2022.12.16
チームづくり
「コンプライアンス研修の実施が決まったけれど、成功させるためのコツを知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
企業の不祥事防止や価値向上のため、コンプライアンス研修では法律や規律、コンプライアンスの重要性などを学びます。
コンプライアンス研修を行い、その効果を高めるにはポイントを押さえた実施が大切です。
今回は、コンプライアンス研修を実施する上でのポイントをご紹介します。
コンプライアンス研修を行う時の重要なポイントは下記の3つです。
それぞれについて解説します。
コンプライアンス研修を成功させる第一のポイントとして、社内の階層に分けた実施が挙げられます。
コンプライアンス研修にはテーマ別や業種・部門別、階層別といったタイプがありますが、おすすめは役割に合わせた階層別のものです。
例えば、新入社員と部長では行うべき業務や立場が全く異なります。
一般的に、役職が上がると責任範囲が広がるため、自身が直面するコンプライアンス問題も多くなります。
よって、受講する研修もその責任範囲に合った内容でなければいけません。
それぞれの責任範囲に合った知識を身につけるには、階層別に目的を設定して実施することが重要なのです。
下記に、3つの基本的な階層を取り上げます。
それぞれの階層の目的について説明していきます。
新入社員や若手社員の研修の目的は、コンプライアンスの基本的な知識を身につけることです。
加えて、社内規程や行動規範について学び、これらの重要性を理解する必要もあります。
コンプライアンス違反のリスクをしっかり認識した上で、研修が自社の価値を高めるといった意識も持てると良いです。
グループリーダーや主任といった中堅社員は、自身のコンプライアンス遵守と所属部署内のコンプライアンス違反のリスク回避などが研修目的になります。
そのため、コンプライアンスの必要性や重要性を理解するのはもちろん、コンプライアンス違反発生時の具体的な対処法を習得することが重要です。
また、この階層では業務に慣れてコンプライアンスに対する認識が甘くなるケースも多いため、改めて意識を高めるという目的もあります。
課長や部長などの管理職の研修目的は、的確なリスクコントロールやコンプライアンスに対応した組織づくりが行えるようになることです。
よって、研修では、世間一般の流れや自社についての理解を深め、コンプライアンスが会社経営に与える影響について自覚しなくてはいけません。
年齢層が高い場合も多いので、従来の認識や思い込みを捨てて新しい行動規範に適応する必要があります。
コンプライアンス研修では、具体的な事例を通した知識習得が効果的です。
有名な事例を取り上げることで受講者は興味関心を持ち、コンプライアンス違反の原因や起こった後の流れがスムーズに把握できます。
コンプライアンスの概要や難しい法令だけでは具体性に欠け、知識が習得しづらいものです。
特に、自社の業種の事例を取り上げることで身近なことと感じられるため、リスク抑止の高い効果があります。
初めに概要などを解説した上で、その内容に沿った事例を紹介することが大きなポイントになります。
このように、事例を通した研修には高い効果がありますが、集合研修という形式ではその場のみの学びになりがちです。
オンラインを使ったeラーニングやツールを活用すれば、各自で基本をあらかじめ学んだ上で研修に参加できたり、研修後に反復学習したりすることができます。
また、一人ひとりの理解度が図れるなどさまざまなメリットがあるため、導入を検討することも研修を成功させるポイントの一つと言えます。
コンプライアンス研修を成功させるコツとして、階層別の実施や事例を使った実施、eラーニング・ツールの活用が挙げられます。
これらのポイントを押さえることで効果の高い研修が実現するため、事前の確認がおすすめです。
ぜひ、今回の記事を参考にして、コンプライアンス研修を充実した内容にしていきましょう。


この記事を書いた人
泉水 ちか
東京都在住のWEBライター。フリーランスで様々なジャンルのライティングをこなす。人のこころに興味があり、心理学・カウンセリングの資格を多数取得。マーケティングにも活かすべく奮闘中。趣味は映画鑑賞(ホラーやアクション!)と温泉・銭湯めぐり。長年、放送業界にいたため音楽に詳しい。運動嫌いのインドア派だが夏フェスは好き。ラーメンと寿司と焼肉があれば大丈夫。
2022.02.15
いい人材を採用したいと思う経営者へ…やってはいけない◯◯採用のリスクとは?
