2022.12.06
チームづくり
目次
企業リスクが大きい不祥事を未然に防ぐため、最近ではコンプライアンス研修を取り入れるケースが増えてきています。
すでにコンプライアンス研修の導入を決めているものの、どのような研修なのか基本的なことから知りたいと思っている方も多いかもしれません。
このような方に向けて、本記事ではコンプライアンス研修の意味や目的をはじめ、どのような例がコンプライアンス違反に該当するのかを詳しく解説します。
そもそも「コンプライアンス」は、日本語で「法令遵守」を意味する言葉ですが、法律だけでなく、倫理や社会規範などその対象は広範囲に及ぶ点が重要です。
そこから、コンプライアンス研修とは、企業の不祥事防止や価値向上のため、仕事に関連する法律や規律、コンプライアンスの重要性などを学ぶ研修のことを指しています。
企業には、法令遵守はもちろんのこと、社会からの信頼にもしっかり応える必要があると言えます。
社員一人ひとりがコンプライアンスについて学ぶことで、企業全体の意識も向上するでしょう。
コンプライアンス研修には、どのような目的があるのでしょうか。
主な目的として下記の3つが挙げられます。
それぞれ説明していきます。
コンプライアンス研修では社員全員がコンプライアンスの知識を理解し、身に付けることが大きな目的となっています。
新入社員はもちろん、どのような法律や社会規範があるのか正確にわからない社員も多いはずです。
違反になるとは知らなかった、というケースもあるため、全員で基本的な知識や遵守する対象を学び、社内でのコンプライアンス認識を共有しておかなければいけません。
また、理解不足による違反を防ぐには、研修を定期的に行い、法律改正や社会状況の変化に合わせて知識をアップデートする必要があります。
コンプライアンスに違反することで、社会的信用を失いかねない事態に陥ります。
社員一人ひとりがコンプライアンス違反による危険性を学び、認識を共有することで、企業のリスクヘッジにつながります。
また、身に付けた知識によって、コンプライアンス違反の予兆を早期に発見したり対処したりすることが可能です。
企業の価値を高めることも、コンプライアンス研修の目的の1つです。
コンプライアンスを遵守して企業の社会的責任を果たすことで、企業価値が向上し、信頼が得られます。
社員はこのような自社に誇りを持ち、一員としての意識のもと、目標に向かって仕事に取り組めるようになります。
その結果、コンプライアンス意識をより向上させるといった好循環が生まれ、健全で成果の上げやすい企業経営が実現できるのです。
そもそも、コンプライアンスの違反例にはどのようなものがあるのでしょうか。
コンプライアンス研修を行うにあたって、どのようなものがコンプライアンスの違反になるのか知っておくと良いです。
代表的な例が下記の3つになります。
それぞれについて解説します。
「ハラスメント」とは、迷惑行為によって相手を不快にさせたり尊厳を傷つけたりすることを指し、いわば「嫌がらせ」「いじめ」と同義の言葉です。
企業において気をつけるべきハラスメントとして、「パワーハラスメント」や「セクシャルハラスメント」が挙げられます。
特に、度を超えた叱責や過大な要求など業務上の優位性を使って相手に苦痛を与えるパワーハラスメント(パワハラ)は、どこでも起こり得る問題の一つです。
2022年4月からは、パワハラ防止法施行に伴い、パワーハラスメント防止措置が全企業に義務化されています。
そのため、パワハラの内容を社員全員が理解しておく必要があります。
参考:職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました!|厚生労働省 都道府県労働局雇用環境・均等部(室)
企業のハラスメントでは、「そんなつもりじゃなかった」「以前は問題なかった」と無自覚で行っているケースが多いため、研修でどのような行為が該当するのかを理解してもらい、自覚を促すことが重要です。
ネットワーク上での情報管理・共有が増えてきた昨今、個人情報流出も多くの企業でコンプライアンス違反となる可能性が高いです。
企業でよく発生するのが、マルウェアなどの悪意を持ったプログラムがパソコンに侵入することで、個人情報が盗まれたり、不正利用されたりするケースです。
