です。チャレンジできる環境で、自助努力によって自己効力感が高まると、私を肯定できるようになってきます。この感情のミックスのことを自信と呼ぶのではないでしょうか。特に一点にポイントを絞って努力をするとそのことに関しては「自信がある」と認識しやすくなる。その体験をいくつもすると、自分自身に自信がある。と言えるようになってくる。 水:なるほど。だからジョギングとか英語とかなんでもいいってよく言うのはそう言う理由からだったんですね。 福:そうです。まずは自分の関心があることに夢中に取り組んでみること。そこから始めるといいと思います。 水:今日もわかりやすかったです!ありがとございました! まとめ いかがでしょうか? 自信ってなんだ?が少しだけ分かってきた気がします。 確かに私は歌を歌うことに関してはきっと普通の人よりかなり努力したと思います。 誰かと比較して、あの人よりうまいとか下手って言っていたらキリがありません。 でも歌うことそのものには確かに自信があります。 それは、自己効力感と自己肯定感が確かにあるからです。 そして今、わたしは今まで体験したことのないお仕事をさせてもらっています。 そりゃ自信がないのは当たり前ですよね。 だからこそ、自己重要感を感じさせらもらえる環境で、自分の努力を積んでいくしかありません。 きっとマラソンもいっしょですね。 小さくていいから一歩を踏み続けること。 そうすれば必ずゴールに辿り着けるはず。 自信がない。って悲観して終わるのではなく、いっぽいっぽ踏み出し続けましょう。 わたしもがんばります! https://flapsplan.co.jp/blog0108/ https://flapsplan.co.jp/blog0103/ https://flapsplan.co.jp/blog0113/
2021.06.22
【悩む】と【考える】の違い
リーダーシップ突然ですが問題です! 「67+75は?」 ・ ・ ・ 「142!」 当たってました?(お願いだから当たっていてください。笑) では第2問 あなたはこの正解を次のうちどちらで導きましたか? A.考えたB.悩んだ Aだと思います。 今回お伝えしたいのは 【悩むと考えるの違い】 この違い、明確に説明できますか? 今回は悩むことと考えることの違いを理解して、人生をもっと豊かにする時間の使い方についてお伝えします。 大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ 【悩む】と【考える】の違い 【悩む】と【考える】の違いを定義すると 悩む:正解のないことに頭を使うこと考える:正解を導き出す、もしくは正解に近づくために頭を使うこと 冒頭の計算問題は、 正解を導き出すために頭を使っていたので【考えている】時間と自身で認識ができるわけです。 逆に悩んでいる時間とは、正解が存在しないのにその正解を探している時間のことです。 たとえば、 ”今日のお昼はパスタにしようか?ご飯系にしようか?”(うーん、どうしよう。しっかり食べたい気もするけど、うーん、、) とか ”就職先、安定した会社か成長著しい会社か?”(安定とやりがいどっちがいいんだろう、、うーん) とか ”顔がいいけどお金がない人といまいちだけどお金がある人どっちと付き合うべき?” (いや、まぢそれは人それぞれというか価値観的な話であって、、、) みたいな。 これちょっと落ち着いてみると分かるんですけど、どっち選んでも正解にも不正解にもなるんですよ。 そもそも、確定的な正解は存在しない。最後の心の声が最も正解で、人それぞれに正解がある。 だからこそ、正解がないことの正解を探すのは、当たりくじのないくじ引きと同じで全く意味がありません。 だから【悩む】時間(特に凹みながらのヤツ)は人生の中でも結構無駄な時間ランキング上位だと思っています。 逆に、【考えている】時間は人生で最も重要な時間だと思っています。 よく似ているようで全然違うんです。 3年悩んでも答えは出ない 世の中にはビックリするぐらい悩みがたくさんあります。 人間関係お金健康自己成長そしてなぜ私はあと5キロがどうしても痩せないのか… ハッキリ言って悩むのは無駄です。だって、正解がないんですから。 3年悩んでもスッキリ満足の答えは出ないと思います。 そのもったいない時間を正解を決めるために、つまり【考える】ことに時間を使ってみてはいかがでしょうか? 考えるための最初の一歩 それはまず「ゴールを決める」こと。 正解がないんだから正解となる状態を決めるしかありません。 