2023.06.27
アントレプレナーシップの育成とは?|ポイントや施策例を紹介
リーダーシップ企業がイノベーションを創出し、グローバル化に対応していくためには、「アントレプレナーシップ」を持つ人材を育成する必要があります。 アントレプレナーシップを育成するには、企業は具体的にどのようにすべきなのか、詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、アントレプレナーシップの育成において企業が心がけることや施策例を紹介します。 導入を検討している場合、ぜひ参考にしてみてください。 アントレプレナーシップ育成のポイント 企業がアントレプレナーシップを取り入れる際に心がけたいポイントは、下記の3つです。 発言しやすい雰囲気を作る アイデアを肯定する 一人ひとりの裁量権を広げる それぞれ解説します。 発言しやすい雰囲気を作る アントレプレナーシップを育成するには、社内での活発な意見交換が欠かせません。 そのためには、誰もが気軽に発言しやすい雰囲気を作ることが重要です。 また、新規事業を推進するには、既存の考え方から脱却し、新しい取り組みに対して肯定的な姿勢を社内に広める必要があります。 社員同士でのコミュニケーションを高める取り組みを行うことで、誤解が生まれにくくなり、関係性が強固になる点もポイントです。 アイデアを肯定する アントレプレナーシップを身につけていても、上司や経営陣が批判的な態度では、事業の推進が停滞するおそれがあります。 また、失敗を認めない風土では新しいアイデアが出にくくなるものです。 アイデアを出し合うことは事業の飛躍に必要なため、実現不可能に思えても肯定的な姿勢での検討が大切です。 一人ひとりの裁量権を広げる アントレプレナーシップの育成では、自発的に取り組む姿勢も重要視されます。 裁量権を持つことで、受動的に仕事をしていた社員も、責任感を持って自身で判断・行動できるようになります。 一人ひとりの仕事における裁量権をできるだけ拡大すると、効果的です。 アントレプレナーシップ育成の施策例 アントレプレナーシップの育成を図る場合、下記の4つの施策例が参考になります。 オフィス環境を変える コンテストを開催する 社員研修を実施する 社内イベントを実施する それぞれ解説します。 オフィス環境を整える アントレプレナーシップの育成には、社員同士や上司・経営陣と意見交換がしやすい環境を作ることが重要です。 そのため、従来のオフィス環境を変えてみるのも施策の一つになります。 例えば、自分のデスクを持たずにオフィス内の自由な場所で働く「フリーアドレス」を導入することで、違うメンバーとのコミュニケーションに役立ちます。 また、さまざまな席に移動して仕事をすることでリフレッシュでき、アイデアが生まれやすくなるというメリットもあります。 コンテストを開催する 社内でビジネスプランのコンテストを開催する方法もおすすめです。 このコンテストでは、社員同士でグループになり、新規ビジネスを考案してプレゼンします。 ビジネスプランを考える際は、実際の事業と同様、予算や利益なども細かく考慮する必要があるため、実現性が高いと言えます。 さらに、コンテストで高い評価を受ければ、実際に事業化も可能です。 他の社員のビジネス案から学べることも多く、創造力や調整力、情報収集力といったアントレプレナーシップに必要とされるスキルが身につきます。 社員研修を実施する アントレプレナーシップの育成方法として、社員研修を実施することも効果的です。 研修では、アントレプレナーシップに必要な基礎知識から企画やプレゼンの実践まで、社員が身につけるべきさまざまなテーマを扱います。 研修を受けることで理解が深まり、実際の具体的なイメージが把握できます。 社内イベントの実施 社内イベントを随時実施することで、アントレプレナーシップ育成に必要な、意見やアイデアを気軽に出し合える環境が構築されます。 他部署との交流を図る機会があれば社内の風通しがよくなり、アントレプレナーシップの考えを広める取り組みにもつながります。 さまざまな社内イベントがあるので、自社に適したスタイルで検討してみてください。 まとめ 企業の成長のためには、社員にアントレプレナーシップを浸透させ、身につけてもらうことが重要です。 アントレプレナーシップを育成する際は、発言しやすい雰囲気作りやアイデアの肯定、一人ひとりの裁量権を広げることなどをポイントとして心がけると良いです。 また、具体例としては、オフィス環境を変えたり、コンテストや社員研修、社員イベントを実施したりするなどが挙げられます。 今回紹介したポイントや施策例を参考に、アントレプレナーシップの育成を図ってみましょう。
2023.06.20
アントレプレナーシップに求められる6つのスキルを解説
リーダーシップ主体性のある人材育成に課題を感じ、アントレプレナーシップに興味を持った方も多いのではないでしょうか。 アントレプレナーシップの概要をつかんだ上で求められるスキルを把握しておくと、理解がさらに深まります。 今回は、アントレプレナーシップに求められるスキルについて詳しく解説します。 アントレプレナーシップのおさらい 「アントレプレナーシップ」は「起業家精神」を意味し、自ら新しいものを生み出したり、リスクに立ち向かったりする行動全体あるいは姿勢のことを指します。 日本型経営の衰退や社会変化への対応、ビジネス市場のグローバル化といった背景から、人材育成の面でも注目を浴びている精神・姿勢です。 起業家だけでなく、社員一人ひとりがアントレプレナーシップの精神を備えることで、企業の成長につながります。 アントレプレナーシップに求められる6つのスキル アントレプレナーシップを理解するには、必要となるスキルについて把握しておくことが重要です。 アントレプレナーシップに求められる主なスキルは、下記の6つです。 マネジメント能力 リーダーシップ能力 クリエイティブ能力 コミュニケーション能力 責任能力 学習能力 それぞれ解説します。 マネジメント能力 アントレプレナーシップに必要なスキルの一つとして、「マネジメントする力」が挙げられます。 従来のルールにとらわれない新たなビジネスを創出するには、環境の構築が欠かせません。 また、ビジネスの展開において、チームメンバーやビジネスパートナーなどさまざまな価値観を持った人々との関わり合いが必要です。 そのため、アントレプレナーシップを持つ人には、組織やチームを適切に管理・進行する優れたマネジメントスキルが求められます。 リーダーシップ能力 アントレプレナーシップには、ゴールに向けたビジョンを力強く示し、リーダーとしてメンバーをまとめて率いていく力も必要不可欠です。 信頼できるリーダーが先頭に立って物事を進めることで、自発的に動ける社員が増えるものです。 次の世代とともに成長できる、強力なリーダーシップを持つことが求められています。 クリエイティブ能力 アントレプレナーシップに求められるスキルとして、新たな価値を作り上げるクリエイティブ力があります。 