主体性のある人材育成に課題を感じ、アントレプレナーシップに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
アントレプレナーシップの概要をつかんだ上で求められるスキルを把握しておくと、理解がさらに深まります。
今回は、アントレプレナーシップに求められるスキルについて詳しく解説します。
アントレプレナーシップのおさらい
「アントレプレナーシップ」は「起業家精神」を意味し、自ら新しいものを生み出したり、リスクに立ち向かったりする行動全体あるいは姿勢のことを指します。
日本型経営の衰退や社会変化への対応、ビジネス市場のグローバル化といった背景から、人材育成の面でも注目を浴びている精神・姿勢です。
起業家だけでなく、社員一人ひとりがアントレプレナーシップの精神を備えることで、企業の成長につながります。
アントレプレナーシップに求められる6つのスキル
アントレプレナーシップを理解するには、必要となるスキルについて把握しておくことが重要です。
アントレプレナーシップに求められる主なスキルは、下記の6つです。
- マネジメント能力
- リーダーシップ能力
- クリエイティブ能力
- コミュニケーション能力
- 責任能力
- 学習能力
それぞれ解説します。
マネジメント能力
アントレプレナーシップに必要なスキルの一つとして、「マネジメントする力」が挙げられます。
従来のルールにとらわれない新たなビジネスを創出するには、環境の構築が欠かせません。
また、ビジネスの展開において、チームメンバーやビジネスパートナーなどさまざまな価値観を持った人々との関わり合いが必要です。
そのため、アントレプレナーシップを持つ人には、組織やチームを適切に管理・進行する優れたマネジメントスキルが求められます。
リーダーシップ能力
アントレプレナーシップには、ゴールに向けたビジョンを力強く示し、リーダーとしてメンバーをまとめて率いていく力も必要不可欠です。
信頼できるリーダーが先頭に立って物事を進めることで、自発的に動ける社員が増えるものです。
次の世代とともに成長できる、強力なリーダーシップを持つことが求められています。
クリエイティブ能力
アントレプレナーシップに求められるスキルとして、新たな価値を作り上げるクリエイティブ力があります。
新たな価値の創造には、既存の価値観にとらわれない柔軟性や豊かな想像力を持つことが大事です。
また、新しいアイデアを生み出すスキルを磨くには、流行や世間の流れを把握しておく必要もあります。
コミュニケーション能力
さまざまな人とのつながりが新たな視点を生み、ビジネスを成功へと導きます。
そのため、他部署の社員との交流はもちろん、社外では自分から話しかけて交流を深めるなど、柔軟で誠実なコミュニケーションを積み重ねて信頼を築くことが大切です。
アントレプレナーシップには、このような高いコミュニケーションスキルや、メンバー一人ひとりの意見を引き出せる傾聴力も求められます。
責任能力
責任能力とは、自らの行動について責任を負うことのできる能力を指します。
アントレプレナーシップでは、行動を他人に依存するのではなく、自分の責任とする自立型の考え方を身につけることが重要です。
チャレンジに失敗した場合でも客観的に必要な能力を把握し、成功に向けた検討を行えるのが責任能力の高い人と言えます。
学習能力
学習する力もアントレプレナーシップに欠かせないスキルの一つです。
アントレプレナーシップを持つ人は、新しいビジネスを確立させるための知識やノウハウを学んで習得していなければいけません。
また、顧客や市場の情報に精通している必要があります。
変化の激しい社会情勢の中でビジネスを進めるには、積極的な学びの継続に加え、最新の情報をつねに収集し続けることも大切です。
まとめ
アントレプレナーシップに求められるスキルには、マネジメント能力やリーダーシップ能力、クリエイティブ能力などさまざまなものがあります。
これらはすべて、社員全員が身につけるべきスキルと言うこともできるのではないでしょうか。
アントレプレナーシップを人材育成に取り入れる場合、ぜひ参考にしてみてください。