チームづくり「採用の間違いは教育では取り返せない」とは師匠:榎本計介氏の言葉。 研修を提供する身からすると、「いや!どんな人材も可能性は無限大です!」と答えたくなりますが、残念ながらそんなことはありません。 だからと言って「使えないやつばっかりだ」と言っているのは経営者としての能力の低さの証明です。「いろんな才能があって、たまたま自社では発揮できない」が真実。そして、面接では見えないことが採用した後から分かってくるというのもあるあるです。 とにかく正解がない世界。だからこそ不正解の排除をすれば確率が上がるのではないかと考え、今回は、「どんな採用をするべきか」ではなく「どんな採用をしてはいけないか」についてお伝えします。 大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ なぜ人が定着しないのか? サポートさせていただいている企業様で人材の悩みについて経営者から相談されます。 その中でも多いのが「人が定着しない」という悩み。 そしてこの悩みを抱えるサポート先を分析していくと大体2パターンに分かれます。 そもそも給与、業務内容、能力が合ってない「条件による退職」上記のマッチングはいいはずなのに定着しない「謎の退職」 1. については理由が明確なので今回は2. の会社のお話です。 2.待遇はいいのに定着しない「謎の退職」が連続する企業にかなりの確率で共通していることは ・業績が伸びている・決して過酷な環境なわけではない・社長が勉強熱心 ということです。 そして、定着しなくなったきっかけを遡ってみると ・主軸だったキーマンが退職した という事象が起きていることが多くあります。 このキーマンの退職というは、決してネガティブな理由ではなく、独立起業や本人の夢が叶うようなキャリアアップ、結婚退職などこちらが応援したくなるような理由です。 その穴を埋めるように早急に採用に動くわけですが、ここが運命の分かれ道となります。 穴埋め採用クライシス とある大箱の美容院の話です。 起業から5年いろんな困難はあったものの順調に拡大し、スタッフは15名ほど。さらに多店舗展開を目指そうと息巻く経営者。 しかし、ここで創業2年目から入社し主軸を担っていたリーダー格の女性スタッフが結婚退職することになりました。 結婚後も働いて欲しいと話し合いましたし、本人も働きたいと思っていたのですが、旦那さんの仕事の関係上、引っ越すことが前提だったためそれも不可能ということで、惜しまれつつ退職しました。 もちろん、社長はすぐにそのキーマンが抜ける穴を埋めるべく二番手のスタッフをリーダーに任命します。そしてその人員補充のために採用活動を行いました。 ここまでは何ら問題のない動きのように感じます。 しかし、この採用によってどんどん状況は悪化していったのです。 私は「穴埋め採用クライシス」と呼んでいますが、起きたのは大体以下のこと。 二番手がプレッシャーで機能不全労働力としての採用で質が低下社長が学んでコントロールしようとするため文化が変化その変化を敏感に感じた「理念体現者」が数人やめるベテラン勢の「創業魂」が弱まり「新人へなちょこマインド」が台頭し始めるこの対立により社内の雰囲気が悪くなり採用してもすぐ辞めてしまう2に戻る。以下無限ループ。 一つずつ解説していきます。 1.二番手がプレッシャーで機能不全 新たにリーダーになった人材が、以前のキーマンの幻影と戦ってしまうと多くの場合がプレッシャーで自己嫌悪に向かっていきます。また、経営者側もなんともそのキーマンが抜けた穴が大きいために、いつまでも以前のクオリティを期待してしまい無意識に「以前はこうだった」みたいなことを口走ってしまいます。すると徐々にその新リーダーのエネルギーは降下していき、より負のスパイラルに落ち込んでいきます。 2.労働力としての採用で質が低下 業績は好調なので人員補充が必要です。正直、猫の手も借りたいという状況のため、とにかく自社で働きたい!と言ってくれるなら、相当変な人でない限り、とりあえず採用する。という動きになってきます。しかし、まだ猫の方が可愛げがあって良かったということがよく起こります。現実問題として人材の質の低下が起きる瞬間です。 3.