2023.09.12
プロセスマネジメントの進め方と注意点について解説
チームづくり業務効率化や生産性アップを目的とし、「プロセスマネジメント」の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。 この場合、具体的な実践手順や注意点を知っておくことで導入がスムーズに進みます。 今回の記事では、プロセスマネジメントの進め方と注意点を解説します。 「プロセスマネジメントを取り入れる手順を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。 プロセスマネジメントの進め方 プロセスマネジメントを導入する場合、次の手順で進めるのがおすすめです。 業務プロセスを洗い出す 業務プロセスを可視化する プロセスを実行する プロセスを分析・改善する それぞれ解説します。 1.業務プロセスを洗い出す プロセスマネジメントを開始するにあたり、業務プロセスを詳細に把握することが必要です。 現場を実際に観察したり、担当者への聞き取りや議論を行ったりしながら、業務プロセスを洗い出していきます。 ただし、業務が特定の担当者に依存している場合、その業務内容は外部から理解しにくいことも多いものです。 このようなケースでは、継続的なコミュニケーションを取りながらプロセスを解明する必要があります。 2.業務プロセスを可視化する 次に、洗い出した業務プロセスを可視化していきます。 業務を可視化するには、「作業手順書」や「フローチャート」の作成が欠かせません。 この場合、誰でも業務内容が把握・実践できるよう、わかりやすくまとめるのがポイントです。 また、それぞれのプロセスごとに「目標値」を設定することも重要です。 目標を設定することで社員の意識向上につながるのはもちろん、生産性の確認・分析がしやすくなります。 負荷が大き過ぎない、無理のない範囲での目標値設定がおすすめです。 3.プロセスを実行する できあがった作業手順書やフローチャートを使って、プロセスを実行していきます。 業務の内容や作業手順が標準化されて明確になっているため、誰でもスムーズに進められるはずです。 特に、プロセスごとに設定した目標値を達成するよう心がけると良いです。 4.プロセスを分析・改善する プロセスマネジメントでは、定期的なプロセスの分析と改善を行う必要があります。 各プロセスでの目標達成度を含め、全体の生産性を確認することで、プロセスマネジメントの最適化が図れます。 また、分析によって明らかになった課題を解決するには、新たな業務プロセスを設計しなければいけないケースもあります。 例えば、業務の順番変更や不要な業務の廃止、工数が多い業務の自動化、といった方法の検討が必要です。 プロセスマネジメントで意識するべき3つの注意点 プロセスマネジメントを導入する場合、下記の3つの注意点を意識すると良いです。 時間がかかる 向いていない業務もある 負担が増える それぞれについて解説します。 時間がかかる プロセスマネジメントの実行にはある程度の時間がかかる点に、注意が必要です。 特に、初めて取り組む場合は、担当者に業務の詳細をヒアリングしたり、現場や使用ツールなどを調査したりするため、かなりの時間を要します。 そのため、事前に「プロセスマネジメントに時間をかける価値があるかどうか」という点についても考慮しておく必要があります。 向いていない業務もある プロセスマネジメントは、例えば、システム管理や検品作業、営業活動、総務人事など、パターンがある程度決まっている上、繰り返すことが多い業務に向いています。 一方、単発でしか行わないプロジェクトや、毎回業務プロセスが異なるような業務には向いていません。 プロセスを整理しても、作業の流れがある程度固定化されていなければ役に立ちにくいと言えます。 負担が増える プロセスマネジメントで重要なのは、実施後の分析・改善です。 プロセスごとに確認を行い、場合によっては効果検証を行わなくてはいけないため、管理職やマネジメント職の業務負担が増える可能性があります。 管理職・マネジメント職の負担を軽くするためには、業務管理ツールの活用などで業務効率化を図ることが重要です。 まとめ プロセスマネジメントを導入する際は、手順や注意点を把握しておくとスムーズに進められます。 進め方としては、「業務プロセスの洗い出し」、「可視化」、「実行」、「分析・改善」の手順で行うのがおすすめです。 また、時間がかかったり、向いていない業務があったり、負担が増えたりする点に注意が必要です。 ぜひ、今回の記事を参考にして、プロセスマネジメントを具体的に取り入れてみてください。
2023.08.30
ワンネス経営体験版WEBセミナー開催
スタッフブログ/ワンネス経営の講義を体験いただけるWEBセミナーをやってみます!!\ 日程9月4日(月)20:00〜9月7日(木)14:00〜 受講料は無料です。 時間は45分程度。 全て同じ内容の予定でしたが、今日から使えるプチ講義コンテンツ(💡初回は自主性と主体性でした)毎回変えていく説が濃厚です! 🔻申し込みURLhttps://oneness-mgmt.jp/329/lp/02/ これから定期開催していく予定です。ぜひお気軽にご参加ください!!!