新たな価値の創造には、既存の価値観にとらわれない柔軟性や豊かな想像力を持つことが大事です。 また、新しいアイデアを生み出すスキルを磨くには、流行や世間の流れを把握しておく必要もあります。 コミュニケーション能力 さまざまな人とのつながりが新たな視点を生み、ビジネスを成功へと導きます。 そのため、他部署の社員との交流はもちろん、社外では自分から話しかけて交流を深めるなど、柔軟で誠実なコミュニケーションを積み重ねて信頼を築くことが大切です。 アントレプレナーシップには、このような高いコミュニケーションスキルや、メンバー一人ひとりの意見を引き出せる傾聴力も求められます。 責任能力 責任能力とは、自らの行動について責任を負うことのできる能力を指します。 アントレプレナーシップでは、行動を他人に依存するのではなく、自分の責任とする自立型の考え方を身につけることが重要です。 チャレンジに失敗した場合でも客観的に必要な能力を把握し、成功に向けた検討を行えるのが責任能力の高い人と言えます。 学習能力 学習する力もアントレプレナーシップに欠かせないスキルの一つです。 アントレプレナーシップを持つ人は、新しいビジネスを確立させるための知識やノウハウを学んで習得していなければいけません。 また、顧客や市場の情報に精通している必要があります。 変化の激しい社会情勢の中でビジネスを進めるには、積極的な学びの継続に加え、最新の情報をつねに収集し続けることも大切です。 まとめ アントレプレナーシップに求められるスキルには、マネジメント能力やリーダーシップ能力、クリエイティブ能力などさまざまなものがあります。 これらはすべて、社員全員が身につけるべきスキルと言うこともできるのではないでしょうか。 アントレプレナーシップを人材育成に取り入れる場合、ぜひ参考にしてみてください。
2023.06.13
アントレプレナーシップとは?概要や求められる背景について解説
リーダーシップ企業の成長を目指すには、チャレンジ精神を持つ主体性のある人材育成が欠かせません。 しかし、このような人材の育成に課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。 「アントレプレナーシップ」は、新たな事業やものごとを創造・追及する姿勢を指す言葉です。 今回の記事では、アントレプレナーシップについて、その概要や求められる背景を詳しく紹介します。 社員の育成を図るためにも、ぜひ把握しておきましょう。 アントレプレナーシップの概要 初めに、アントレプレナーシップの意味や似ている言葉について解説します。 アントレプレナーシップとは 「アントレプレナーシップ(entrepreneurship)」は、「アントレプレナー(entrepreneur)」に「状態」などの接尾語「シップ(ship)」をつけた言葉です。 アントレプレナーは、フランス語でもともと「仲買人」「貿易商」などを意味する言葉ですが、現在では「起業家」「実業家」といった「事業を起こす人」の意味合いで広く用いられています。 そのため、アントレプレナーシップは、日本では「起業家精神」などと訳されており、自ら新しい何かを生み出せる起業家のような、行動全体あるいは姿勢のことを指します。 アントレプレナーと似ている言葉 アントレプレナーを理解するには、似ている言葉との違いを把握しておくことが重要です。 アントレプレナーの類語として、次の2つがあります。 イントレプレナー シリアルアントレプレナー それぞれ説明します。 イントレプレナー 「イントレプレナー」は、日本語で「社内起業家」を意味する言葉です。 社員でありながら社内で新規事業を創造する人を指し、責任者として経営陣に協力を求めたり、部署間を調整したりする力が求められます。 新規事業を立ち上げるという点でアントレプレナーと共通しますが、イントレプレナーは企業に属しながらの事業創造となります。 近年では、アントレプレナーシップ育成の一環として、イントレプレナー制度を取り入れている企業も増えてきています。 シリアルアントレプレナー 「シリアルアントレプレナー」とは「連続起業家」のことで、事業を続けざまに立ち上げる人を指します。 すでにアントレプレナーとして事業を立ち上げた人が、さらに別軸で事業創造した場合などに使われます。 アントレプレナーシップが求められる背景とは 現在、アントレプレナーシップは日本企業から大きな注目を浴びています。 アントレプレナーシップが求められている背景は、次の3つです。 日本型経営の衰退 社会変化への対応 ビジネス市場のグローバル化 日本型経営の衰退 アントレプレナーシップが求められる背景として、年功序列制度の崩壊や成果主義への移行といった「日本型経営」の衰退があります。 従来の終身雇用や年功序列制度の崩壊によって転職が一般的になり、成果主義をもとにした評価制度の導入も多くの企業で行われています。 このような流れの中、指示を待ってから実行するのではなく、新しいことに自発的にチャレンジし、成果を残せる人材が求められるようになったのです。 また、社員側としても、アントレプレナーシップの発揮は重要な資質の一つとなります。 今後も、さまざまな企業から高い創造意欲を持って行動できる人材が求められるのではないでしょうか。 社会変化への対応 世界経済においては、2010年代以降、「VUCA時代」に入ったと言われています。 VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つを指します。 企業は、こういった先行き不透明で目まぐるしい社会変化に対応しなければならず、積極的に新規事業を創造するアントレプレナーシップを備えた人材を必要としているのです。 ビジネス市場のグローバル化 近年のビジネス市場は、国内だけでなく、海外にも大きく広がっています。 海外進出を成功させるには、日本でのやり方だけでなく、ITを活用したり自社の強みを活かしたりしながら新しいビジネスの展開を図らなければいけません。 もともと日本には保守的な人が多いとされ、起業家精神を持つ人材が少ないと言われています。 ビジネス市場がグローバル化した今、アントレプレナーシップは社員に必要とされる要素の一つなのです。 まとめ 「アントレプレナーシップ」は、「起業家精神」を意味する行動全体や姿勢のことです。 日本型経営の衰退や社会変化への対応、ビジネス市場のグローバル化といった背景によって、企業はアントレプレナーシップを持つ人材を求めていると言えます。 自社の社員育成のためにも、アントレプレナーシップについて理解を深めておくことをおすすめします。
2023.06.06
ワンネス的 社会人のための栄養学【朝食充実のための3つのステップ】