社長が学んでコントロールしようとするため文化が変化 しかし、この会社の社長は優秀なので評価制度や社内規則を整えることで、なんとかこの人材の質の低下によるサービスの低下を防ぎ、顧客満足を維持するための努力をしました。今まではお互いの配慮や思いやりの気持ちで動いていた部分がルール化されていきました。徐々に会社の文化が変化していったのです。 4.その変化を敏感に感じた「理念体現者」が数人やめる 私たちが好きだった会社ではなくなってしまった。初期メンバー数人がその変化を敏感に感じとります。なんだか人が入れ替わってきたし、そろそろ私も転職しようかな。そんな雰囲気になり会社としてとても重要な「理念体現者」が数人やめてしまいます。 5.ベテラン勢の「創業魂」が弱まり「新人へなちょこマインド」が台頭し始める 数人の理念体現者の退職により、今まで圧倒的多数派であった仕事楽しい!がんばろう派閥の影響力が下がり、新たな労働力として採用された新人の働く人の権利だけをやたら主張する派閥が台頭し始め、内紛が起き始めます。社長はもちろんがんばろう派なんですが「やめられたら困る」という恐れから反対派閥に強くアプローチできなくなっていきます。 6.この対立により社内の雰囲気が悪くなり採用してもすぐ辞めてしまう この内紛状態にある職場で採用活動を行うわけですが、求職者も馬鹿じゃないので、というか、優秀な人ほど職場の雰囲気を感じ取って辞退します。逆に気づく力の弱い人だけが入社してきて「思ったのと違う」って言って早期に退職するわけです。 7.定着しないため2に戻る。以下無限ループ。 人がすぐやめて現場が困るため補充人員をすぐに採用。しかし、猫の方がまだマシ。 以下無限ループとなります。 この「穴埋め採用クライシス」いかがでしょうか?怖いですよね。 でも実際によく起きています。業種業態関係なく、実は目立たないけど要石のような動きをしていたまさに、文字通り「キーマン」が退職することによって、綻(ほころ)びが生じ始めます。 このキーマンの特徴は実務レベルが非常に高いというよりは、理念の体現者であったり、まとめ役という業務の表面上にあまり出てこない役割だったりします。 非公式のNo.2や精神的支柱と呼んでいいかも知れません。 なので、経営者側の見解は「やめるのは寂しいけど業務に支障は出ないだろう」というレベルの認識です。そのために穴埋め採用で何とかなると考えてしまうのかも知れません。 ではどのようにしたらこの無限ループから抜けられるのでしょうか。 穴埋め採用をやめるためにすべきこと 穴埋め採用クライシスの発端はどこにあるのか? そして、どこで食い止めることができるのか? 以下のことに気をつける必要があります。 属人的な状態を防ぐ前はよかったなと比較しない労働力としての採用をやめる 属人的な状態を防ぐ そもそもで言うと、キーマンが辞めて二番手が比較されてしまう状況を作らない。そして、新しい人が入ってきても個の能力に頼ることなく等しくできる状態を準備しておく。ということ。つまり属人的な仕事にならないように、業務に人をつけるという状態を平時から構築していくことが重要です。 と、机上の理論ではこうなりますが、ほとんどの中小企業では無理だと思います。その人だからここまでやれた。というのが真実だし、その人の退職に備えて準備するほど余裕がないことの方が大半です。とはいえ、属人的にならない状態づくりは「理想を求めて準備する」と理解して進めていく必要があると思います。 前はよかったなと比較しない 「なんで近くで見てたはずなのにできないんだろう?」 いまいち動きの悪い新リーダーに対してつい思っていませんか? この問題は過去が美化されがちであることが理由の一つ。そしてもう一つが、一番手と二番手の総合力の違いがいかに大きいのか?について正しく理解できている人が少ないことです。 高校野球の投手がなぜあんなに連投させられるのか?と疑問に思いませんか? 二番手投手に変わればいいのに。どこの高校も変えられないのです。 それは、あまりに一番手との総合力が違いすぎるから。 スキルの違いが最大の理由ではありません。メンタルも含めた総合力が圧倒的に違います。それは「本番」に立った回数が圧倒的に違うからです。 エースが1人しか存在し得ない理由。 それは「本当に責任を持ったリーダーは常に1人」だからです。 エースは登板回数が圧倒的に多く、失敗と成功を重ね、さらに真のエース、リーダーになっていきます。