おぼんこぼんにみる権力争いの終結法

「お前が先に謝ったら
こっちも態度を変えてやる!」

先日、水曜日のダウンタウンの放送で話題になった「おぼん・こぼん the FINAL」ご覧になりましたか?

経緯としてはコンビ結成56年を迎える浅草のスター、おぼん・こぼん師匠の仲が悪いので仲直りさせよう。という企画。

引用元:漫才協会 http://www.manzaikyokai.org/entertainer/obon-kobon/

初めはおぼんさんから「解散ドッキリ」を仕掛けたらどうなるのか?

からスタートしたはずなのに、いつの間にか日頃の恨み節となり、ドッキリすら成立せず、この企画のせいでより悪化したのではないか説。笑。

次に、かなり日にちを空けて「催眠術をかけたら仲直りできるのではないか?」と試すも無惨な結果に。

(個人的には、催眠術も潜在意識にアプローチしていると考えている人なので、意外といい結果になったらすごいなー。とお煎餅をかじりながらほへーっと見ていた当時を思い出しました。)

そして今回「the FINAL」と題して完結編の放送となったわけです。

新たにN H Kのファミリーヒストリーを模してのアプローチ。

お互いの生誕からコンビ結成の経緯、上京しスターダムへ。そしてコンビ不仲になった理由まで赤裸々に語られました。

なんと仲が良かった時代には両家族で旅行に行ったというエピソードも。

最終的にはお互いの娘同士が久々に再会し現在の不仲の状況を悲しんでいる。

「お父さん仲直りしてや~」と涙ながらに訴える娘たち。

通常の流れであればここまで求められたら

「ほな、しゃあないな」なんていう一言で

「ごめんな、悪かったな」なんて言葉が出そうなもんですが。

出ない。笑。

56年間の積年の思いって本人たちが言ってましたからね。

なぜ強情に対立するのか

とにかくお互いの言い分は

「あいつが悪い、あいつの性格が悪い」

「どうせわからへん、言っても伝わらん」

共通するのは「相手が変わるならこっちが変わってやってもいい」という強情さです。

チームビルディングのトレーナーという視点で考えてみますと、お互いに正しさと正しさの証明をしていて、引くに引けない状況。

とてもわかりやすい対立の構造です。

経営者からの相談でも結構多いのですが、
「部署間の連携がうまくいかない」という悩みをよく聞きます。

例えば営業部と生産部。

営業部は仕事がとりたいから、お客さんの無理を聞いてくる。生産部が無理すればいいと思っている。

そのしわ寄せが生産部に集まる。生産部から不満が爆発してしまう。

営業部は
「俺たちが仕事を取ってきているんだ!」

生産部は
「俺たちが作らなかったら売れないんだぞ!」

ものすごく簡略化するとこういうことです。
どっちも正しいんですよね。

正しいからこそ、引いたら負け。

特に男性性が強い人たちだと、負け=死ぐらいに思っています。

で、引くに引けない。

あら、どっかで聞いた話ではないでしょうか。

おぼん・こぼん闘争はどう終結したのか

前述のおぼんこぼん師匠たちはどのような結末だったのか。

本当に紆余曲折あったので、ぜひ過去回が見れるパラビで見て欲しいのですが。

https://www.paravi.jp/

結末だけ言うと

「おもろい漫才がしたいんや」

と言う一つの目標に意識が向いた。

ということです。

今まで対立構造として、お互いがお互いの方を向いて、お前が悪い!俺が正しい!と言い合っていた二人が、あれ?なんのための喧嘩だっけ?とふと冷静になります。

そして「面白い漫才がしたいんだった」一つの目標を思い出すのです。

すると、体の向きが二人とも正面を向いて肩を組んで歩けるようになる。

本当に、鮮やかな仲直りでした。

両者の勇気が、二人の絆を思い出させたのでした。

最後は、10年ぶりとなる掛け合いのある漫才を披露し大円団となりました。

引用元:おぼん公式Twitter @fg1cq03oSpM70eR

まとめ

特に仕事に対しての真剣に捉えている人たちほど、

・ここまでやってきた自負

・自分のやり方への自信

・譲れない強情さ

を抱えているのだと思います。

だからこそ、本当のゴールを思い出すこと。

先程の営業部と生産部のあるある闘争。

思い出して欲しいのは、両者ともに
「自社の業績に貢献したい」
という共通のゴールがあるということ。

お互いに相手があっての自分達であることを忘れないこと。

一つのチームになるために相互依存の関係性を強く構築していくこと。

ついつい、相手をみて私は正しい、相手が間違っている。そんな判断をしてしまいがちです。

そんな時は、前を向いて「私たちのゴール」を今一度見つめ直しましょう。

より良いチームづくりの気づきになれば幸いです。

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