スタッフブログ前回の記事では、社会人が朝食を摂るべき3つの理由をお伝えしました。 今日は朝食を摂られましたか?今回の記事では、充実度の高い朝食とはどのようなものなのか、そして朝食を充実させるための方法を3つのステップに分けてお伝えします。 2015年に管理栄養士免許を取得。フィットネスクラブ、病院での勤務経験などを経て、2020年よりフリーランスに転身(フラップスプラン株式会社所属)。アスリートへの栄養サポートやカウンセリングをはじめ、レシピの執筆・監修、記事監修、コラム執筆、スポーツ栄養講習、アスリートとコラボのスポーツ食育などを実施。2021年12月に娘を出産。一児の母。時間管理に挑戦中! 投稿一覧へ 充実度の高い朝食とは? 充実度の高い朝食は、主食・主菜・副菜が揃っており、5つの栄養素をバランスよく摂取できるものです。 主食:穀物。エネルギーの源となる糖質を含んでいます。主菜:卵、ヨーグルト、豆腐、肉、魚など、良質なたんぱく質がメインのおかずです。魚を選ぶと、良質な脂質も摂取できます。副菜:野菜やきのこ、海藻、芋類がメインのおかずです。これらにはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。 朝食を食べる習慣がない場合、いきなり理想の朝食に切り替えるのは難しいかもしれません。そのため、3つのステップに分けて充実度を高めていきましょう! ステップ1:朝食を欠食している場合は、まずはここから! 最優先はエネルギー源>>ごはん、パン、シリアルなどの主食を食べる。 1日のエネルギー摂取量の約50~60%は主食からとります。1日の活力や集中力を維持するためには、主食に含まれる糖質からのエネルギーが必要です。 「今まで朝ごはんは食べていなかったけど、何か食べてみようかな」と思ったら、おにぎりやサンドイッチ、シリアル・グラノーラ、フルーツなどから始めてみてください。 白ごはんよりも、麦ごはんや玄米ごはん、雑穀ごはんを選ぶと、ビタミンやミネラル、食物繊維の量を増やすことができます。ちなみに、菓子パンは「菓子」であり、「パン」ではないのでご注意を。 ステップ2:単品朝食からのレベルアップ! 代謝の向上への第一歩>>主食+たんぱく質(主菜) 私たちの体を構成する大切な栄養素はたんぱく質です。たんぱく質は筋肉や骨、血液などの材料となるだけでなく、体温を上昇させる働きもあります。朝の代謝を上げる習慣は、冷え性の改善や体重の管理にも重要です! 朝は料理をする気分ではないという場合は、納豆や温泉卵、鮭フレーク、ヨーグルト、チーズ、豆乳などを冷蔵庫にストックしておき、手軽な食材から取り入れてみてください。量の目安は片手手のひら一杯程度です。 ステップ3:栄養バランスを整える! 朝食は健康への投資>>主食+主菜+野菜(副菜)+α 主食からは糖質、主菜からはたんぱく質と脂質をとることができます。これら3つの栄養素を効果的に利用するためには、ビタミンやミネラルが必要です。野菜、海藻、きのこ、芋類、果物などからとりましょう。これらの食材には食物繊維も含まれており、血糖値の急上昇を抑えるのにも役立ちます。 たくさんのフレッシュサラダやスムージーも良いですが、冷えが気になる場合は、野菜をたっぷり使ったお味噌汁やスープなどの温かい汁物がおすすめです。 まとめ 充実した朝食は、健康的な毎日のために欠かせない要素です。毎日の朝食を栄養バランスの取れた食事にすることで、心と身体の活力を高め、充実した一日をスタートしましょう!
2023.05.30
価値協創ガイダンスの企業事例を紹介!企業理解を促すそれぞれの価値創造とは?
チームづくり価値協創ガイダンスは、投資家との良好な関係や自社の経営のあり方を整理するのに有効な手引です。 ただし、価値協創ガイダンスの活用を検討している場合、具体的にどのように導入すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。 今回は、あらためて価値協創ガイダンスについて解説し、3つの企業事例を紹介します。 価値協創ガイダンスのおさらい 「価値協創ガイダンス」は、企業と投資家をつなぐ「共通言語」として位置付けられており、情報開示や投資家との対話の質を高めるために活用できる手引です。 2017年に公表された「価値協創ガイダンス」は、2022年8月に「価値協創ガイダンス2.0」として改訂され、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX) の意義が明示されています。 価値協創ガイダンスをもとに、企業は、統合思考に基づいた経営理念やビジネスモデル、戦略、ガバナンスなどを一連の「価値創造ストーリー」として投資家に伝え、投資家は中長期的な観点から企業を評価し、投資判断などに役立てることが可能です。 キリンホールディングス株式会社 飲料メーカーのキリンホールディングス株式会社は、グループ会社も含め、2019年からスタートした長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(KV2027)」において、『食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる』ことをめざしています。 キリンでは、双方向のコミュニケーションを大変重要なものと考えており、投資家との対話のきっかけとなり、相互理解が深まることを目標に、「統合レポート」を毎年作成しています。 統合レポートでは、「価値協創ガイダンス」を参考とし、価値創造モデル図や無形資産の強化など、価値創造の流れの全体像が伝わるよう体系的なストーリーづくりを心がけている点が特徴です。 Webにも掲載されているため、誰でも見られるようになっており、経営陣からのメッセージやコーポレートガバナンスなどに加え、「Input」「Business」「Output」「Outcome」の4つの価値創造モデルについてもわかりやすく書かれています。 CSV経営を根幹に据え、事業を通じて社会課題の解決に取り組んでいるキリンを理解する一助として、この統合レポートの活用が推奨されています。 参考:統合レポート|キリンホールディングス 東急不動産ホールディングス株式会社 多くの不動産を手掛ける東急不動産ホールディングス株式会社では、社会課題と向き合いながら独自性のあるビジネスモデルを創造し、ステークホルダーにさまざまな価値を提供することで、サステナブルな社会づくりと成長をめざしています。 そのため、2030年代の社会変化を見据えて「個人」「社会」「環境」それぞれの実現したい姿を抽出した長期ビジョン、「GROUP VISION 2030」を策定しました。 また、ありたい姿を実現するため、事業活動を通じて「多彩なライフスタイルをつくる」「ウェルビーイングな街と暮らしをつくる」「サステナブルな環境をつくる」「デジタル時代の価値をつくる」「多様な人財が活きる組織風土をつくる」「成長を加速するガバナンスをつくる」という価値創造への6つのテーマ(マテリアリティ)に取り組んでいます。 これらを中心に、事業活動を通じて社会課題の解決に取り組む東急不動産の強みと独自性を解説したのが「統合報告書」です。 統合報告書はWebでもPDFのダウンロードができ、誰でも「価値を創造し続ける企業グループ」をめざす東急不動産の価値創造ストーリーについて理解することができます。 