しかし、二番手はあくまでエースの控え、副リーダーであり、エースの有事に備えている存在です。その存在にエースと同等の心持ちで常に居なさい。というのは不可能に近い話です。 責任を背負った「時間」と「回数」それだけが真のリーダーを育てます。 なので、いきなり同等の動きができるという期待は手放しましょう。じっくり育てるしかありません。 「前の人はできてた、前が良かった」って彼氏、彼女に言われたら嫌でしょう? 従業員はもっと嫌ですよ。 労働力としての採用をやめる これが定着しない職場問題のボトルネックだと思います。 もちろん採用にあたっては慎重に実施されている経営者がほとんど。 しかし、現場の過負荷をなんとか解消したいという思いから、つい採用基準が甘くなったりすることがあります。 また、そもそも応募数の少ない業界だったりすると採用費分は採用しなきゃもったいない。来てくれるだけでありがたい!となって、来るもの拒まず去るものは必死で引き止める。となってしまっているのも現実です。 苦しい状況から逃れたいという欲求は、目を曇らせます。 この現象を「認知の変容」と言います。 高層ビル火災において、絶対に助からない高さから飛び降りてしまう人が多くいるそうです。従来は、ここにいても煙や火に撒かれて死んでしまうから覚悟を決めて飛び降りるのだと考えられていました。 しかし、とあるホテル火災から救出された女性宿泊客の証言は、飛び降りの背景に認知の変容が絡んでいることを明らかにしました。 この女性は数人ではしご車による救助を待ちながら、5階の窓から交代で首を突き出して新鮮な空気を呼吸していました。すると、首を突き出す度に、眼下に見えるホテルの庭が近付いて見えてきたといいます。そのうち「この近さなら何とか飛び降りられるのではないか」という気がしてきて、理性ではそれを否定しながらも、その気持ちを抑えることが難しかったそうです。これは、脱出したい、助かりたいという強い欲求によって、地面までの距離感が歪められた例であるといえます。 このように、私たちは危機が迫ると現実を歪めて「良く」みてしまうということが起きます。その良く見たいという思い込みに、確証バイアスという、自分に都合の良い情報ばかりを集める。という機能が拍車をかけて、本当はイマイチな人材を「ものすごくいい」と思い込んでしまうのです。 採用に正解はないが不正解はある とにかく採用というか、人が人を判断するということはどこまでいっても難しいということです。 期待度×合否の結果の掛け算は以下の通り。 ・ダメだと思って不採用にしたら本当にダメな人だった・ダメだと思って不採用にしたら実はいい人でもったいなかった・あまり良くないと思ったけど採用したら、やっぱりダメだった・あまり良くないと思ったけど採用したら、実は良かった・いいと思って採用したのに、ダメだった・いいと思って採用したら、やっぱり良かった とどのつまり。結果は雇ってみなけりゃわからない。というのも真実です。 しかし、この6つの目のサイコロの中で ・あまり良くないと思ったけど採用したら、実は良かった の目が出る確率はどれぐらいでしょうか。 雇用側も被雇用側も双方がハッピーになる採用方法はわかりません。 しかし、双方が不幸にならないために雇用側ができることがあるとするなら、自社で働きたい人ではなく、自社で働いてほしい人を獲る。ということに尽きます。 「そうは言っても、現場が回らない」 経営者から2万回ぐらい聞きましたが、結局ほとんどの会社がその時期に採った人材はほぼ辞めていて、入れ替わっています。 自社が自信を持って雇用した人しか本気で関わることができません。 穴埋め採用はグッと堪えて、自社に必要な人を採用しましょう。 強いチームづくりのヒントになれば幸いです。 人材育成の課題を解決する為に 人材育成や採用・離職に関する課題は簡単に解決できるものではありません。正しい知識を身につけて、日々継続していく事が必要です。 ワンネス経営®︎の公式LINEではリーダー育成やチームビルディングのポイントを発信しています。すぐに実践でき効果の高い学びになっています。下のボタンからLINEの友達登録をしてメッセージを受け取ってください! 事務局:スズキヒラク ワンネス経営®︎公式LINEを追加!