2023.08.29
プロセスマネジメントとは?注目されている背景やメリットを解説
チームづくり近年、プロセスを重視するマネジメント手法である「プロセスマネジメント」が注目されています。 プロセスマネジメントを取り入れることで業務効率化や生産性向上に効果があるとされ、業務の成果を最大化できます。 今回は、プロセスマネジメントについて、注目されている背景やメリットを解説します。 プロセスマネジメントについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 プロセスマネジメントの概要 プロセスマネジメントとは、業務の結果ではなく、「プロセス」を分析し管理するマネジメント手法のことです。 業務の結果はその過程(プロセス)から生み出されるため、過程を最適化することで成果も最大化させる、という考えがベースになっています。 例えば、営業部のメンバーをマネジメントする場合、契約数などの結果にだけ注目してしまうと、どのような過程を経て、そこに至ったのかが不明のままです。 プロセスがわからないままでは、適切な改善策も見つかりません。 一方、プロセスマネジメントでは、営業の業務内容を「商談」、「見積り」、「契約締結」といった細かい段階に分解し、それぞれにおいての良し悪しを判断します。 各業務プロセスでの問題点が明確になるため、改善策が見つけやすくなります。 注目されている背景とは プロセスマネジメントが注目されている背景として、業務効率化や生産性向上の必要性が挙げられます。 日本は他国に比べて生産性が低いとの課題があり、公益財団法人日本生産性本部が調査した「労働生産性の国際比較 2022」でも27位という結果です。 また、今後の人口減少も相まって、労働力の確保と競争力の向上が企業の重要な焦点とされており、業務効率化や生産性向上がこれまで以上に重要視されています。 そのため、営業職などの業務においても業務プロセスを最適化する必要性が高まっているのです。 参考:労働生産性の国際比較2022|公益財団法人 日本生産性本部 プロセスマネジメントのメリット プロセスマネジメントには、主に下記の4つのメリットがあります。 プロセスを可視化できる 業務の進捗状況を把握しやすい 業務の属人化が防げる ミスやトラブルが防げる それぞれ解説します。 プロセスを可視化できる プロセスマネジメントの大きなメリットとして、プロセスの可視化が挙げられます。 プロセスマネジメントでは、プロセスごとにフローチャートや手順書などの作成が必要なため、携わるメンバー全員での把握・共有が可能です。 プロセスを可視化して共有すれば、チームの共通認識ができ、メンバー間での連携がスムーズになります。 業務の進捗状況を把握しやすい プロセスマネジメントでは、プロセスごとに業務を管理します。 そのため、個々のプロセスの進捗状況が把握しやすい点がメリットです。 進捗状況の把握によって、各業務にかかっている時間が明確になることで、改善ポイントの発見につながります。 また、リアルタイムで進捗状況を把握することで、計画と現状を比較しながら業務全体の進捗管理を行うことが可能です。 業務の属人化が防げる 業務の属人化が防げることも、メリットの一つです。 業務が属人化している場合、その担当者が不在時に業務が停滞したり、退職してノウハウが失われたりしてしまうおそれがあります。 さらに、業務が集中することで長時間労働が発生する可能性も高いです。 業務の棚卸しやフローチャートの作成などプロセスマネジメントを行えば、それぞれの業務プロセスが明確になり、業務の属人化を解消できます。 ミスやトラブルが防げる プロセスマネジメントを取り入れると、ミスやトラブルの防止にもつながります。 例えば、業務担当が属人化されている場合、他の誰もミスやトラブルに気づかなかった、といったケースが起こりがちではないでしょうか。 プロセスマネジメントで業務フローの型化ができていれば、ミスやトラブルの原因特定や今後の課題が明確化しやすくなります。 まとめ プロセスマネジメントは、結果ではなく、そのプロセスに焦点を当てることで成果の最大化を図るマネジメント手法です。 業務効率化や生産性向上の必要性を背景として注目されており、プロセスの可視化ができ、業務の属人化を防げるといったメリットがあります。 今回の記事を参考に、プロセスマネジメントについて理解を深め、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
2023.08.22
デザイン思考を導入している企業事例を紹介!具体的な活用方法とは?
チームづくり近年、多くの企業が「デザイン思考」の導入を進め、社内への浸透を図っています。 しかし、デザイン思考の導入を検討する場合、具体的な活用方法について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、実際にデザイン思考を取り入れることで成果を上げた企業事例を3つご紹介します。 実際の事例としてどのようなものがあるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 デザイン思考のおさらい デザイン思考は、ユーザーの視点に立つことで商品やサービスの本質的な課題を発見し、解決策を探る考え方です。 社内に導入することで、多様な意見を受容しやすくなる、アイデア提案の習慣化、コミュニケーション向上、幅広いユーザーニーズへの対応といったメリットがあります。 デザイン思考はデザインの手法をもとにした考え方で、「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイプ」「テスト」の5段階プロセスに沿っています。 ただし、理論だけでは浸透させることが難しく、研修や社内ワークショップを行ったり、フレームワークを取り入れたりといった実践が重要です。 