参考:価値創造ストーリー|2022統合報告書|東急不動産ホールディングス 横河電機株式会社 横河電機株式会社は、YOKOGAWAグループ会社とともに、計測・制御・情報の技術を軸に最先端の製品やソリューションを提供し、豊かな人間社会の実現に貢献している企業です。 横河電機では、「YOKOGAWAレポート」と名付けた統合報告書を毎年作成しており、ステークホルダーに向けた情報発信に努めています。 YOKOGAWAレポートでは、持続的な成長ストーリーの大局観(トップメッセージ)をはじめ、価値創造プロセスやコーポレート成長戦略、経営資本、事業戦略、コーポレートガバナンス、リスクマネジメント/内部統制についてまで詳細に掲載されており、さまざまな面からの理解が可能です。 YOKOGAWAレポートは社外からも高い評価を得ており、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内株式運用委託先機関が選定した2022年度の「優れた統合報告書」に選定されています。 また、2017年度~2019年度、2021年度、2022年度にも選定されているほか、2017年度~2018年度、2021年度には、「改善度が高い統合報告書」にも選定されました。 参考:統合報告書(YOKOGAWAレポート)|横河電機 まとめ 価値協創ガイダンスを活用する場合、経営理念やビジネスモデル、戦略、ガバナンスなどを価値創造ストーリーとしてまとめ、報告書・レポートとして毎年公表する方法が一般的です。 今回紹介したのは大企業の事例ですが、どのような企業でも参考にしやすいはずです。 ぜひ、自社においても価値協創ガイダンスの活用を検討してみましょう。
2023.05.23
【価値協創ガイダンス】知っておきたい6つのフレームワーク
チームづくり「価値協創ガイダンス」は、企業と投資家をつなぐ「共通言語」として情報開示や対話の質を高めるため、さまざまな情報を体系的かつ統合的に整理するのに活用できる手引です。 2022年8月には、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に向けた経営の強化と、効果的な情報開示や建設的・実質的な対話を行うためのフレームワークとして、「価値協創ガイダンス2.0」に改訂されています。 自社の経営強化のために価値協創ガイダンスの活用を検討している場合、この中で取り上げられているフレームワークについて具体的に把握しておくことが重要です。 そこで今回は、価値協創ガイダンスの6つのフレームワークについて詳しく解説します。 これから積極的に価値協創ガイダンスに取り組みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 価値協創ガイダンスのフレームワークとは 「価値協創ガイダンス」では、どのように無形資産の投資やESGの取組が企業の競争優位性を持続的に向上させられるか、といった「価値創造ストーリー」を説明するため、次の6つのフレームワークを提示しています。 価値観 長期戦略 実行戦略(中期経営戦略など) 成果と重要な成果指標(パフォーマンスとKPI) ガバナンス 実質的な対話・エンゲージメント 参考:「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス 2.0(価値協創ガイダンス 2.0)」|経済産業省 それぞれ解説します。 1.価値観 「価値観」は、社会の課題解決に対して企業や社員一人ひとりが取るべき行動の判断軸、また判断の拠り所となるものです。 ここでは、企業は自社固有の価値観を示すとともに、どのような社会課題を「重要課題」として捉えるのかを検討することが重要とされています。 課題を検討し、価値観を対外的に示すことによって、企業は変化の激しい社会の中で従業員エンゲージメントの向上や長期的な価値創造につなげられます。 また、長期的な視野に立つ投資家にとっては、企業の価値観を知ることでビジネスモデルの実現可能性を判断できるようになるのです。 2.長期戦略 「長期戦略」は、企業の価値観に基づき、社会全体の動向を見定める長期ビジョンの策定や、その実現の柱となるビジネスモデルの構築・変革、リスクと機会の分析などを統合的に行うことによって構築できます。 ここでのポイントは、企業は、産業構造や事業環境の変化に対応した長期的・持続的な価値創造のあり方を示すべき、とされている点です。 そのためには、企業が目指す長期ビジョンやビジネスモデルからなる長期戦略を、リスクと機会の把握・分析をした上で統合的に構築することが推奨されています。 また、この場合の長期ビジョンは、価値観・重要課題と合わせ、自社で働く一人ひとりの目標ともなる内容が望まれます。 3.実行戦略(中期経営戦略など) 「実行戦略(中期経営戦略など)」は、長期戦略を実現するため、企業が持っている経営資源やステークホルダーとの関係を維持・強化しながら取り組む足下および中長期的戦略を指します。 企業には、足下の経営成績の分析・評価や長期的なリスクなどの分析を踏まえつつ、長期戦略の具体化に向けた戦略策定と実行が求められます。 ただし、ここでの戦略には、経営戦略だけではなく、人材戦略や知的財産・技術(知的資本)、研究開発、DX推進に対する投資戦略、ブランド戦略なども含まれ、実行戦略の中にESGやSDGsなどを組み込んで明確に提示していく点も重視されています。 4.成果と重要な成果指標(パフォーマンスとKPI) 「成果(パフォーマンス)と重要な成果指標(KPI)」は、企業の価値観を踏まえた戦略の実行により、どれだけ価値を創出してきたか、それを経営者がどのように分析・評価しているかを表す指標です。 企業は、KPIによる長期戦略などの進捗管理や成果評価を通じて、長期戦略などの精緻化や高度化、そして必要に応じた見直しを行うことが重要です。 投資家に対しては、KPIを設定した理由や長期戦略・実行戦略における位置づけ、今後の見通しなどを詳しく説明することが望ましいとされています。 5.ガバナンス 「ガバナンス」は、長期戦略・実行戦略の策定などを的確に行い、持続的に企業価値を向上させるための規律付けの仕組み・機能です。 そのため、企業には、長期戦略などの企業行動を規律するガバナンスを実効的かつ持続可能なものにするよう、しっかり整備することが求められます。 例えば、社長やCEOを始めとする各役員が持つ役割・機能分担を明確に公表し、それぞれ実効的に果たすことなどが挙げられます。 加えて近年においては、属性や能力などの多様性の確保、透明性・合理性の高い意思決定を行う仕組み作りが重視される場合も多いです。 投資家にとっては、ガバナンスの状況を確認することで、企業を信頼し安心して投資を行う根拠が得られます。 6.実質的な対話・エンゲージメント 「実質的な対話・エンゲージメント」は、企業の「価値創造ストーリー」について企業と投資家が双方向的に対話を行い、その内容を磨き上げていく共同作業です。 