個人情報の保護に関する法律により、企業には個人情報の適切な管理が義務付けられているため、社員一人ひとりの意識が大切になります。
参考:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)|個人情報保護委員会
ウイルス対策ソフトの導入や適切なパスワード管理で、情報流出をしっかり防止しなくてはいけません。
コンプライアンスのことを「法令遵守」と言うように、コンプライアンスの中で大きな割合を占めるのが法律です。
商品の開発・販売やサービスの提供といった企業活動を行うには、「著作権法」や「法人税法」といったさまざまな法律を遵守する必要があります。
また、顧客や社会に向けたものだけでなく、企業内に向けた「男女雇用機会均等法」や「労働基準法」「労働安全衛生法」などの法律も遵守の対象です。
自社の活動にどのような法律が関係しているのか、的確に把握しておくことが重要です。
コンプライアンスには、法律だけでなく、倫理や社会規範なども含まれているため、遵守するにはさまざまな観点からの学びが必要です。
コンプライアンス研修によって社員一人ひとりがコンプライアンスの知識を理解し、リスクを意識することで、将来的に企業の価値が向上します。
ぜひ、コンプライアンス研修の導入を検討してみましょう。
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この記事を書いた人
泉水 ちか
東京都在住のWEBライター。フリーランスで様々なジャンルのライティングをこなす。人のこころに興味があり、心理学・カウンセリングの資格を多数取得。マーケティングにも活かすべく奮闘中。趣味は映画鑑賞(ホラーやアクション!)と温泉・銭湯めぐり。長年、放送業界にいたため音楽に詳しい。運動嫌いのインドア派だが夏フェスは好き。ラーメンと寿司と焼肉があれば大丈夫。
2025.05.17
ビジネスでの人間力が高い人とは?ビジネスにおいて人間力が必要な理由も解説
チームづくり現代のビジネス環境は、かつてないほど複雑化し、急速に変化しています。 テクノロジーの進化、グローバル化の加速、予測不能な危機の発生など、企業と個人は常に新たな課題に直面しており、このような環境下で持続的な成功を収めるために、「人間力」の重要性が再認識されています。 そのため、ビジネスにおいて人間力が必要な理由や、ビジネスでの人間力が高い人の特徴を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、ビジネスにおいて人間力が必要とされる理由と、人間力の高い人材が共通して持つ特徴について詳しく解説します。 ぜひ、参考にしてみてください。 ビジネスにおいて人間力が必要な理由 ビジネスにおいて人間力が必要な理由として挙げられるのは、下記の4つです。 予測不能な環境への適応 テクノロジーの急速な進化への対応 創造性と革新の必要性 協働の重要性 それぞれ解説します。 予測不能な環境への適応 現代のビジネス環境は常に変化しています。 グローバル化が進む中で、世界経済や社会情勢の急激な変動、予期せぬ危機(パンデミックなど)の発生により、企業は絶えず適応を迫られています。 このような状況下では、固定的な知識やスキルだけでは対応できません。 問題解決能力、柔軟な思考、レジリエンス(回復力)といった人間力が必要です。 変化を受け入れ、新しい状況に適応できる能力は、予測不能な環境で成功するための重要な要素となっています。 テクノロジーの急速な進化への対応 デジタルトランスフォーメーションのスピードは年々加速しており、ビジネスのあり方そのものを変革しています。 新たなデジタルプラットフォーム、AI技術、仮想空間など、革新的なテクノロジーが次々と登場する中で、それらを効果的に活用できる人材が求められています。 テクノロジーの変化に対応するためには、継続的な学習意欲、好奇心、変化を恐れない姿勢といった人間力が重要です。 技術的スキルは陳腐化しやすいですが、学び続ける力は持続的な競争優位性をもたらします。 創造性と革新の必要性 AIや自動化の進展により、定型的な業務は置き換えられつつありますが、その一方で、創造性や革新性を必要とする業務の重要性が高まっています。 