ロート製薬株式会社 ロート製薬株式会社では、2020年末から「D2Cプロジェクト」を本格始動させ、その一歩目として2021年7月に、ECサイトの大幅なリニューアルを行いました。 その際、主体を「ブランド」から「お客さま(ユーザー)」に転換するため、デザイン思考を取り入れ、従来のやり方からの発想の切り替えを図っています。 まずは、オンラインショップをすでに利用している既存のユーザーに対し、一人当たり90分ずつのインタビューを行いました。 30代から70代まで、幅広い年代の16人とさまざまな観点で対話を重ね、「なぜその行動をとったか」というところまで掘り下げて理解することができたそうです。 そして、インタビューから得られた学びを全て集めてテーマごとにまとめ、ユーザーの行動・思考・感情を時系列に配置して図に表しました。 いわゆる「カスタマージャーニー」を作成することで、さまざまな文脈から商品とケア方法を伝える、特集や記事などのコンテンツ拡充が図れました。 実際にユーザーのリアルな声と学びに共感し、手触り感を持ってこちらの方向に舵を切れたことはロート製薬にとって大きな成果だった、ということです。 参考:主体をブランドからお客さまへ。90以上のブランド数を抱えるメーカーが目指すD2Cとは?|ロート製薬株式会社 note 富士通株式会社 富士通株式会社では、2016年からデザイン思考の体系化に取り組み始めており、2021年には、オリジナルの「デザイン思考テキストブック」をPDFとして一般公開するなど、デザイン思考の導入に大きく力を入れています。 会社全体でDXに取り組んでいる現在においては、社員全員に「デザインマインド」を浸透させ、デザイン思考を実践できる組織へ変革を図っています。 富士通では、あらゆる企業活動にデザイン思考を取り込むことで、「デザイン経営」のリードを試みており、以下のゴールを目指しています。 フロントへのデザインアプローチ浸透と実践により強化された共創力・提案力 事業部へのデザインで付加価値が付与された魅力的な製品・サービス デザインで刷新されたイノベーティブなマインド また、「デザイン思考プログラム」が設けられているのも大きな特徴です。 このプログラムでは、全従業員に向けた「デザイン思考有資格者」の自律型受講を始め、「デザイン思考実践者」「デザイン思考実践リーダ」「デザイン思考エキスパート」とレベルアップできるような仕組みが作られています。 参考:デザイン経営に向けた富士通の取り組み|富士通株式会社デザインセンター 富士通の実践知が詰まったデザイン思考のテキストブック公開|富士通株式会社 ソニー株式会社 ソニー株式会社では、近年、デザイン思考を活用した「デザインリサーチ」と呼ばれるメソッドの実践に取り組んでいます。 一例として、最新の社会情勢や人々の意識動向を読み解くことで、未来のストーリーを紡ぎ出す「DESIGN VISION」というプロジェクトが挙げられます。 当プロジェクトの主な活動は、デザイナー自身が世界各地でフィールドリサーチやインタビューなどを行い、その洞察をもとにしたワークショップを実施することです。 この結果は、年次レポート「DESIGN VISION Insight」として1冊にまとめられ、社内での発信・共有が行われています。 また、プロダクトの印象や価値を大きく左右する「CMF(Color/色、Material/素材、Finish/加工)」の領域においても、「CMFフレームワーク」プロジェクトとしてデザインリサーチが活用されています。 ほかにも、次世代の映画撮影用カメラ「VENICE」の開発プロジェクトをはじめ、さまざまなプロダクトやサービス事例にデザインリサーチを導入し、新たな視点からデザインと価値の創出に取り組んでいます。 参考:ソニーにおける「デザインリサーチ」の考え方|ソニー株式会社 まとめ デザイン思考を導入することで成果を得ている3つの企業事例を紹介しました。 いずれも大きな企業の事例ですが、具体的な方法として参考にできる部分も多いはずです。 今回紹介した事例をもとに、自社に合わせたデザイン思考の導入を検討してみましょう。
2023.08.15
デザイン思考を社内で実践するには?3つのポイントと役立つフレームワークを紹介!
チームづくり「デザイン思考」は、デザインの手法をもとにし、商品やサービスにおける本質的な課題をユーザー視点から見つける考え方です。 デザイン思考の導入を検討する場合、「どのように実践すればいいのか」「実践する際に役立つ方法が知りたい」という方も多いのではないでしょうか。 デザイン思考を社内に浸透させるには、実際に取り組んでみることが重要です。 今回は、デザイン思考を社内で実践するためのポイントとフレームワークを紹介します。 デザイン思考を実践するためのヒントを探している場合、ぜひ参考にしてみてください。 デザイン思考を実践する3つのポイント デザイン思考は、下記の3つのポイントを押さえて実践することで社内に浸透しやすくなります。 デザイン思考の研修を実施する 社内ワークショップを実施する 実践を繰り返し行う それぞれ解説します。 デザイン思考の研修を実施する 近年では、デザイン思考の研修を行うケースが増えています。 この研修では、多くの場合、外部から講師を招いてデザイン思考のプロセスを座学で学びます。 理論的な知識を得ることで、受講者はデザイン思考の基本的なアプローチや手法について理解を深めることが可能です。 また、単なる理論のみで終わらせるのではなく、実践を重視した体験型のグループワーク研修も効果があります。 グループワークを通じて実際にデザイン思考を体験することで、より実践的なスキルが身に付けられます。 社内ワークショップを実施する デザイン思考を社内に浸透させるには、ワークショップを実施するのも効果的です。 社内のメンバーが、それぞれの時間を割いてワークショップを行うことで、デザイン思考をどのように取り入れるべきか実践的に学ぶことができます。 