ここでは、企業と投資家は、実質的な対話を深めながら、長期的かつ持続的な企業価値を協同で作り上げていくことが重要だとされています。 具体的な行動として、企業側には投資家に対する実効的な情報の開示を、投資家側にはその情報をもとにした対話のアジェンダ設定が求められます。 また、対話後に企業が行うべきアクションとして、得られた示唆をもとに、自社の企業価値構成要素を見直し、必要に応じてそれらの改善に向けた取り組みの実施が挙げられます。 企業が取り組みの進捗状況や成果を公表し、投資家のさらなる助言や意見を求め、今後に反映させることで、価値創造ストーリーの一層の強化・発展につながるのです。 まとめ 経済産業省が作成した「価値協創ガイダンス」は、企業と投資家をつなぐ共通言語として情報開示や対話の質を高める手引です。 今回紹介した6つのフレームワークを把握しておくことで、価値協創ガイダンスについてより深く理解できるはずです。 投資家との関係を向上させるためにも、価値協創ガイダンスを積極的に取り入れて活用することをおすすめします。
2023.05.18
ワンネス的 社会人のための栄養学【社会人が朝食を食べるべき3つの理由】
スタッフブログ朝食を食べることが健康的であるということは、よく知られています。(最近は1日2食などのような食事法も出てきましたが・・・フラップスプランの管理栄養士 優生は圧倒的朝食推進派です!!) しかし、忙しい社会人の中には、朝食を食べない人も多くいます。年齢や職業によっても差はありますが、2021年に行われた厚生労働省の調査では、日本人の約30%が朝食を食べていないという結果が出ています。 今回の記事では朝食を食べるべき3つの理由をご紹介します。 2015年に管理栄養士免許を取得。フィットネスクラブ、病院での勤務経験などを経て、2020年よりフリーランスに転身(フラップスプラン株式会社所属)。アスリートへの栄養サポートやカウンセリングをはじめ、レシピの執筆・監修、記事監修、コラム執筆、スポーツ栄養講習、アスリートとコラボのスポーツ食育などを実施。2021年12月に娘を出産。一児の母。時間管理に挑戦中! 投稿一覧へ 仕事に活力を!>>エネルギー源としての役割 朝食で朝一番に取り込む栄養素が一日のエネルギー源となります。 空腹の状態で仕事に出かけると、集中力が低下したり、体力が続かなかったりするため、効率的な仕事ができなくなることがあります。 朝食を摂ることで、体内のブドウ糖や脂肪をエネルギーとして使うことができ、一日を活力的に過ごすことができます。 ストレス対策にも!>>メンタルヘルスの維持 朝食を食べることは、メンタルヘルスを維持するためにも非常に重要です。 朝食を摂ることで、脳に必要なエネルギーや栄養素を補うことができ、仕事や勉強に集中することができます。 午前中のうちに集中力が切れてしまったり、イライラしやすくなってしまうのは、血糖値が低下して、脳へのエネルギー供給が不足している可能性があります。 また、何を食べるかにもよりますが、朝食を食べることによって体内時計がリセットされたり、幸せホルモンとも言われるセロトニンの分泌が促進されるため、ストレスを感じた場合でも落ち着いた気持ちで対処することができます。 健康こそ何よりも大切な資本!>>健康の維持 朝食を摂ることは、健康を維持するためにも非常に重要です。 充実した朝食を食べることで、一日の栄養バランスを整えることができます。 さらに、血糖コントロールが安定し、間食や過食を防止することができます。 また、代謝が上がり、太りにくい身体作りや冷え性の改善にも繋がります。 まとめ 朝食は社会人が健康的な生活を送るために必要なものです。 忙しくて時間がないという人でも、まずはバナナ1本、ヨーグルト1カップ、プロテイン1杯のように、簡単なものから始めてみてください。 朝食を食べることを習慣化することで健康的で活力ある生活を維持することができます。
2023.05.16
価値協創ガイダンスとは?策定の背景・目的や改訂、活用方法について詳しく解説
チームづくり自社の経営強化のため、「価値協創ガイダンス」の活用に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。 価値協創ガイダンスは、経済産業省が作成した手引で、経営戦略やガバナンスなどを投資家に分かりやすく伝える場合に役立ちます。 ただし、効果的に活用するには詳細を把握しておくことが重要です。 今回の記事では、価値協創ガイダンスの概要や策定の背景・目的、活用方法などについて詳しく解説します。 価値協創ガイダンスとは 「価値協創ガイダンス」とは、投資に必要な情報開示や投資家との対話の質を高めるために経済産業省が作成した手引のことです。 企業と投資家間をつなぐ「共通言語」として、企業から投資家に伝えるべき情報が体系的・統合的に整理されている内容となっています。 企業は、価値協創ガイダンスの各項目から必要なものを選択し、自社のビジネスモデルや戦略に活用することが可能です。 価値協創ガイダンスは、2014年に公表された「伊藤レポート1.0」に始まる日本経済活性化に向けた研究や提言の取り組みの中で作成され、2017年5月に公表されました。 参考:価値協創ガイダンス | 経済産業省 作成の背景・目的 価値協創ガイダンスが作成された背景として、日本企業が長期にわたって業績低迷している状況が挙げられます。 経済産業省は、2014年、この状況を問題視し、打破するため「伊藤レポート1.0」で提言を行いました。 この中では、従来の慣習に捉われない企業収益体質の改善と、それを促進する企業と投資家との対話が重視されています。 また、2016年8月には「持続的成長に向けた長期投資(ESG・無形資産投資)研究会」が発足され、企業は重要な無形資産(人材・知的財産・ブランド等)への投資を、また投資家は非財務情報をもとにしたESG投資を行うことの重要性が示されました。 こういった流れの中で、企業と投資家が価値を協創し、お互いの共通認識を作ることを目的に、「質の高い情報開示」「質の高い対話」を実現するためのフレームワーク「価値協創ガイダンス」が策定されたのです。 2.0に改訂された理由 価値協創ガイダンスは、企業を取り巻くビジネス環境や世界市場などの大きな変化に伴い、2022年8月に「価値協創ガイダンス2.0」へと改訂されています。 改訂の大きな理由として、世界的に注目されている「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)」の必要性が挙げられます。 サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)とは、社会のサステナビリティ(持続可能性)と企業のサステナビリティを「同期化」させ、そのために必要な経営・事業を変革(トランスフォーメーション)することです。 つまり、収益の安定と、持続可能な社会実現に向けた「ESG(環境、社会、ガバナンス)投資」を両立する企業経営への変革を意味しています。 