メンバー一人ひとりがリーダーシップを発揮する組織づくりを目的に、シェアドリーダーシップの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
シェアドリーダーシップに取り組む場合、効果的なポイントや注意点を押さえておくことが重要です。
今回は、シェアドリーダーシップを導入する際のポイントと注意点を解説します。
シェアドリーダーシップを導入する際の5つのポイント
シェアドリーダーシップを導入する場合のポイントは、下記の5つです。
- 公式リーダーの選出
- シェアドリーダーシップへの理解とリーダーシップの定義
- 全社的な理解の促進
- エンパワーメントの推進
- 適切な振り返り
それぞれ解説します。
公式リーダーの選出
メンバー各自がリーダーとなるシェアドリーダーシップの状況下でも、メンバーを取りまとめる公式なリーダーは必要です。
その場合、まとめ役にふさわしいのはもちろん、チームのパフォーマンスを最大化することができる人材の選出が欠かせません。
選ばれた公式リーダーは、研修の受講などによって、会議をスムーズに進めたりメンバーの成長や変化を促したりといったスキルを身につけておく必要があります。
シェアドリーダーシップへの理解とリーダーシップの定義
「シェアドリーダーシップ」とは何か、チームメンバー全員で把握し、理解を深めることが大切です。
また、シェアドリーダーシップでは一人ひとりの主体的な姿勢が求められます。
そのため、同じビジョンや目標をチーム全体で共有しておく必要があります。
公式リーダーがメンバーに対し、チームにおけるリーダーシップの定義や理想の組織イメージをしっかり伝えると良いです。
全社的な理解の促進
シェアドリーダーシップを効果的に取り入れるには、経営陣を含めた全社的な理解が必要です。
シェアドリーダーシップの導入で得られるメリットや従来のリーダーシップとの違いを伝え、理解を求めます。
メンバー全員がリーダーシップを発揮して業務に取り組みやすい環境をつくることが重要です。
エンパワーメントの推進
各メンバーに権限を与えて自律性を高める「エンパワーメント」の実施も効果的です。
エンパワーメントを取り入れることで一人ひとりに当事者意識が生まれ、自主性を持って業務に取り組めるようになります。
適切な振り返り
リーダーとしての役割を自覚してもらうには、実行後に行う適切な振り返りが重要です。
振り返りにおすすめなのは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の「PDCAサイクル」です。
また、場合に応じて、Observe(観察)・Orient(状況判断)・Decide(意思決定)・Act(実行)・ループの「OODAループ」の活用も効果があります。
シェアドリーダーシップを導入する際の注意点
シェアドリーダーシップを取り入れる際の注意点は下記の2つです。
- 目的・ビジョンの理解と確認
- フォロワーシップの発揮
それぞれ解説します。
目的やビジョンの確認
シェアドリーダーシップでは、リーダーシップを発揮するメンバー全員がチームや企業全体の目的・ビジョンを把握し、理解しておく必要があります。
そのため、研修やワークショップ、定期的なミーティングを行い、方向性を随時確認することが大切です。
フォロワーシップの発揮
シェアドリーダーシップでは、リーダーシップだけでなく、フォロワーとしてメンバーをサポートする「フォロワーシップ」の発揮も大事なポイントです。
チームが最高のパフォーマンスを上げるには、メンバーそれぞれがリーダーとフォロワー両方の役割を持つ必要があります。
研修などでフォロワーシップについての理解も深めておくことが重要です。
まとめ
シェアドリーダーシップは、公式リーダーの選出やシェアドリーダーシップへの理解などのポイントを押さえておくことでスムーズな取り組みが可能です。
また、目的・ビジョンの理解と確認、リーダーシップだけでなくフォロワーシップを発揮することに注意すると良いでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考にしてシェアドリーダーシップの導入を検討してみてください。