サーバントリーダーシップのメリット・デメリットとは?導入する際のポイントも解説

近年、「奉仕の精神で部下に接し、導く」という考え方をもとにした「サーバントリーダーシップ」に注目が集まっています。

サーバントリーダーシップの導入を検討する場合、メリット・デメリットや効果的なポイントについて把握しておきたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、サーバントリーダーシップのメリットとデメリットを解説し、導入する際のポイントも紹介します。

ぜひ、参考にしてみてください。

サーバントリーダーシップのメリット

サーバントリーダーシップのメリットとして挙げられるのは、下記の3つです。

  • 顧客満足度の向上につながる
  • コミュニケーションが活発になる
  • メンバー間の信頼関係が深まる

それぞれ解説します。

顧客満足度の向上につながる

サーバントリーダーシップが効果的に発揮されることで、メンバーは自分が尊重されていると感じ、チームへの貢献度や意欲が上がります

また、リーダーの理解と支援のもと、自らが主体的に行動できるようになるため、仕事のパフォーマンス向上にも効果的です。

その結果、組織全体の生産性がアップし、顧客満足度の向上につながります。

コミュニケーションが活発になる

メンバーの自主性を尊重し、さまざまな考え方や意見を受け入れようとするのがサーバントリーダーシップの特徴です。

チームの中で意見交換しやすい雰囲気が生まれるため、コミュニケーションが活発化します

メンバー間の信頼関係が深まる

一人ひとりが安心して発言できる環境になることで、メンバー間の信頼関係が深まるのもメリットの一つです。

コミュニケーションの活発化に加え、お互いの能力や長所が引き出されやすくなるといった効果があります。

また、それぞれが当事者意識を持つようになるため、エンゲージメントの向上も期待できます。

サーバントリーダーシップのデメリット

サーバントリーダーシップのデメリットは、次の2つです。

  • 決定に時間がかかる
  • 合わないメンバーもいる

それぞれ解説します。

決定に時間がかかる

従来型のトップダウン型のリーダーは決定権を持っていますが、サーバントリーダーシップでは各メンバーの意見をしっかり聞き取り、まとめた上で決めることになります。

そのため、チームの方向性などの決定に時間がかかるのがデメリットです。

迅速に対応しなければいけない場合、業務に支障をきたす可能性があるので注意が必要です。

特に、メンバーの数が多いほど時間がかかると言えます。

合わないメンバーもいる

サーバントリーダーシップは、十分な知識や経験のある積極的なメンバーに対して大変効果的です。

一方、知識や経験が少なかったり、自ら行動することが苦手だったりするメンバーには合わない傾向があります。

合わないメンバーへのフォローが必要となり、リーダーや他のメンバーの負担増につながるかもしれません。

サーバントリーダーシップを導入する際のポイント

サーバントリーダーシップを導入する際は、次の3つのポイントを押さえておくと良いです。

  • 目標を明確にする
  • 自ら率先して行動する
  • 自分のケアを行う

それぞれについて解説します。

目標を明確にする

サーバントリーダーシップでは一人ひとりの意見を尊重しますが、リーダーが決定権を持たないため、方向性が定まらないことも多いです。

そのため、あらかじめ明確に大きな目標を提示して、共有しておく必要があります。

メンバー全員がゴールを共有することで、まとまりのあるチームが実現します。

加えて、あえて高い目標を設定し、目標達成への努力を後押しすることも重要です。

自ら率先して行動する

サーバントリーダーシップを取り入れる際、リーダーは、自らの役割を把握し率先して行動する必要があります。

メンバーの自主性を尊重し育むのをはき違えてすべてを任せきりにしてしまうと、サーバントリーダーシップの効果を発揮できません。

リーダーが積極的に行動する姿を見せることで、チームの結束力が高まると言えます。

そのためには、随時自分自身を振り返り、自己認識を深めておくことが重要です。

また、好奇心を持って行動することで、リーダーシップがメンバーにどのような影響を与えるか理解しやすくなります。

自分のケアを行う

一人ひとりを尊重するサーバントリーダーシップでは、リーダーは自分よりメンバーへのケアに傾倒しすぎる場合があります。

身体や精神が消耗しないよう、セルフケアを意識的に行うことが重要です。

リーダーはメンバーへの貢献だけでなく、自分を優先する時間をとるよう工夫すると良いです。

まとめ

サーバントリーダーシップのメリットとして、顧客満足度の向上やコミュニケーションの活発化、信頼関係の深まりなどが挙げられます。

一方、決定に時間がかかる、合わないメンバーもいるといったデメリットもあるため、両方について理解しておくと良いでしょう。

また、目標を明確にするのはもちろん、自ら率先して行動したり、自分のケアを行ったりすることがサーバントリーダーシップを導入する際のポイントです。

これらを押さえておくことでスムーズな導入が可能です。 ぜひ、今回の記事を参考に検討してみてください。

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