新規事業の企画立案、革新的なサービスの開発、複雑な問題への独自のソリューション提供など、人間ならではの創造力が必要な領域が拡大しているといえます。 批判的思考能力、発想力、異なる視点からものを見る力といった人間力は、差別化された価値を生み出すために不可欠です。 協働の重要性 複雑化する問題の解決や革新的なアイデアの実現には、さまざまな専門性やバックグラウンドを持つ人々の協力が欠かせません。 効果的なコミュニケーション能力、多様性を受け入れる包容力、信頼関係を構築する力といった人間力は、チームワークを促進し、相乗効果を生み出します。 異なる視点や専門知識を持つ人々をつなげ、共通の目標に向けて協働できる環境を作ることで、単独では達成できない成果を生み出すことができます。 人と人とのつながりを大切にし、互いの強みを活かしながら困難を乗り越えていく力は、今後のビジネス環境においてますます重要です。 ビジネスでの人間力が高い人とは それでは、ビジネスでの人間力が高い人とはどのような人なのでしょうか。 人間力が高い人が持っている特徴は、下記の3つです。 知的成長とチャレンジ精神 優れたコミュニケーション能力とリーダーシップ 自己管理能力と社会性の高さ それぞれ解説します。 知的成長とチャレンジ精神 人間力の高いビジネスパーソンは、常に知的好奇心を持ち続け、新しい知識や情報を積極的に取り入れています。 たとえば、複数のニュースソースやメディアを日常的にチェックしており、得た知識を自分の言葉で他者に伝えることで理解を深めています。 また、既存の概念や方法に固執せず、失敗を恐れない姿勢で新しいアイデアや手法に挑戦する勇気を持っているのも特徴です。 変化の激しい現代ビジネス環境では、時代の流れを敏感に察知し、将来を見越した提案や企画を生み出す能力が重要です。 常に前向きな姿勢で問題に取り組み、困難な状況でもポジティブな視点から解決策を見出そうとする思考習慣が、彼らの創造性と革新性を支えています。 優れたコミュニケーション能力とリーダーシップ ビジネスにおいて人間力が高い人は、他者との関係構築を大切にします。 そのため、自ら進んで人に話しかけ、笑顔であいさつするなど、積極的なコミュニケーションを心がけているのです。 同時に、一方的に話すのではなく、相手の意見や考えにていねいに耳を傾け、理解しようとする姿勢を持っています。 このような人材はチーム内でリーダーシップを発揮し、率先して責任ある立場を引き受けることが多いです。 しかし、独断的に物事を進めるのではなく、メンバーのさまざまな意見を尊重し、チーム全体の力を最大化するよう働きかけます。 また、職場での勉強会の企画など、チームメンバー同士が学び合い、成長し合える環境づくりにも積極的に貢献しています。 自己管理能力と社会性の高さ 時間やルール、マナーを厳守することの重要性を理解しているのも、人間力に優れたビジネスパーソンの特徴です。 約束の時間を守り、社会的なルールに従うことで、組織のスムーズな運営に貢献し、周囲からの信頼を獲得しています。 また、物事を感情に流されずに論理的に分析し、理由や根拠を明確にしながら考えを伝える能力を持っています。 ビジネス環境におけるストレスに対しても効果的に対処する方法を身につけており、心身のバランスを保つためのセルフケアを怠りません。 問題や悩みを一人で抱え込まず、適切に周囲に相談する判断力も持ち合わせています。 このような自己管理能力と社会性の高さが、長期的なキャリア形成と持続的な成果創出を可能にしているのです。 まとめ ビジネス環境の複雑化と急速な変化に伴い、人間力の重要性はますます高まっています。 予測不能な状況への適応力やテクノロジー変化への対応力、創造性の発揮、効果的な協働、これらすべてが現代のビジネスで求められる人間力の要素です。 人間力の高い人材は、知的好奇心とチャレンジ精神を持ち、優れたコミュニケーション能力とリーダーシップを発揮し、自己管理能力と高い社会性を備えています。 人間力とは何かを把握した上で、ビジネスにおける人間力について理解を深めておくとよいでしょう。
2021.11.02
XYZ世代【世代間ギャップ】特徴を活かしたマネジメント方法は?