ワークショップは社員同士のコミュニケーションを促進する場でもあり、情報共有の強化や信頼関係の構築に有効です。 また、さまざまなアイデアが交わされる中で、チーム全体の創造性や共感力の向上にも期待できます。 実践を繰り返し行う デザイン思考を取り入れる上でもっとも重要なのが、現場で実践を繰り返し行うことです。 模擬訓練だけでは得られない経験と学びが、多くの実践を通じて得られます。 たとえば、実際のプロジェクトにデザイン思考を取り入れ、従来とは異なるアプローチで問題解決に挑戦すると良いです。 プロジェクトを数多く経験することで、より高い精度のアイデアを生み出せるようになるのはもちろん、プロトタイプを開発するスキルの向上にもつながります。 デザイン思考の実践に役立つフレームワーク デザイン思考の実践には、下記のフレームワークが役立ちます。 共感マップ(エンパシーマップ) 事業環境マップ ジョブマップ それぞれ解説します。 共感マップ(エンパシーマップ) 「共感マップ」は、ユーザーをより深く理解するのに役立つフレームワークです。 「エンパシーマップ」とも呼ばれ、マーケティング手法の一つとして活用されることも多いです。 共感マップでは、次の6つの視点からユーザーの感情や行動を整理し、状況を把握します。 見ているもの 聞いていること 考えていること 発言・行動 痛み・ストレス 望んでいること 各視点の分析・把握によって、真のユーザーニーズを探り出すことが可能です。 事業環境マップ 「事業環境マップ」は、ビジネスを取り巻く状況を理解するためのフレームワークです。 ここでは、下記の4つのカテゴリーに分けて、ビジネスの環境を分析します。 市場 業界 トレンド マクロ経済 それぞれのカテゴリー別に分析することで、時代に適したビジネスモデルの定義が可能になります。 ジョブマップ ユーザーが商品を購入したり、サービスを利用したりする際に、必ず達成したい目的を「ジョブ」と言います。 ユーザーニーズを的確に捉えるには、ジョブを機能的・社会的・感情的の3つの面から分析する「ジョブ理論」を利用します。 また、ジョブ理論の一環として、満たされているジョブと満たされていないジョブの両方を可視化する「ジョブマップ」というフレームワークの利用が効果的です。 これによって、ターゲットとするユーザーを定義し、そのユーザーが求める機能やトレンドなどを明確化することができます。 すでに満たされている点や充実させるべき点の発見にも役立つため、自社の事業内容を改善する際にも活用しやすいのが特徴です。 まとめ デザイン思考は、実際に取り組んでみることで社内に浸透しやすくなります。 その際のポイントとして、デザイン思考の研修や社内ワークショップの実施、そして何より実践を繰り返し行うことが重要です。 また、共感マップや事業環境マップ、ジョブマップといったフレームワークの活用もおすすめです。 ぜひ、今回の記事を参考に、社内へのデザイン思考の浸透に向けて、実践を進めていきましょう。
2023.08.08
デザイン思考の5段階プロセスとは?取り組む上での注意点も解説
チームづくり「デザイン思考」とは、課題解決に向けて、デザインの手法を活用する考え方を指します。 商品やサービスにおける本質的な課題・ニーズをユーザー視点から見つけるのが特徴で、さまざまな領域で応用が可能です。 そこで今回は、デザイン思考を社内に取り入れる際のプロセスや注意点について解説します。 デザイン思考の導入を前向きに検討している場合、ぜひ参考にしてみてください。 デザイン思考の5段階プロセス デザイン思考を進める際の5段階のプロセスは、ハーバード大学デザイン研究のハッソ・プラットナー教授が書いた「デザイン思考の5段階」の中で紹介されています。 デザイン思考の5段階プロセスは下記のとおりです。 共感(Empathize) 問題定義(Define) 創造(Ideate) プロトタイプ(Prototype) テスト(Test) それぞれについて解説します。 1.共感(Empathize) 最初のプロセスは「共感」です。 共感は、デザイン思考において核となる重要なプロセスと言えます。 このプロセスでは、商品やサービスの課題をユーザーの目線でとらえ、抱えている課題は何かを多角的な視点から探ります。 たとえば、アンケートやインタビューを活用した調査の実施が代表的です。 この場合、ユーザーの立場になりきり、可能な限り本音の部分に近づくことが重要なポイントです。 2.問題定義(Define) 次に、「問題定義」のプロセスに進みましょう。 デザイン思考における問題定義では、ユーザーが抱える潜在ニーズの解決のために必要な本質的な問題を絞り込みます。 具体的には、共感のプロセスで得た意見から課題を抽出し、ユーザーニーズについての仮説を立てていきます。 3.創造(Ideate) アイデア創出にポイントを置いたデザインプロセスが、「創造」です。 ここでは、問題定義のプロセスで立てた仮説をもとに、課題解決に向けたアイデア出しを行います。 この場合、ブレインストーミングなどで、できるだけ多くのアイデアを出すことが大切です。 1つのアイデアに絞り込む際は、アイデアが持つ意味や、成し遂げたい目的に合っているか、という点を重視すると良いです。 4.プロトタイプ(Prototype) このプロセスでは、創造プロセスで固まったアイデアをもとに、商品・サービスのプロトタイプ(試作)を生成します。 ここで作るのは、あくまでプロトタイプのため、低コスト・短期間で行う点がポイントです。 ただし、ユーザーにフィットしたものかどうか確認するには、ビジュアルにも配慮が必要です。 5.テスト(Test) 最後に、前段階で作成したプロトタイプのユーザーテストを行います。 このプロセスでは、テストの実施だけでなく、ここまでで見えてこなかった課題を洗い出すことが重要です。 ユーザーの反応をもとにして仮説を検証し、ユーザーのニーズに応えたものになっているか、しっかり確認しましょう。 