SXが注目されたのは、経済産業省による「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」が2020年8月に公表した「中間取りまとめ~サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に向けて~」がきっかけです。 この中において「稼ぐ力を維持しながら持続的に企業価値を向上させるには、経営のあり方や投資家との関係を変革する必要がある」とされており、SXの重要性が強調されています。 参考:「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会 中間取りまとめ~サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に向けて~」 | 経済産業省 価値協創ガイダンスの活用方法 価値協創ガイダンスは、さまざまな方法で活用することが可能です。 企業側の活用方法として挙げられるのは、主に下記の3つです。 情報開示している項目の確認 情報開示していない項目を利用した経営方針の検討 社内での対話利用 また、投資家側が活用できる方法は次の通りです。 企業との対話に向けた大まかな認識の共有 自身の投資スタンスの明確化 企業側・投資家側それぞれが活用することで、相乗効果が得られます。 まとめ 「価値協創ガイダンス」は、投資に必要な情報開示や投資家との対話の質を向上させる手引です。 日本企業の長期にわたる業績低迷を背景に、企業と投資家が価値を協創し、お互いの共通認識を作ることを目的として作成されました。 現在、「価値協創ガイダンス2.0」へと改訂されており、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)が重視されている点が特徴です。 企業で効果的に活用する場合、情報開示している項目を確認したり、情報開示していない項目をもとに経営方針を検討したりといった方法があります。 今回の記事を参考に、「価値協創ガイダンス」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
2023.05.11
時間管理に挑戦しようと思ったら、大事なことを忘れているのに気付いた話
スタッフブログ誰もがその重要性を理解している「時間管理」 生産性も上がるし、プライベートの時間も確保できるし、目標達成や自己成長を促進してくれるし、余裕も生まれてストレス軽減にもなる!!! メリットしかない! でも、私は時間管理をするのが怖くて怖くてしかたがありません。 『こんなふうに1日を過ごせたら理想だなぁ』『◯時間でAとBのタスクを終わらせよう』『寝る前の1時間は読書や勉強の時間にしよう』 理想はあるのに、その理想通りにできない自分に嫌気がさしてしまうのです。 「ちょっと疲れたから休憩…」が長引いて、生産性のない時間が増えてしまっている自分が嫌いすぎて、直視したくないのです。 そんな私が、時間管理の前段階として、なんとか1ヶ月「時間」に向き合ってみました。 2015年に管理栄養士免許を取得。フィットネスクラブ、病院での勤務経験などを経て、2020年よりフリーランスに転身(フラップスプラン株式会社所属)。アスリートへの栄養サポートやカウンセリングをはじめ、レシピの執筆・監修、記事監修、コラム執筆、スポーツ栄養講習、アスリートとコラボのスポーツ食育などを実施。2021年12月に娘を出産。一児の母。時間管理に挑戦中! 投稿一覧へ 「時間」に向き合ってわかったこと どのように時間に向き合ったのかというと、フラップスプランの全員が活用している「トキログ」というアプリを使用しました。 自分が「何に、どれだけの時間を使っているか」を見える化できるアプリです。 結論、自分でもびっくりするほど、仕事に使えた時も自分のために使えた時間も少ない。 そりゃそうです。1歳の娘を子育てしている母親なんですから、当たり前ですよね。 娘と遊んでいる時間や身支度・食事などのお世話をしている時間、保育園への送り迎え、娘の様子を見たりコミュニケーションを取りながら片手間に自分のことをする… 極めつけには、「お熱出ました〜」と保育園から連絡があれば、小児科の予約をとりながらお迎えに行き、解熱後24時間経過するまで登園できない =仕事もできず自分時間もなし!! 全ての働くママさん、特大リスペクト!!! 時間管理をするのが怖いとか、理想通りにできない自分に嫌気がさすとか… 自分のことを冷静に正しく客観視できていない、何よりもの証拠でした。 だって、限りある時間の多くを占めている「コントロールしきれない家族の時間」は、私にとってかけがえのない大切なものだと、何の迷いもなく言えるのです。 娘との時間を大切にしている自分が好きです。 だったら、嫌気がさすなんて、ちゃんちゃらおかしな話なのです。 そして、時間を見える化したことで、改善していくべき課題も明確になりました。 仕事ができている時間の質と密度を高めること 休息と混同してしまっている家事時間にメリハリをつけること このふたつの時間にはちょっとした気持ち悪さを感じたんです。 「自分が嫌いだ」と思ってしまっていた原因は改善すべきことにうっすら気付いていながら、改善のアクションを起こさなかったからです。 何で改善のアクションを起こしていなかったのでしょう? 時間管理をする前に必要なこと 私が時間の使い方を改善せずに毎日を繰り返してしまっていた原因は、なりたい自分の姿が明確になっていなかったからです。 要するに、具体的な目標がなかったのです。 なので、課題は見つかったものの、じゃあその時間をどう改善するのか、何に使うと良いのか、パッと思いつかないのです。 体重を減らすことを目標にしても、なかなか痩せられないのと同じです。 時間管理をすることを目標にしたって、時間管理はできません。 着たい服があるから、憧れのあの人に素敵と思ってもらいたいから、マラソン大会に出たいから、痩せられるのです。 初めての子育てに一生懸命で、自分の理想の姿や目標を考えることを放棄してしまっていたことを、時間に向き合うことで気づかせてもらいました。 (今だってそれなりに頑張ってるし、今の自分のままでいていいのなら、楽なんだもの…by心の声) 気づくことができた瞬間、漠然としていますが、今より素敵な自分になりたいという欲も湧いてきました。 まとめ 時間は有限です。時間管理という言葉は誰もが知っていて、そのメリットも明確です。 今回時間を見える化して、それぞれの時間を自分がどう思っているのか認識することで、時間に向き合うことの恐怖感を拭うことができました。 そして、時間管理に挑戦してみようにも、時間管理の「目的」が明確になっていなかったことに気がつきました。私がまずすべきことは、目標を立てることでした。 日々の家事、育児、仕事に追われていて、時間の使い方考えなきゃな〜と思っている方がいらっしゃったら、今の自分よりちょっと良くなるを目指して、一緒に頑張りましょう!!