チームづくりみなさん、盗んだバイクで走り出してますか?(尾崎豊、最高ですよね) 敷かれたレールの上を歩くなんてまっぴらごめんだぜ。みたいな。(ついてきてます?) 親の言う通りには生きねえぜ!みたいな。(わかってもらえます?) 私の世代より上の人にはある程度の共感が生まれるはずです。でも、もう若い世代にはあんまり響かないんです。 大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ 火のないところには煙は立たないように。ハングリーという状況がないのでハングリー精神は養われません。 そのせいなのかどうかはわかりませんが、この「敷かれたレール問題」について世代感ギャップがかなり大きいような気がします。 ここで世代間がどのように分類されているのか見てみましょう。 世代について整理してみた(注:私見がたっぷり) アメリカでの分類だったりするみたいですが、大まかこんな感じ。 年代についても明記する文献もあれば、年代後半。とかいう表記もちらほら。 でも、大体こんな感じ。 X世代:1965~1980年生まれ Y世代(ミレニアム世代):1981~1995年生まれ Z世代:1996~2012年生まれ X世代:1965~1980年生まれ 言わずもがな我らの世代。 ジャパン・アズ・ナンバーワンなどともてはやされ、ロックやパンクなど今までの封建的で閉鎖的な文化に革新的なことが起き始める。エレキギターを持ったら不良と呼ばれた時代。 とにかく親に反発することが美学。とにかく情報がなかったので通学路に落ちているエロ本にときめいた。ポケベル、P H Sが懐かしいと思う世代。 Y世代(ミレニアム世代) デジタルパイオニアと呼ばれる世代。 子どもの時にバブルの絶頂そして崩壊を体験し、お金じゃないよね~。みたいな価値観を育むとともに、あらゆるゲームの進化、そして携帯電話、P C、スマホ。とデジタルデバイスの急速な進化とともに成長し対応していった世代。 Z世代:1996~2012年生まれ デジタルネイティブと呼ばれる世代。X世代の子どもにあたる。 もう生まれた時からインターネットがある。スマホやタブレット、S N Sがある。知りたいものはすぐそこで知れる。繋がりたい人とはすぐに繋がれる。ちょっとでも質問しようならググれカスと言われる。 敷かれたレールを走るのが一番早いことを知っている。固定電話はおじいちゃんとおばあちゃんが使うものである。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 世代間で価値観が違うのは当たり前! いかがでしょうか。 X世代がデジタルデバイスに対しての開拓者なら、Z世代はもうそこにあったんだからエリートです。 ネットリテラシーが違いすぎます。それは価値観が違って当たり前でしょう。 昔、洗濯機、掃除機、冷蔵庫が家電「三種の神器」なんて言われてた時代の人と「いや、掃除はもうロボットが勝手にやるがな」の時代では違うはずです。 X世代がY、Z世代をマネジメントするのである しかし現実社会ではX世代がY、Z世代をマネジメントすることが大半ではないでしょうか。 Zはもちろん、Y世代であっても定年70歳説だとまだ若手の部類。 X世代は基本的に「(抑圧からの)自由だ~!」を求めるお年頃なんで、 「で自分はどうしたいの?」「個性を大事にしてやりたいことをやろう!」「自己決定が大事!」 とか言いたくなっちゃう。 そう言われるYとZは 「(そんなこと言われても自分がどうしたいとかはマジないし)がんばります!」「(そんなこと言われても自分がやりたいこととかマジわからんし)やります!」「(そんなこと言われても自分で決めた経験ほぼないし)決めます!」 と、答えるしかないのです。 結局、このバックグラウンドの違いによって、X世代の良かれと思った自由の提案がY 、Z世代を余計に苦しめたりするわけです。 さらに、その答えを受けてX世代は期待します。でも、Y とZの本心ではないのでワークしません。 するとX世代はこう思います。(え?自分がやるって言ったじゃん、これ以上どうしろっていうの?)で、X世代は自分を責めて病んでいきます。 もちろん、全員が全員じゃないですよ。あくまでそういう傾向強いよな。