デザイン思考に取り組む上での注意点 それでは、5つのプロセスに沿ってデザイン思考に取り組む場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。 ここでは、主な2つの注意点を紹介します。 ゼロからの創出は難しい ゼロベースから新しいものを生み出すよりも、今まで見つけられなかったものを発見するというのが、デザイン思考の考え方です。 デザイン思考の5段階のプロセスは、ユーザーの真のニーズをとらえ、それを満たす商品・サービスを作り出す方法です。 ユーザーの意見などから新しいアイデアを見つけるアプローチのため、革新的なアイデアの創出には向いていないと言えます。 習得に時間がかかる デザイン思考は、理論や概要を知っているだけではすぐに実践できるものではありません。 実践を通してその効果と価値を実感することが、デザイン思考をより深く理解し、スキルとして発展させるカギとなります。 たとえば、研修や社内ワークショップ、ワークフレームの活用といったさまざまな取り組みを導入し、繰り返すことが重要です。 そのため、習得には時間がかかる、という点に注意しておく必要があります。 まとめ デザイン思考を社内に取り入れる場合、共感・問題定義・創造・プロトタイプ・テストの5段階のプロセスを実践するとスムーズです。 また、ゼロからの創出は難しい、習得には時間がかかるなどの注意点を把握しておくことも重要です。 ぜひ今回の記事を参考にして、デザイン思考の導入を前向きに検討してみましょう。
2023.08.01
デザイン思考とは?注目されている背景や社内に導入するメリットについて解説
チームづくり近年、課題解決の手段として多くの企業で取り入れられているのが、「デザイン思考」です。 ただし、注目を集めている一方、「社内に取り入れることでどのような効果があるのか」「そもそもデザイン思考とは?」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、デザイン思考の概要や注目されている背景、社内に導入するメリットについて解説します。 デザイン思考の自社への導入を考えている場合、ぜひ参考にしてみてください。 デザイン思考とは 「デザイン思考」とは、課題解決のためにデザインの手法を活用する考え方を指します。 アメリカのデザインコンサルタント会社IDEOが提唱し、世界中に広まった考え方で、デザインの世界だけでなく、ビジネスや教育などさまざまな領域で応用することが可能です。 デザイン思考では、「ニーズ」や「テクノロジー」、「ビジネス」といった視点からユーザーが抱える潜在的な課題を見つけ、その解決策を考えます。 「デザイン」という言葉にはクリエイティブなイメージがありますが、本来の意味での「設計」や「意図」「立案」といった概念でデザイン思考を捉えると理解しやすいです。 デザイン思考が注目されている背景 デザイン思考が注目されている背景として、昨今のユーザーエクスペリエンス(UX)やカスタマーエクスペリエンス(CX)を重視する流れが挙げられます。 これらを意識したアプローチを行うには、ユーザーの潜在的な課題を発見して解決するという、デザイン思考が必要です。 また、新たなビジネスが次々に生まれるデジタル分野においても、デザイン思考は欠かせないものとなっています。 デジタル技術を活用して新しい価値を創出する、いわゆるDXへの取り組みには、デザイン思考の導入が有効です。 デザイン思考を社内に導入するメリット デザイン思考を取り入れることで得られるメリットとして、次の4つが挙げられます。 多様な意見を受容しやすくなる 積極的にアイデアを提案する習慣・環境につながる コミュニケーションや意欲の向上が図れる 幅広いユーザーニーズに対応できる それぞれ解説します。 多様な意見を受容しやすくなる デザイン思考には、さまざまな意見を出し合うというプロセスが含まれます。 繰り返し行うことで、多様な意見の受け入れに慣れ、さまざまな視点を持ちやすくなります。 積極的にアイデアを提案する習慣・環境につながる アイデアや意見はできるだけ多く、自由に出し合うのがデザイン思考の考え方です。 そのため、ふだんから取り組むことによって、アイデアを積極的に提案する習慣につながります。 また、デザイン思考ではPDCAサイクルを回して何度も試行錯誤を繰り返すため、アイデアを創出し続ける環境が実現する点もメリットです。 コミュニケーションや意欲の向上が図れる デザイン思考のもとでは、立場の違いに関係なく、すべての社員がフラットな状態で議論に参加します。 社内のコミュニケーションが活発化するだけでなく、議論に参加することで「自社に貢献できた」という意識を持てるようになり、意欲が上がりやすくなります。 幅広いユーザーニーズに対応できる 幅広いユーザーニーズに応えることができるのも、デザイン思考を取り入れるメリットの一つです。 たとえば、商品開発を行う際は、さまざまな角度からユーザーが必要としているものを捉えることが重要です。 多様なアイデアを出し合うデザイン思考を導入すれば、ユーザーに支持される商品・サービスが生まれやすくなります。 まとめ デザイン思考は、ユーザーが抱える潜在的な課題を発見し、その解決策を導くことを基本とした考え方です。 近年のUXやCXを重視する流れや、DXへの取り組みの必要性などを背景にして注目を集めており、多くの企業に取り入れられています。 デザイン思考では、さまざまな多くの意見やアイデアを出し合って課題解決につなげるため、幅広いユーザーニーズに応えられます。 また、積極的なアイデアの提案、多様性の受容、社内コミュニケーションの活発化といったメリットが得られます。 今回の記事を参考に、デザイン思考を取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。
2023.07.25
ダブルループ学習の実践に活用できる3つのフレームワークを紹介!