2024.11.01
働きやすい組織づくりに必要な「従業員幸福度」とは?概要や従業員満足度との違い、重要性について解説
チームづくり「従業員幸福度」は、従業員の仕事満足度を測る指標です。 近年、働き方の多様化によってそれぞれの仕事への期待も変化している中、従業員の幸福度向上に取り組む企業が増えています。 そのため、「従業員幸福度を上げて働きやすい組織づくりをしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。 今回は、従業員幸福度の概要について解説し、従業員満足度との違いや従業員幸福度の重要性についても紹介します。 従業員幸福度を上げたいと考えている企業の担当者は、ぜひ参考にしてみてください。 従業員幸福度の概要 従業員幸福度は、従業員の満足感や充実感を数値化した指標です。 「Employee Happiness」の頭文字を取って「EH」とも呼ばれ、この指標を活用することで従業員の仕事に対する思いを理解し、改善が必要な領域の特定が可能です。 近年の働き方の多様化に伴い、給与や労働時間だけでなく、職場環境や福利厚生、キャリアアップの機会なども、幸福度に影響を与える要因として注目されています。 また、海外ではすでに多くの企業で採用されており、従業員幸福度の向上が企業の業績アップや離職率低下につながることが明らかになっています。 従業員幸福度の向上は仕事面だけでなく、個人の生活全体にも良い影響を与えるため、企業と従業員双方にとって有益な取り組みです。 さらに、従業員幸福度は組織の健全性を示す重要な指標でもあり、今後の企業経営において欠かせない要素となります。 従業員満足度との違い 従業員幸福度と似ている言葉に「従業員満足度」(Employee Satisfaction、ES)があります。 従業員満足度は主に労働環境の充実度を評価する指標で、給与・労働時間・福利厚生・職場環境などに対する従業員の満足度を数値化したものです。 日本企業でも従業員満足度の向上に取り組む例は多く、比較的なじみのある概念です。 一方、従業員幸福度は働く人の「働きがい」に焦点を当てています。 働きがいのポイントは、たとえば次のようなものです。 自身の仕事が公平に評価され、適切な対価やポジションを得られているか 仕事を通じて、達成感や成長を実感できているか 職場で意見が尊重され、安全な人間関係が構築できているか また、従業員満足度が企業主導でコントロールできる「働きやすさ」を測る指標であるのに対し、従業員幸福度は従業員一人ひとりが主導権を握り、その定義や判断基準も異なるのが大きな違いです。 従業員満足度の向上が必ずしも従業員幸福度の向上につながらないという点もポイントになります。 たとえば、給与や労働時間といった直接的な待遇を改善しても、業務内容に意義を見出せなかったり、やりがいを感じられなかったりすれば、幸福度は向上しません。 理想的なのは、従業員幸福度と従業員満足度がバランス良く支え合う状態だといえます。 従業員幸福度の重要性 従業員幸福度の重要性として、次の3つが挙げられます。 強みと弱みの再認識 イノベーションや生産性の促進 離職率の低下 それぞれ解説します。 強みと弱みの再認識 従業員幸福度の測定は、従業員の日常的な幸福状態を理解する上で非常に有効です。 これによって、企業は自社の強みと弱みを再認識し、業務効率の向上につながる改善点を見出せます。 従業員の不満や課題を正確に把握して解決することで、長期的な視点での働きやすさの追求が可能となり、結果として企業の収益性最適化にも役立ちます。 イノベーションや生産性の促進 従業員幸福度の向上は、イノベーションや生産性の促進にも大きく貢献します。 仕事にやりがいを感じる従業員は、より前向きな姿勢で業務に取り組み、新しいアイデアを生み出す可能性が高まります。 また、心から満足して働ける環境は雰囲気も良く、従業員の生産性を自然に向上させるものです。 離職率の低下 従業員幸福度の高い職場では離職率が低下し、新入社員の定着率も上がる傾向があります。 これは人材育成のコスト削減や組織知識の蓄積につながる重要なポイントです。 まとめ 従業員幸福度は、単なる労働環境の充実度を超えて、従業員の「働きがい」を反映する重要な指標です。 この指標を活用することで、企業は業務効率の向上、イノベーションの促進、生産性の向上、離職率の低下などの利点を得られます。 従業員の幸福の追求は、個人の利益だけでなく、企業全体の成長と競争力強化にもつながります。 多様化する働き方の中で、従業員幸福度の向上は企業の成功に不可欠であり、働きやすい職場環境の構築が求められているといえるでしょう。
2021.11.18
この会議の目的は?会議の正解とは?
