「ちょっといいですか?」の価値


大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。


「コロナは時計の針を早く進めた」と言われています。

ウーバーイーツや出前館などデリバリー事業の拡充やNetflixなどのビデオコンテンツのサブスクリプション事業の私たち、いや、私に対する侵食を見れば明らかです。

その中でも特に顕著なのがテレワーク、リモートワークの拡大です。

今どき在宅勤務なんてけしからん!
ビデオ会議なんてけしからん!

っていう旧時代の人はなかなかないと思います。

間違いなく働く環境は未来へと時を進めています。

しかし、その急激な加速は同時に不具合も生み出しました。「テレワークうつ」や「サイレントうつ」と呼ばれるメンタルヘルスの低下です。

「在宅勤務って最高!!通勤もないし人間関係に疲れなくていいし!」と言っていたのは最初だけ。

実際に『月刊総務』の調査によると60%以上の人がストレスが増えたという結果になっています。

その原因の一つに「通勤がなくなった」ことが考えられています。

え?あんなに通勤がめんどうくさかったのに!?

あんなにも満員電車がストレスだったのに!?

自宅とオフィスの間にある通勤という存在。

実は「気持ちの切り替え」という重要な役割が与えられていたのです。

仕事とプライベートの気持ちの切り替えができずメリハリのない生活がメンタルヘルスの低下を起こしていると考えられています。

そしてもう一つ失ってしまったのが同僚とのコミュニケーションです。

同様に60%の方が孤独感を感じていると回答しています。

『月刊総務』調べ

実際に私たちがサポートさせていただいているお客様でも、

・「ちょっといいですか?」と気軽な声かけができた日々が懐かしい

 

・相手の表情で理解していたことって意外と多かった

 

・リモートの孤独感の高まりとモチベーションは反比例する

 

・同じ場所にいるということそのものが共通体験だった

 

・リアルでの会話の間とビデオ会議の会話の間にストレスを感じる

というお声が異口同音に上がっています。


テレワーク勤務のメリットや課題に関する調査結果」 概要

・調査方法:インターネット調査

・実施対象:500人(都内に勤務し過去3ヶ月以内にテレワーク勤務したことがあるビジネスパーソン)

・調査期間:2020年2月10日~17日

出典元:アドビ システムズ 株式会社


テレワークを実施して感じた心理的・身体的な課題として最も多かったのは「同僚とのコミュニケーションの量が減る(38.4%)」ということでした。

今まで意外とわずらわしいと感じていた人間関係。

意外と失ってみると重要だったりするわけです。

そこで遠隔でのコミュニケーションを図ろう!ということでズーム飲み。なんていうことがコロナの当初に流行りましたが、物珍しさだけで、好んでしたいと思う人は減ってきていると思います。

というのも、結局、話すのが得意な人がずっと話していて周りがそれを聞いている。という状況になりがちだからです。あの懐かしい日々である飲み会特有の同時多発的な局地盛り上がりがあって、参加者が同等に楽しいと感じることが難しいのです。

そこで、ぜひお試しいただきたいのが

業務時間内15分ほど行える『お題トーーク』です。

ズームなどのビデオチャットで一つのお題に沿ったトークを1人2分ぐらいずつしていきます。同時にルームに入る上限人数は6名前後がちょうど良いと思います。

例えば

・最近あった嬉しかったこと
・最近食べた美味しかったもの
・最近ハマっていること
・実は内緒にしてたけど…
・人生で結構がんばったこと
などなど…

実際、どんなテーマでも構いません。ただあまりにも不自然なテーマだと構えてしまいますので、自分たちのカラーや親密度によって調整をしてください。

強いていうなら喜怒哀楽など感情や価値観を知ることができるテーマだと効果的です。

そして、1人が話し終わったら司会者が拍手〜。と促して拍手。

「それでは次の人を当ててください」と言って指名させると進行も楽です。

たまに1人の発言が終わった時にその人に対してフィードバックをしようとする人がいますが無理にする必要はありません。この流れで全員が話し終わるまで続けます。

最後の人が終わった段階で司会者が「それでは残りの時間、約3分間はフリートークです、先ほどのトーク内容への質問などあればどうぞ」と振って、自由に盛り上がります。

時間がきたら一旦終了します。所要時間15分で、かなり質の高いコミュニケーションが得られます。

たかがそんなこと?と思うかもしれません。

しかしこのメカニズムを知ると納得できると思います。

なぜお題に沿うと話しやすいのかというと、実は自由な発言のコミュニケーションはテーマ(話題)選びにセンスの差が出ます。

話題の選択で話の切り出しがうまくいかなかったり、興味がないと聞いてもらえなかったりしてしまうのです。だからお題を揃えることで全員が安心して発言できるようになるのです。

共通体験による共通認識から共通言語を手に入れるとコミュニケーションの速度と密度が高まります。

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ワーク『お題トーク』

環境:オンライン

概要:同じお題について率直に話す

時間:15分程度

人数:6名前後が最適 内一名が司会者(特にスキルは必要ない)

目的:話し、聞き、知ることでその人の価値観や背景を知り一体感につなげる。

注意点:そもそもの信頼関係があることが前提

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今までよりコミュニケーションが減ってきているな。と感じているチームリーダーの方はぜひ、お題トークを試してください。対面じゃないからこそ、意外なあの人がしっかり発言してくれたりと、この環境だからこその嬉しい発見もあると思います。

「ちょっといいですか?」の価値は意外と高かったことを思い出しつつ、まずは土台を固めましょう。焦ることなくリアルとリモートそれぞれにおいて、質の高いコミュニケーションを目指しましょう。

働く人の心の安心がチームとしてハイパフォーマンスを継続していくためには欠かせません。積極的に心理的安全性を高める取り組みを行っていきましょう。

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事務局:スズキヒラク

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