リーダーシップダブルループ学習は、「前提」を疑うことで新しい行動や思考を生み出す手法です。 そのため、「理論ではわかるものの、実践となると取り入れるのが難しい」と思っている方も多いのではないでしょうか。 ダブルループ学習の実践をスムーズに進めるには、フレームワークをうまく役立てることが重要です。 そこで今回の記事では、ダブルループ学習の3つのフレームワークを紹介します。 ダブルループ学習の実践にフレームワークを利用したい場合、ぜひ参考にしてみてください。 リフレーミング 「リフレーミング(reframing)」とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事について、その枠組みを外し、違う枠組みで見ることでプラスに解釈できるようになるためのフレームワークです。 同じ物事であっても人によって見方や感じ方が異なり、ある角度からは長所になり、短所にもなります。 例えば、営業の目標件数が10件で7件契約できた場合、「まだ7件しか取れていない」と悲観的に考えるより、「7件も取れた、あと3件だ」と楽観的に考えた方が前向きな気持ちになれるはずです。 このように何事も良い方向に捉えることで、ダブルループ学習に必要な新しい考え方・行動が理解しやすくなります。 技術的問題と適応課題 解決すべき問題について「技術的問題」か「適応課題」か、を見極めるフレームワークも有効です。 技術的問題とは、明確な解決策があり、知識やスキルがあれば解決できる問題のことです。一方、適応課題とは、技術的な問題ではなく、ものの見方や周りとの関係性を変えなければ解決できない問題を指します。 新しいプロジェクトがなかなか進まないケースを例に挙げると、内容やスケジュールを見直しても特に問題がない場合、実はプロジェクト内の人間関係に原因があることも多いものです。 ビジネスにおいて、課題は基本的に目先の技術的問題として見なされる場合が多いですが、適応課題の可能性も高いため、よく問題の根本を見極めることが重要です。 クリエイティブ・テンション 「クリエイティブ・テンション」とは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のピーター・M・センゲ教授が提唱した「創造的緊張」を意味するフレームワークです。 理想と現実のギャップを、ゴムを上下に引っ張ったときのテンションと見なし、ゴムの上(理想)とゴムの下(現実)の差をゴムが縮もうとする力(テンション)で勢いよく埋めようとする様子を表しています。 つまり、理想と現実のギャップがある場合、それを埋めようとすることで成長を促すエネルギーや緊張感が生まれる、という考え方です。 ゴムを強く引っ張るほど縮む力が強くなるように、成長を促すエネルギーも理想と現実が遠いほど高まります。 そのため、理想を実現する明確な「目標」が大事であり、目標を達成しようと真剣に取り組み、行動したことが大きな成長につながると言えます。 クリエイティブ・テンションを意識することは、ダブルループ学習の実践に大いに役立つはずです。 まとめ 今回は、ダブルループ学習の実践に使えるフレームワークとして、「リフレーミング」「技術的問題と適応課題」「クリエイティブ・テンション」の3つをご紹介しました。 ポイントは、以下の3つです。 リフレーミングで物事の見方を捉え直す 技術的問題か適応課題かの見極め 理想と現実のギャップを埋めるための行動で成長につなげる(クリエイティブ・テンション) 3つのフレームワークについて把握し、活用することで、ダブルループ学習をスムーズに進められます。 ぜひ、今回の記事を参考にして、内容を理解しておきましょう。
2023.07.19
ダブルループ学習を企業に定着させる6つの方法を紹介
リーダーシップ近年、新しい行動や考え方を生み出す「ダブルループ学習」に注目が集まっており、導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。 その場合、ダブルループ学習を定着させるための具体的な取り組み方法を知っておくことが重要です。 今回の記事では、ダブルループ学習を企業に定着させる方法を6つ取り上げて解説します。 自社にどのように取り入れるべきか、あらかじめ把握しておきましょう。 ダブルループ学習のおさらい ダブルループ学習は、急激に変化する環境への対応、社員や組織の成長を図る必要性といった背景から注目されている学習プロセスです。 これまでの枠組みを客観的に見直し、場合によっては取り払うことで問題の解決策を根本から変えていく手法で、取り入れることで新しい行動・考え方が社員や企業に浸透し、組織力の向上につながります。 既存のものの再検討に加え、常に軌道修正を図りながら学習効果を高めていく点がダブルループ学習の特徴といえます。 ダブルループ学習を企業に定着させる6つの方法 企業にダブルループ学習を定着させるには、自由な発想が出やすくなったり意見を言いやすくなったりする環境作りや、出てきたアイデアに対する意思決定などが重要です。 ダブルループ学習を定着させる主な方法として、次の6つが挙げられます。 高い目標を設定する ブレインストーミングを実施する 話しやすい環境・風土を構築する 意見を尊重する 上司や経営層による検討と実行を行う 外部研修を活用する それぞれ解説します。 高い目標を設定する これまでのやり方にこだわらず、新たな可能性を模索するには、あえて達成が難しい高い目標を掲げることが大切です。 従来のやり方ではクリアできない目標を定めれば、既存の枠組みを超えたアプローチを模索するきっかけが生まれます。 例えば、現状の月の売上平均が500万円の場合、同じ人員で1,000万円の売上を上げるといった目標を設定すると良いです。 