2023.05.02
メンター制度の企業事例を紹介!組織強化のための取り組みとは?
チームづくり近年、企業の競争力強化において人材育成が重要視されており、メンター制度が大きな関心を集めています。 しかし、メンター制度について把握し、導入を検討しているものの、具体的にどうすればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、実際にメンター制度を取り入れて成果を上げた企業事例を3つご紹介します。 ぜひ、参考にしてみてください。 メンター制度のおさらい メンター制度は、先輩社員が部下や後輩、同僚などの不安や心の悩みを解消し、精神的な支援を行う人材育成制度です。 若手社員の定着率向上に役立つのはもちろん、自律を促したり、組織を活性化させたりといったメリットもあります。 また、メンターとなる社員の成長が見込まれることから、組織全体の生産性向上にもつながります。 株式会社資生堂 化粧品などでおなじみの「資生堂」は、創業以来、「人」を価値創造の源泉ととらえ、「PEOPLE FIRST(ピープル・ファースト)」という言葉として表してきました。 企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現においても人財はきわめて重要な資源であり、「多様なプロフェッショナル人財」が活躍してこそ、価値創造につながるとしています。 外部環境の変化に柔軟に対応していくためにも、個の力を高めて組織力を引き上げ、また全員が「多様なプロフェッショナル人財」となる組織の確立が重要と考えられている点が大きな特徴です。 資生堂が行っているメンター制度は、若手社員がエグゼクティブオフィサーや部門長のメンターとなって意見交換する「リバースメンタリング」で、2017年から2021年にかけて累計684名の社員が参加しています。 リバースメンタリングは、IT領域でベテランにノウハウを広げたり、社内の交流を活性化したりといった目的がありますが、特に上司がマネジメントされる気持ちを理解することで指導・育成のスキルアップにつながるというメリットが大きいです。 また、女性役員と女性社員が直接キャリア開発について対話するメンタリングプログラム「Speak Jam」も実施しており、2020年から2021年にかけて累計117名が受講しています。 世代を超えた対話により、異なる価値観を尊重できるフラットな組織風土が実現していると言えます。 参考:多様なプロフェッショナル人財|資生堂の価値創造|資生堂 トヨタ自動車株式会社 世界的な自動車メーカー「トヨタ」では、意欲ある人材へ学びと挑戦の機会を提供することで、教えられる文化の醸成やつなげる・つながる力の向上を目指しています。 そのための育成プログラムとして代表的なのが、役割遂行に必要な知識・スキルの習得を目的とした必須教育「役割教育」です。 役割教育にはさまざまなものがありますが、新卒新入社員に向けた研修としては、「プレゼン演習」や「部署研修」、「海外研修」、「技術研修」などが挙げられます。 これら1年間の研修を通して会社や事業についての理解を深め、社内外に多くの接点を持ち、配属後の業務に備えられる仕組みとなっています。 また、それに付随し、新入社員を会社全体で受け入れる取り組みとして「メンター制度」を実施しています。 先輩社員がメンターとなり、新入社員が会社内に自分の居場所を作れるよう適切な支援を行っています。 参考:人材育成|TCの働き方|TOYOTA 富国生命保険相互会社 「富国生命保険相互会社」は「フコク生命」として有名な生命保険会社です。 「お客さま基点」を価値観とし、「社会への貢献」や職員一人ひとりが働きがいを持てるような「自己実現」も経営理念に掲げています。 総合職の研修制度として、年次ごとの研修とメンター制度などを設けているのが特徴で、新しく主任に昇格した4年目の職員を対象にメンター制度を活用した人材育成実習を実施しています。 年間を通して、新入職員のメンター(相談役)を務め、さまざまな悩みごとなどについてアドバイスしながら、自らも大きく成長することが可能です。 また、所属を超えたネットワークを構築し、人が人を育てる風土を醸成することも大きな目的となっています。 結果として、新入社員の成長や社員間のネットワークづくりが実現しており、メンターの成長にもつながっているということです。 参考:新卒採用情報|フコク生命 まとめ メンター制度を導入することで成果を得ている3つの企業例を紹介しました。 いずれも大きな企業の事例ですが、参考にできる部分も多いはずです。 今回紹介した事例をもとに、メンター制度の導入を具体的に検討してみてはいかがでしょうか。
2023.04.25
メンターとなる社員の選出基準とは?押さえておくべき5つの基準について解説
チームづくり自社でメンター制度の導入が決まった場合、まずはメンター候補となる社員を選出する必要があります。 しかし、どのように選出すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。 メンターに適した社員を選ぶには、選出基準を把握しておくことが大切です。 そこで今回は、メンターとなる社員の選出基準について詳しく解説します。 メンターの選出基準 メンター制度を効果的に運用するには、基準に沿ったメンターの選出が欠かせません。 メンターを選ぶ時の基準は、次の5つです。 傾聴力があるか 忍耐力があるか 信頼関係を築く力があるか 見本になる心構えがあるか 自らも成長する姿勢があるか それぞれ説明します。 傾聴力があるか 傾聴力とは、相手にしっかり向き合って話を聞き、理解する能力のことです。 傾聴力によってメンティの言いたいことをより深く引き出せば、円滑なコミュニケーションが可能です。 そのため、メンターとして適切な支援をするには、傾聴力があるかどうかが大変重要な基準になります。 