チームづくりさて、みなさんの会議は盛り上がっていますか? 「いや、盛り上がるってなんだよ。」って話なんですが。 イエエエエエエイ!とかフォーーー!!とか、ならないですよ。 (違う違う。笑) ただ、参加者が同じ分量を話してますか? ここについてはぜひ着目をしてみてください。 大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ 会議の目的 そもそも会議の目的ってなんなんですかね。 ちなみにサムネイルは「会議は踊る、されど進まず。」と言う1814年9月に開かれたウィーン会議を風刺した画です。 おっと教養があふれてしまいました。(嘘です。Google先生が関連画像で表示してきました。) 閑話休題 ありとあらゆる書籍、研修において「会議の質を上げること」について語られています。 ここまで確立されてくると、もはやそこには会議「道」みたいなものがあって。 それぞれの「流派」と言ってもいいぐらい。 そうすると結局どれがいいの?って話になって。 今度はセレクトショップが生まれてきますよね。笑。 ということで、私はセレクトショップなんで。 あらゆる情報をギュッとして。 現実的に導入しやすい話っていうのを展開したいと思います。 まず、一般的な会議でありそうな話。 現状報告を担当者が共有して全員で「フムフム」する【情報共有の目的】何か課題解決のためにアイデア出しをする【(強制)ひらめきの目的】報告の結果に対して「は?なんでできてないの?」という【詰める目的】 ということが、かなり一般的です。 で、こういうことがよくないよと。 フムフムしたいだけなら、メールで知らせればいいし、今ひらめけって言われて閃くならいつでも閃くし、詰められたくて参加したい人はいない。 じゃあ、改めて会議ってなに?という話 会して議する場。 少なくとも会って議論すること。 そして意思決定をしないと少なくとも意味がない。 とりあえずコストを考えてみるとわかりやすいんですが。 例えば出席者が5名。 その平均年俸400万円だとすると、一人の時給が約2,000円です。このメンバーで2時間話すと20,000円かかっています。 2時間話すだけで2万円です。 その2時間で2万円以上の価値を生み出さないならやらないほうがいいわけです。 ということで、世界中の情報をギュッとした結果。 【やったほうがいいこと7つ】 1.目的を明確にするために「◯◯決定会議」みたいに会議に名前をつける 2.本当に必要な人だけに、目的と準備することについて案内する 3.事前に宿題を提出させる 4.会議当日はグッドアンドニューから始める 5.議題からそれず各自の意見について議論する 6.議論の際のルールを守る 7.多数決ではなく、意思決定者が決める ※グッドアンドニューとは最近あったうれしかったこと新しい情報について共有をするというアイスブレイク手法です。 それぞれに意味があります。 意味がありますが、それを賢そうに語ってもあんまり意味がありません。 私たちはエアコンがなぜ冷えるのか?を知らなくても部屋を冷やすことができます。 いい結果が出るんだから、使うほうが大事です。 議論のルールを守る もはやこの世の結論みたいな会社グーグル様が凄まじく研究した結果。 1.心理的安全性が守られていること2.参加者が同じ分量を話すこと が、チームのパフォーマンスに非常に効果的であり重要だと言っています。 私も多くの事例を見てきて完全に同意です。 ということでこの2つの原則を守るために上記の 6.議論の際のルールを守る でおすすめなのが。 意見と人格を分けて共感の姿勢で聴ききる言いにくい意見ほど価値が高いことを認識する。ただし反対の際には代替案を用意する「あの場では言いにくくて」など、会議後の後出し意見は重罪参加者が同じ分量を話す全員が良くなるための議論であることを忘れない この5つのルールを守るだけで、2つの原則に添うことができます。 まとめ ちょっと調べたらこんな言葉が出てきました。 「会して議せず、議して決せず、決して行わず、行ってその責をとらず」 上手いこと言うなぁとちょっと感動です。 ほんとそうですね。 社員から「会議って無駄だよね」って言われる会議ほど切ないものはないですよね。 今一度、会議の質、コミュニケーションの質をあげて生産性を上げていきましょう。 みなさんのチームづくりの一助になれば幸いです。 参考サイト:Google re:Work「効率的なチームとは何か」を知る コミュニケーションコストを削減したいならワンネス経営です!! https://oneness-mgmt.jp/case/special-contents/post549 https://flapsplan.co.jp/blog0032/ コミュニケーション課題を解決するワンネス経営®︎ ワンネス経営®では公式LINEやYoutubeチャンネルでチームづくりのコツやコミュニケーションのポイントをお伝えしています。 具体的な行動方法まで詳しくお伝えしているため、知らなかった状態から→知っていて学びを活かせる状態になる事が可能です!チームの生産性が上がると結果として売上も上がっていきます! 事務局:スズキヒラク LINE友達追加はこちら!ワンネス経営®︎公式LINE Youtubeはこちら!チャンネル登録お願いします!ワンネス経営®︎公式Youtube
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。