前提条件や制約を取り払い、全方位からの物事の考え方を定着させることで、根本的な課題解決が促せます。 ブレインストーミングを実施する 参加者が自由に意見を出し合い、新しいアイデアを生み出すための会議手法として、「ブレインストーミング」が有名です。 「ブレスト」と略して呼ばれることもあり、意見の量を重視し、評価や批判を行わず、すべての意見を肯定的に受け入れる点が特徴です。 ブレインストーミングは、参加者同士の創造性を引き出し、独自のアイデアや異なる意見を組み合わせて斬新なアイデアを生み出す際に効果的で、実施することでダブルループ学習が定着しやすくなります。 話しやすい環境・風土を構築する 社員同士の関係性やコミュニケーションの質が、日常の業務において本質的なアイデアや意見が生まれるかどうかを左右します。 上司が部下の自由な発想を促し、引き出す努力をすることが重要で、そのためには、前提を疑う問いを投げかけるのも有効です。 具体的には、「売上目標は妥当なものだったか」「目標に向けた取り組みは適切だったか」「取り組み前の自分に今の自分がアドバイスするなら、どのようなものが考えられるか」などの質問がおすすめです。 上司が部下の意見を丁寧に受け止め、一緒に検討することで、積極的なアイデアの発信が奨励される風土が作られ、社員が自らの考えを積極的に発信できる環境が構築されます。 意見を尊重する 上司は、部下の意見を求めるだけでなく、その意見や意見を出してくれたことに対してほめて感謝し、丁寧にフィードバックを行う必要があります。 フィードバックの中で否定・批判はなるべく避け、部下の考え方や意見を尊重しながら適切に評価を伝えることが重要です。 このプロセスの繰り返しによって心理的安全性が確保され、部下は創造的かつ自発的な発言ができるようになります。 ダブルループ学習にはさまざまな視点が必要となるため、年齢や地位、経験に関係なく、誰もが発言しやすい環境を作ることが求められます。 上司や経営層による検討と実行を行う アイデアが単なる理論だけで終わらないようにするには、上司や経営層が積極的に実行に移す姿勢を示さなければいけません。 具体的なスケジュールや手順の検討、目標の設定、予算の確保、チームの編成などを客観的かつ現実的に検討した上で、実現に向けて進めていきます。 また、実行後も、前提を疑う問いを投げかけ、出てきた意見をもとに必要な修正を加えながら、さらなる成果を目指すのがポイントです。 このサイクルの構築によって、企業内でのダブルループ学習が定着します。 外部研修を活用する 外部研修を活用するのも、ダブルループ学習を定着させる効果があります。 社外の人との交流により、自社独自の常識などに気づくことができるため、新たな示唆やアイデアが得やすくなるからです。 例えば、外部に社内研修を企画運営してもらったり、企業の垣根を越えた合同研修に社員を参加させたりといった方法がおすすめです。 まとめ ダブルループ学習を定着させるには、適切な環境作りや上司・経営層による意思決定などが必要です。 また、ブレインストーミングや研修の実施も効果的です。 今回紹介したダブルループ学習を定着させる方法を参考にして、積極的な取り入れを検討してみましょう。
2023.07.11
「ダブルループ学習」とは?概要やメリット、シングルループ学習との違いなどを紹介
リーダーシップ社員の成長を促す学習法として、「ダブルループ学習」に注目している企業が増えています。 ダブルループ学習とは、既存の常識を見直して新しい行動・考え方を生み出す手法を指しますが、「どのような学習法なのか」「どんなメリットがあるのか」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、ダブルループ学習について、注目されている背景や反対の意味を持つシングルループ学習との違い、導入するメリットについて解説します。 ダブルループ学習とは ダブルループ学習とは、既存の枠組みを取り払い、新しい行動や考え方を取り入れる学習プロセスのことです。 アメリカ・ハーバード大学のクリス・アージリス名誉教授が提唱し、英語で「Double Loop Learning」と表します。 ダブルループ学習は、これまでの取り組みを客観的に見直し、問題の解決策を根本から変えていく手法で、社員の成長促進や組織力の強化、企業の順応力・適応力の向上などを目的として導入されています。 導入の事例として、家を訪問する営業スタイルからECサイトによるオンライン販売に変えたり、電話で営業を行うスタイルからSNSなどを活用した営業に変えたりといったものが挙げられます。 常に軌道修正しながら学習成果を高める点がダブルループ学習の特徴で、すでに存在する目的や想定なども含めて再検討します。 また、ダブルループ学習を取り入れて幅広い選択肢や可能性を持って行動を起こせる社員が増えれば、変化に強い企業に変化することが可能です。 ダブルループ学習が注目されている背景 ダブルループ学習は、次のような背景によって注目されています。 急激に変化する環境への対応 社員や組織の成長を図る必要性 それぞれ解説します。 急激に変化する環境への対応 企業を取り巻くビジネス環境は急激に変化しているため、しっかり対応する必要があります。 慣例や過去の成功体験などに固執して変化を拒んでいては、今後の生き残りが難しいと言えます。 企業には、常に最新の価値観を取り入れながら、柔軟に適応していく姿勢が求められているのです。 社員や組織の成長を図る必要性 さまざまな変化や予期せぬ事態が起こりがちな現代においては、困難・ストレスを受け入れて精神的に成長し、順応する力が必要です。 また、成長にはさまざまな角度からの柔軟な発想も欠かせません。 