と言う話。 世代や価値観が変わってもマネジメントの本質は変わらない 結局のところ、マネジメントの本質に戻ると「すべきことをちゃんとやる」に立ち返ることになります。 本人のやりたいことではなく、すべきことを楽しませることがマネージャーの本懐ではないでしょうか。 やりたいことをやらせることは、申し訳ないけど誰にでもできます。しかも結果責任も取らないのであれば、ただの遊びです。 すべきことをやらせて、楽しませて、やりたいに変えること。 これがマネージャーとして真に必要な力ではないでしょうか? まとめ 世代も性別も価値観も違う人たちが集まって働くのです。 本当にチームとして機能するというのは思うより難しいと思います。 優しいと思われるのではなく、相手にとっての本当の優しさとは、厳しさも併せ持つことです。 敷かれたレールを拒んでいるのは実はX世代のあなただけかもしれません。 そこを走った方が早いのであればちゃんとレールを敷いてあげてください。 その上をちゃんと走らせてやってください。 すべきことをちゃんとやると、ものすごくたくさんの人が喜ぶんだ。と言うことを教えてあげてください。 そしてできたならしっかりと感謝を伝えてあげてください。 X Y Z世代がそれぞれ、どんなルートを通ろうが「自分と周りを幸せにしたい」 という願いは共通しているはずです。 私はそう信じています。 あなたのチームづくりのヒントになれば幸いです。 幅広い世代が活躍できるチームにするために 世代も経験の違うことから、話しの解釈が異なってしまうことは、ある種仕方がないことかもしれません。 しかし、コミュニケーションの課題は伝える側と受け取る側のお互いに注意するべきポイントを知っていることで驚くほど簡単に解決する事ができます! 幅広い世代が活躍できるチームのつくりかたをワンネス経営®︎の公式LINEからお受け取りください! 伝える側と受け取る側がどのようなことを注意するべきなのか?! 事務局:スズキヒラク ワンネス経営®︎公式LINEを追加! https://flapsplan.co.jp/blog0042/ https://flapsplan.co.jp/blog0022/
2022.10.25
EX施策に役立つ!エンプロイージャーニーマップ作成のポイントを解説
チームづくり[sitecard subtitle=関連記事 url=https://flapsplan.co.jp/blog0152/ target=] 前回の記事では、エンプロイーエクスペリエンス(以下、EX)の概要について解説しました。 EXは、従業員が企業であらゆる体験・経験を指し、向上させることで従業員エンゲージメントが高まり、企業の発展につながります。 そのEXの施策として、従業員の経験を可視化する「エンプロイージャーニーマップ」は大変有効です。 今回は、エンプロイージャーニーマップについて、その概要と作成のポイントを紹介します。 エンプロイージャーニーマップとは? エンプロイージャーニーマップは、従業員が入社から退職まで、またその後OBやOGとして過ごすまでを時間の流れに沿って図に表し、可視化したものです。 起こった出来事だけでなく、そのときにとった行動や、どのような感情や考えを持ったのか、という心の動きも記載するのが特徴です。 行動変容を起こすのに必要な施策の検討に用いることができるため、EXを向上させるアクションプランを策定する際に役立ちます。 エンプロイージャーニーマップの主な目的はEXの向上ですが、作成には「視点の転換」も必要になります。 入社から退職までをどのように管理するか、といった観点から従業員へのアプローチを行っていた従来とは異なり、EXの観点では、従業員自身の目線で考えることになるからです。 従業員自身の目線とは、例えば、「初めての営業のときに自分はどんなことを期待するか」「初めての営業で自分はどんな問題に直面するか」「その場合に自分はどのような心理状態になるか」といった視点です。 エンプロイージャーニーマップは、従業員が遭遇する経験をよりよいものとして改善していくために有効な手段であり、従業員の経験を細かく想定することでこれまでの人事施策の抜け漏れも発見できます。 