オンボーディングに取り組んでいる企業事例を紹介!具体的な活用方法とは?

オンボーディングの導入を検討する際、どのように取り入れればいいのかわからないという企業の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オンボーディングに取り組んでいる企業事例を3つ取り上げて解説します。

実際の事例にはどのようなものがあるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

サイボウズ株式会社の事例

サイボウズ株式会社では、新卒入社メンバー向けの「新卒オンボーディング」(1年間)と、キャリア入社メンバー向けの「キャリアオンボーディング」(6ヶ月)の2種類を実施しています。

ここでは、新卒オンボーディングについて紹介します。

サイボウズ株式会社の新卒オンボーディングのポイントは次の4つです。

  • 入社後の研修プログラム
  • オンボーディング期間中のイベント
  • オンボーディング期間中のサポート体制
  • オンボーディング後のサポート制度

それぞれ解説します。

入社後の研修プログラム

新卒社員向けのオンボーディングプログラムの実施は、1年間です。

入社後の最初の3週間は、「個人の自立」と「チームワーク」を軸として、社会人としてのマインドセットやキャリア選択に対する考え方など、汎用的な知識・スキルを習得します

その後、配属された部門ごとの研修へと移行し、1年目が終了するまでは人事主催のフォローアップ研修が定期的に行われます。

オンボーディング期間中のイベント

オンボーディング期間中には、コミュニケーション促進を目的としたさまざまなイベントが用意されています。

入社前は、内定者同士の関係性を深めるためのオンライン懇親会を開催。また入社式である「Welcomeセレモニー」では、オンラインとオフラインの両方で新入社員を歓迎します。

新人研修の最終日にはオンラインで打ち上げが行われ、同期との関係性をさらに深める機会が設けられているのが特徴です。

オンボーディング期間中のサポート体制

サイボウズ株式会社の新卒オンボーディングでは、新入社員がスムーズに環境に適応できるよう手厚いサポート体制を整えています。

同期や人事とのコミュニケーションを図る毎朝の「ザツダン」や「オンボーディングサーベイ」と呼ばれる定期的なアンケートを通じて、新入社員のコンディションを確認しています。必要に応じて人事メンバーとの面談も可能です。

オンボーディング後のサポート制度

新入社員はもちろん、社員の誰もが参加できる「サイボウズアカデミア」や「Self-Learning Program」といったサポート制度が用意されています。

オンボーディング後も学びの環境が整えられていることで、継続的にスキルアップが可能です。

参照:職場を知る-オンボーディングと学習支援|サイボウズ株式会社

日本オラクル株式会社の事例

日本オラクル株式会社は、新入社員のスムーズな適応と早期戦力化を目指し、効果的なオンボーディングプログラムを導入しています。

同社のオンボーディングの大きな特徴は、先輩社員によるサポート体制「バディー制度」と、クラウド型人事ソリューション「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」の活用です。

多くの企業では人事部門や総務部門が中心となってオンボーディングを実施していますが、日本オラクル株式会社では全社研修後、各部門が主体となって独自のオンボーディングを行っています。

自律的な組織カルチャーを活かして部門ごとにきめ細やかなオンボーディングを実施することで、新入社員の定着率向上に大きく寄与していると言えます。

参照:独自のオンボーディングで従業員エンゲージメント向上:日本オラクル|TGC REVIEW

株式会社メルカリの事例

株式会社メルカリは、テレワークへの移行に伴い、新入社員がスムーズに組織に適応し、早期に戦力となれるよう「リモートオンボーディング」を導入しています。

具体的には、新入社員に必要な情報をポータルサイトに集約してアクセスしやすい環境を整える「オンボーディングポータル」や、オンライン会議ツールを用いた「リモートメンターランチ」を開催するといった取り組みです。

オンボーディングポータルには、オンボーディングで必要な情報が集約してあり、必要なときにいつでもアクセスできるようになっています。

リモートメンターランチは、業務で関係づくりをしたほうが良さそうなメンバーがオンラインツールでつながり、各自ランチを食べるというものです。

リモートワーク環境下でも新入社員が孤立することなく、速やかに組織に馴染めるようにするのがこれらの取り組みの目的です。

さらに、オンボーディングの進捗状況を把握するために「オンボーディングサーベイ」を実施しています。技術領域ごとに独自のKPI(重要業績評価指標)を設定して、オンボーディングの効果を定量的に測定・可視化することが可能です。

オンボーディングサーベイにより、リモートオンボーディングの改善点を明確にし、継続的な質の向上を図っています。

参照:「すべての新入社員に素晴らしいオンボーディング体験を」リモートオンボーディングを成功させる施策 #メルカリの日々|株式会社メルカリ

まとめ

今回紹介したオンボーディングの3つの事例は先進的な企業の実践例になりますが、参考にできる点も多いのではないでしょうか。

ぜひ事例を参考にして、オンボーディングを効果的に取り入れてみることをおすすめします。

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