いや、それが決められないから悩んでるんじゃないか。 ええ、その通りですよ。 それを決めないから悩んでしまっているんです。 だから、仮でもいいから決めてしまいます。 これは、なんとなくとか勢いで構いません。 後で変わっていいからです。 仮で決めて、思考を進めてみるのです。 具体的にはその選択肢を選んだその先の自分を想像します。 例 ・どんな景色が見えていますか? ・周りの反応はどうですか? ・なんて言われていますか? ・自分の心の充実感はどうですか? ・自分の体の充実感はどうですか? ・自分が自分になんて声をかけてあげたいですか? など 他人軸、自分軸、両方考えてみればいいです。 そうすると、確信か違和感、どちらかの感情が湧いてきます。 その結果を踏まえてさらに考えていきます。 その結果導き出された答えは、決断と呼べるもののはずです。 決断の先に後悔は存在しません。 なぜなら他の道を断つと決めたのですから。 あとは考えて決めた自分の答えを正解に近づけるべく努力するだけです。 考えているか?考えているフリか? 答えのないことに悩むよりも自分なりの正解を決めるためによ〜く考えること。 普段から考えている人ほど悩みは少ないようです。 1つだけ注意しなくてはいけないのは「考えてるふりをして悩んでいる時間」 そんなトリッキーなフェイントをかけている時があります。 これが自分ではなかなか気づけません。 そんな時のために考えているか、悩んでいるのかの基準をお伝えします! それは 【手が動いているか】 です! 紙とペンやキーボードを触ってないそれは考えていない。"フリである。"と言っても過言ではないでしょう。 【考える】ことは何かにアウトプットして初めて価値が生まれます。 タブレットでもキーボードでもいいんですが、アウトプットと合わせて考えてみましょう。 おすすめなのは手書きの脳の活性効果。 まずは手元に紙とペンを用意することから始めてみてくださいね! まとめ 悩むと考えるの違いはわかりましたか? 「自分は今、悩んでいるか?考えているか?」 こんな自問を活用してみることをおすすめします! さあ!悩むのをやめて考えましょう!! でも、ここだけの話、幸せな「悩み」も実はあります。 今日のおやつはシュークリームにしようか? 豆大福にしようかっ??? マジで悩む。。。。 そして、だから痩せない。 考えて決めた答えを正解にするために 仮の状態でも目指すゴールが決まったら、あとは行動あるのみです! ワンネス経営®︎の公式LINEではアウトプットを前提とした、即活用出来る学びを配信しています。 LINEを追加していただくだけで自動的に受け取る事ができます。 自分で決めた答えを正解にするために、ワンネス経営®︎の学びをご活用ください! 事務局:スズキヒラク ワンネス経営®︎公式LINEを追加!
2022.02.01
小さな革命を起こさせる
リーダーシップ「うちのスタッフになんて言ったんですか?」 先日、顧客企業の幹部から電話がかかってきました。 文字面だけ見るとクレームみたいですが、 逆でした。 「うちのスタッフになんて言ったんですか?私があれだけ言っても伝わらなかったのに。ものすごい変化です。めちゃくちゃ助かりました!」 めちゃ喜ばれました。笑。 というのも・・・ 大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ とある1on1にて 私たちはインナーブランディングを強化するワンネス経営®︎というプログラムを提供しています。そのプログラムの特徴として研修と研修の合間に1on1(個人セッション)も実施するという他があまりやってないことをしているわけです。 その1on1の中で新卒で入った会社を半年ほどで辞めて転職して現職についた20代半ばの女性社員(冒頭の幹部の部下)の話を聞いていたときのこと。 ・今の仕事(総務経理系)に情熱が持てない・なぜなら、決して今の仕事をしたいと思って転職したわけではないから・前職の労働環境がきつすぎて、働きやすさを求めてきてしまった という、とても正直な気持ちを相談してくれました。 元々、クリエイティブ系の仕事に憧れがあり制作会社に入ったものの、ハイパー過酷な現実と直面した時、半年で身体がもたないことに気が付いたんだそうです。(弊社も以前は制作の仕事をしていましたから、その会社の内情と致し方なさはめちゃくちゃよくわかります) それで、自分の限界を感じ諦めと共に退職。もう仕事で消耗したくないという思いで職種は選ばず、労働環境だけで今の仕事を選択。