エンプロイージャーニーマップのつくり方 それでは、エンプロイージャーニーマップのつくり方について順番に説明していきます。 従業員へのヒアリングを実施 エンプロイージャーニーマップを作成する際は、社員の価値観に合わせることが重要なため、「従業員へのヒアリング」から始めるのが一般的です。 まず、従業員が具体的に何に困っており、どのような状況に置かれていて、どう感じているかといったヒアリングを実施します。 例えば、研修に関するエンプロイージャーニーマップを作る場合、「研修についてどう思っているのか」「どのようなスキルや学習ジャンルに興味があるのか」などの質問を用意すると良いです。 職種やポジション、年代や性別などが偏らないように、ヒアリングする対象者を均等に選ぶことも重要です。 ペルソナの設定 次に、ヒアリングで得た情報を分析し、ターゲットとした従業員が抱える課題や行動パターン、感情を細かく分類します。 そして、これをもとに数人の「ペルソナ(社員像)」を設定しますが、その際は、年齢や性別、家族構成や趣味などが明確に定められたリアルな社員像をつくり出すようにします。 また、ペルソナの意味がなくなるおそれがあるため、現実の社員とかけ離れた、企業に都合のよい理想の社員像を設定しないよう心がけることが大切です。 フェーズの作成・分類 ペルソナの設定が完了したら、具体的な「フェーズ」を作成・分類してマップを作り込みます。 フェーズとは、入社や配属、業務、退職など、企業で従業員が体験する一連の流れに構成される、さまざまな出来事のことです。 フェーズを設置した後は、各フェーズにてペルソナが直面する壁や課題、生じる考えや感情、企業に対する期待などをイメージして書き込んでいきます。 その際は、具体的なセリフや行動もしっかり書き込みましょう。 EX向上のためのアクションプラン策定 最後に、作成したエンプロイージャーニーマップをもとにして、「従業員が良い経験をするために会社が何をすべきか」というアクションプランの策定に入ります。 このときの重要なポイントは、アクションプランに明確な評価基準を設けることです。 そうすることで従業員の不安や迷いが解消され、エンプロイーエクスペリエンスの向上につながります。 エンプロイージャーニーマップを作成するときのポイント エンプロイージャーニーマップを作成するときは、以下のポイントをおさえると良いです。 目標や課題の明確化従業員主体の体制の構築従業員への周知 それぞれ説明します。 目標や課題の明確化 エンプロイージャーニーマップを作成する際は、自社の目標や課題を明確化しておきます。 「離職する従業員が多いので定着率を上げたい」「従業員を適材適所に配置したい」など、できるだけ具体的にしておくことが大切です。 目標や課題を明確化せずにマップの作成を進めてしまうと、的確な施策やアクションを定めることができません。 従業員主体の体制の構築 従業員が遭遇する経験において、「業務を通して自分はどうなりたいか」、「それぞれのフェーズで会社にどうしてもらいたいか」といった希望やニーズを把握できる制度・プロセスの設計が重要です。 自分の成長を想像できるような制度を整え、従業員が主体となって働ける体制を構築することで、EXが向上しやすくなります。 従業員への周知 従業員主体の環境を整えたとしても、価値やメリットなどが感じられなければEX向上につながりにくいです。 そのため、この企業で働くとどのような成長ができるのか、自分が目指すキャリア形成につながるか、といったことを従業員全員へ周知しておく必要があります。 例えば、社内報やチャットの活用、従業員が参加しやすい気軽な交流会の開催などが効果的です。 まとめ 従業員の経験を可視化するエンプロイージャーニーマップは、具体的にEXに取り組む際に効果的な方法です。 エンプロイージャーニーマップの主な目的はEXの向上ですが、そのためには従業員の視点が必要になります。 従業員目線で作成するエンプロイージャーニーマップを利用してEXを向上させることで、従業員エンゲージメントが高まり、自社の発展につながります。 今回の記事を参考にして、ぜひ作成してみてください。
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。