上司と部下の相互関係を促進する「アシミレーション」とは?概要と3つのメリットを解説

企業において、上司と部下の関係性は生産性などさまざまな面に影響を及ぼします。

上司と部下の相互関係を促進するために効果的なのが、「アシミレーション」という組織開発の手法です。

そこで今回は、アシミレーションの概要と主な3つのメリットを解説します。

アシミレーションについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

アシミレーションの概要

「アシミレーション」とは、上司と部下の相互関係を促すための組織開発の手法です。

「融和」や「同化」といった意味を持つ英語「Assimilation」から来ており、ビジネスにおいては、上司と部下の相互理解を深め、チームの結束を促進することを目的としています。

アシミレーションは、GE(ゼネラルエレクトリック)社をはじめとする欧米の企業で広く採用されており、新任の上司が職に就いてから3〜6ヶ月後に実施されるのが一般的です。

上司に退席してもらってから部下たちが上司に関する意見交換を行い、その後、この内容が上司にフィードバックされるという流れになります。

その際、重要な役割を果たすのは、「ファシリテーター」と呼ばれる中立的な第三者です。

ファシリテーターは、部下が自由に意見を述べることができる環境を提供し、本音を引き出すよう働きかけます。

上司と部下の間でのコミュニケーションの壁を取り除き、相互理解を促進することがアシミレーションの目的であり、その成否はファシリテーターの力にかかっていると言えます。

アシミレーションを取り入れると効果的なのは、新しい上司が着任し、チームメンバーとの関係性を早期に構築したい場合です。

また、経営陣を上司、部下を社員全員として、企業全体にビジョンやバリューを浸透させることもできます。

表面化していない問題の早期発見による解決につながるケースもあるため、チームの活性化を目指す時に取り入れるのも効果的です。

アシミレーションの3つのメリット

アシミレーションの主なメリットは、下記の3つです。

  • 生産性の向上
  • ミスマッチの改善
  • 一体感の醸成

それぞれ解説します。

生産性の向上

アシミレーションによるメリットの一つは生産性の向上です。

この手法は、上司と部下間のコミュニケーションを改善し、お互いの期待や目標を明確にします。

部下は自身の意見や感じている問題を率直に伝える機会が得られ、上司はこれらのフィードバックをもとにした適切な意思決定が可能です。

その結果、ミスの減少や効率的なタスクの割り当て、迅速な問題解決などが実現され、生産性が飛躍的に向上します。

また、自分の意見が尊重されているという心理的安全性が積極的な姿勢を生み、業務の質やスピードにも好影響を与えます。

ミスマッチの改善

アシミレーションは上司と部下間のミスマッチを明らかにし、解消することにも大きな役割を果たします。

部下が上司に対して感じている不満や違和感は、業務の非効率、チームの不調和などの原因です。

アシミレーションの実施でこれらの問題が表面化し、上司は具体的な改善策を講じることができます。

特に、新任してから3〜6ヶ月の時期に行うことで、スピーディーなミスマッチの解消につながります。

一体感の醸成

チーム内の一体感が醸成される点もアシミレーションのメリットです。

部下が自由に意見を交換することで共通の理解が生まれ、団結感が育まれます。

上司は部下からのフィードバックによってチームメンバーの考え方や価値観を深く理解し、それにもとづいた統合的なリーダーシップの発揮が可能です。

チーム全体が同じ方向を向いて前進することで目標に向けての取り組みが強化され、企業全体のパフォーマンス向上が見込めます。

まとめ

「アシミレーション」は、上司と部下の相互関係を促すための組織開発の手法です。

ファシリテーターが部下たちの上司に対する本音を引き出し、そのフィードバックを伝えることで相互理解を深めます。

また、アシミレーションの実施によって、生産性の向上やミスマッチの改善、一体感の醸成といったさまざまなメリットがあります。

上司と部下の相互関係を促進したいと考えている場合、アシミレーションの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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