そして2年経った今、なんだか仕事が楽しく無くなってきたというか、このままでいいのだろうか?と自問自答するようになってきたそうです。 しかし、今の仕事そのものを否定するようなことを上司や同僚に相談するわけにもいかず悶々としていたそうです。さらに、決して今の仕事が嫌で辞めたい、とかそういうわけではないからこそ、変な受け取られ方をすると嫌だという気持ちもあったと思います。 心のブレーキが見えてくる 私が感じたのは、まずこの人は仕事が好きなんだな。ということ。 そして、過去の情熱があった世界に挫折してしまって、傷が癒えるまでじっとしてたけどだんだん元気になってまたがんばりたくなったんだなということ。 しかし、人間という生き物は一度心の炎が消えてしまうと再着火するのには結構なエネルギーが必要なもの。 お祭りの中ではしゃいでいるときは楽しいけど、一歩離れて何やってんだろと客観的になってしまったらなかなか戻れない。そんな感じ。 そこには 「戻りたい」でも「また消耗したら怖い」や「戻りたい」でも「またがむしゃらにやるなんて少し恥ずかしさや照れがある」 というブレーキがかかっています。 だから、表面上は問題なく仕事をしますが、上司からするとその人の基礎能力ならもう少しレベルの高いことができてもおかしくないのにな?という、可もなく不可もなくという事なかれ主義の時間が経過していくのです。 上司はもっとできるんじゃないかと声かけしますが、打てども響かぬ鐘状態というか、なんなら打たれたら自分の手で音を止めてる感じでした。 気づきからどう変化するのか? そんなタイミングでの1on1でした。 改めて自分の中にある情熱ってなんだろう、自分のしたいことってなんだろう。と考えてもらうことで一つの結論に達しました。 それは、 「自分自身の創造性を総務経理で活かすとは?」 という質問です。 すると彼女は、 社内外の活動をスマホで撮影編集して社内報ムービーとして発信してはどうか?地域貢献活動をまとめて外部に発信してはどうか? そんなアイデアが出てきました。 私は答えます。 「そうだね。そういうのを広報って言うんだよ。」 ...「コウホウ。。。」 絶対カタカナでしたからね。笑。 相当な衝撃だったようです。 もちろん、彼女が広報という言葉を知らなかったわけではありません。 自分のやりたいクリエイティブと総務という仕事がリンクできると思えていなかったのです。 この気づきは極端に言えば、彼女が自分自身でコウホウという仕事を生み出した瞬間なのです。 人間は自己決定が大好き。自分が生み出した仕事以上に燃えるものはないはずです。 彼女はすぐにアクションを起こしました。 まずは上司に相談。もちろん通常業務に支障が出ないという条件で快諾。 現状はスマホ片手にメンバーの活動インタビューを集めて回っています。 まとめ 主体的に動くようになった彼女をみて上司は驚き、私に電話をかけてきました。 「うちのスタッフになんて言ったんですか?」 「なんも言ってません。本人が気がつきました。」 私のいつもの返答です。 他人を変えることはできません。本人が気がついて変わりたいと思ったときだけ行動が変わります。 そのためには本人の中で「小さな革命」を起こす必要性がある。大きな革命なんてできない。小さな小さな革命でいいんです。 ほんの小さな意識の変化が行動を小さく変えます。行動が小さく変わると自分に少し自信が湧いてきます。 少し自信が出てくると行動が大きく変わります。行動が大きく変わると、周りの評価が変わります。周りの評価が変わると、確信的な自信がついてきます。 確信的な自信がついてきたとき初めて、周りに良い影響を与えようと思えます。 周りに良い影響を与える人のことをリーダーシップと呼びます。 本人の中に小さな革命を起こさせること。 それはつまり、リーダーシップを覚醒させることができること。 それができるマネージャーがたくさん増えますように。 まずはあなたの中で小さな革命を起こしましょう。 部下への声掛けに自信がない! 部下への声掛けに自信がない。指導のコツがわからない。そんなお悩みがある方に是非ご登録いただきたいのがワンネス経営®︎の公式ラインです! 実例を交えながら指導のコツ・チームづくりのポイントを定期配信しています。 質の高いコミュニケーションによってチームの生産性を向上させていきましょう! 事務局:スズキヒラク LINE友達追加はこちら!ワンネス経営®︎公式LINE
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