忍耐力があるか 忍耐力があることもメンターを選出する基準の一つです。 メンティの体調や精神状態、仕事の状況は都度変化するため、それに応じた対応が必要になる場合も多いです。 例えば、メンティの体調がすぐれない時にメンタリングが進まずイライラしたり、自分の仕事が忙しい時に勝手に中止したりすることは避けなければいけません。 メンターには、どんな時でもメンティヘの支援を惜しまない忍耐強さが必要になります。 信頼関係を築く力があるか メンターとメンティは、対等な立場で信頼関係を築いていくことが重要です。 よって、メンティから信頼されるような人物でなければ、メンターとしての役割を果たせないおそれがあります。 基本的なマナーや言葉遣いが身についているのはもちろん、信頼関係を構築できる力が必要だと言えます。 見本になる心構えがあるか メンタリングを通して、メンティはメンターのことを自分のロールモデルとして見るようになります。 そのため、メンティの見本であろうとする心構えを持つことが重要です。 メンタリングには熱心に取り組むのに、見本となることには興味がないというメンターでは、メンティが失望する可能性があります。 メンターの選出の際、必ず面談で確認しておくことをおすすめします。 自らも成長する姿勢があるか メンター自ら成長しようとする姿勢があるかどうかという点も選出基準の一つです。 メンティとの関わりから、学びや気づきを得ることは多いものです。 メンターには、メンティとともに成長しようという謙虚な心を持つことが求められます。 メンティとの相性 上記の基準に当てはまる、メンターに適した社員であっても、メンティとの相性が良くなければメンタリングの効果は見込めません。 そのため、メンターとメンティのマッチングに配慮する必要があります。 特に重要なのが、それぞれの「行動特性」です。 行動特性とは、個人が持つ行動原理やその背景となる考え方のことを指し、アメリカで1970年代に生まれた概念の一つです。 お互いの行動特性が違いすぎることによって相性が合わず、適切なコミュニケーションが取れないといった問題が起こります。 行動特性をもとにしたコミュニケーション理論として有名なのが、「DiSC理論」です。 DiSC理論では、人は行動・思考パターンによって次の4つのタイプに分類されます。 主導型(Dominance) 感化型(influence) 安定型(Steadiness) 慎重型(Conscientiousness) この理論の考え方としては、人の動機や欲求は行動特性に現れ、これら4つの強弱バランスで確認できるというものになります。 例えば、メンターが細かくて正確な傾向を持つ「慎重型」タイプで、メンティがハッキリとして判断が早い傾向を持つ「主導型」タイプだった場合、お互いへのストレスを抱えてしまう可能性が高いかもしれません。 運営側がメンター、メンティの行動特性を把握しておくことで、メンタリングの成功につながりやすくなります。 まとめ メンターには特別なスキルや資格はいりませんが、メンター制度を効果的に運用するには一定の能力が必要です。 選出基準を設定することで、メンターにふさわしい社員の選出が可能になります。 また、お互いの行動特性をふまえた相性も検討しておくことが重要です。 ぜひ、今回の記事で紹介した内容をもとにメンター選出を行い、メンター制度の効果を高めましょう。
2023.04.20
GW休業のお知らせ
スタッフブログこんにちは、鈴木啓です! 2023年フラップスプランのGW休業についてご案内させていただきます。 弊社ではGW休業の期間を以下の通りとさせていただきます。 【休業期間】 4月29日(土) ~ 5月7日(日) ※休業期間中は電話等のお問い合わせをお休みさせていただきます。いただいたお問い合わせに関しては、翌営業日より順次ご対応させていただきます。 ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。(緊急のお電話は携帯におかけ下さい。休業中でもしっかりと対応させていただきます!) 5月8日(月)10:00から通常営業を再開いたします。 新年度が始まってから最初の大型連休です。 気持ちを新たに、新たな目標を設定して取り組まれている方も多いと思います。 ガス欠にならない為にもGWの期間を活用して息抜きができると素敵ですね! オンオフの切り替えを上手にして、仕事もプライベートも両立させていきましょう。 リフレッシュに掃除がおすすめ 最近、弊社では事務所のプチ大掃除が行われています。 掃除は身体を動かしながら、物の整理もできて、気分転換になります! とてもオススメです。 皆さんもぜひデスク周りなどちょっと気になるけど放置されてしまっている場所を掃除してみてください。 どうして事務所でプチ大掃除が行われているかというと…まだ言えないんです!(笑) 公式の発表をお待ちください。 「公式ライン」もうすぐ登録者500名!! ワンネス経営®では公式LINEで ・マネジメント ・リーダーシップ ・生産性アップ ・時間管理 ・社内コミュニケーション など個人の成長と最強で最高のチームづくりについてのお役立ち情報をお届けしています。 友達登録をしていただき毎週月曜日の配信を楽しみにしていただけると嬉しいです! もうすぐ登録者が500名に到達します。友達登録がまだの方、是非ご登録お願いいたします。 新機能としてチャットボットの「AIふくさん」が搭載されました。 チャット欄から気軽にできる相談や質問をしてみてください。 「AIふくさん」が返信を行います。※「AIふくさん」は、あくまでChatbotとなります。一部の質問や相談には対応できない場合もあります。あくまで「自己責任」で、ご利用ください。 GW期間中はしっかりと休息をとり、休み明け新たな気持ちで業務に取り組みましょう。よいGWをお過ごしください!
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。