一人ひとりが既存の枠組みを取り払い、幅広い選択肢や可能性を持って行動を起こすことで社員個人はもちろん、企業の成長にもつながります。 シングルループ学習との違い 「シングルループ学習」は、すでにある考え方や行動、過去の成功体験に基づいて問題解決の方法を探る手法です。 ダブルループ学習とは反対の意味を持ち、既存の価値観や行動基準を一から見直すステップを省ける点が特徴と言えます。 既存のものの「改善」と言い換えることもできますが、目標や目的の設定が初めから不適切な場合は成果が出しづらく、誤りにも気づきにくいところがデメリットです。 そのため、高い効果を得るには、シングルループ学習とダブルループ学習を組み合わせて活用することが大切です。 ダブルループ学習を導入するメリット ダブルループ学習を導入した場合、どのようなメリットがあるでしょうか。 主な2つのメリットは下記の通りです。 多角的な視点で課題解決できる 成長スピードが早くなる それぞれについて解説します。 多角的な視点で課題解決できる ダブルループ学習は、前提を疑うことが基本のスタンスであり、既存のものに執着せず課題と向き合って、ベストな解決方法を見出します。 必ずしも課題を完全解決する必要はなく、場合によっては課題解決そのものの必要性まで検討するケースもあります。 そうすることで、課題を客観的・多角的な視点で見極められるようになるのです。 ダブルループ学習によって、革新的な解決方法の創出が期待できると言えます。 成長スピードが早くなる ダブルループ学習では、既存の枠組みにとらわれずに解決策を探すことで、飛躍的に企業の成長スピードが上がる可能性があります。 これまで行っていなかったSNS広告やECサイトの運営によって急激に売上がアップするなど、ダブルループ学習によって生まれたアイデアは、事業の成長を促す起爆剤になるはずです。 また、企業の市場優位性や利益向上のためには、社員の成長が欠かせません。 ダブルループ学習を実践することで柔軟な思考力が養われて変化に挑む姿勢が身に付き、変化に適応していく過程において一人ひとりの成長スピードが早まります。 まとめ ダブルループ学習は、既存の枠組みを取り払って新しい行動や考え方を取り入れる学習プロセスです。 常に軌道修正しながら学習成果を高めるのがダブルループ学習の特徴で、すでに存在する目的や想定なども含めて再検討を行います。 一方、「シングルループ学習」は、既存の行動や考え方を改善する手法ですが、それぞれの特徴を生かして併用すると効果が高まります。 ダブルループ学習にはさまざまなメリットがあるため、ぜひ導入を検討してみると良いでしょう。
2023.07.10
【移転】一時的に電話が繋がらない状態です
スタッフブログこんにちは、鈴木啓です! この度、事務所が移転致しました! 〒151-0064東京都渋谷区上原2-47-18ビームビル5F から 〒151-0064東京都渋谷区上原2-47-18ビームビル2F に住所が変更となります。😁 どこが変わったの…?? 全く同じ代々木上原のビルにいるのですが、フロアが変わりました。 5F→2Fです。 引っ越しはみんなで荷物を持って階段で移動しました😅 引っ越し後の荷物が無くなった5Fで最後に記念写真! 皆様にサインをしていただいたフラップスウォールは、思い出と共に大切に写真に収めました! 電話回線の一時的な不通 事務所移転に伴う電話回線の一時的な不通をお知らせします。 大切なお問合せをお持ちの皆様にはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。 緊急のご連絡は以下の番号にお願いいたします。 090-6586-9000 担当:堀田 電話回線が復活次第すぐにご報告させていただきます! 皆様にはご不便をおかけ致しますがよろしくお願いいたします。
2023.07.04
目標達成などに役立つ「マンダラチャート」とは?作成するメリットや作り方を紹介
リーダーシップ目標達成やアイデア発想に役立つフレームワークとして、今大きな注目を浴びているのが「マンダラチャート」です。 メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手が使ったことで話題となっており、「マンダラチャートを自社でも活用してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、マンダラチャートについての概要や作成するメリット、作り方を紹介します。 自社で活用を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。 マンダラチャートの概要 「マンダラチャート」の「マンダラ」は、仏教(密教)の「曼荼羅(まんだら)」が由来です。 主尊が中心に置かれ、その周りを諸仏諸尊が取り囲んでいるものが多く、独自の世界観がわかりやすく表現されています。 このマンダラのように、中心に達成したい「目標・テーマ」を、周囲にそれを達成するために必要となる「アイデア」や「要素」を配置するのがマンダラチャートです。 マンダラチャートは、目標達成ツールとして利用できるシンプルなフレームワークで、基本的に3×3の9マスの枠で構成され、さらに一回り大きな9×9の81マスで構成される場合もあります。 マス目を埋める過程の中で思考が整理されるため、アイデア出しや事業計画、スケジュール作成などさまざまなシーンに活用可能です。 また、目標達成に必要な要素が明確になることで、意欲的かつ効率的な行動につながります。 マンダラチャートを作成するメリット マンダラチャートの作成には下記の3つのメリットがあります。 アイデアが生まれやすくなる 目標達成しやすくなる 一人でもグループでも実施できる それぞれ解説します。 アイデアが生まれやすくなる マンダラチャートのメリットとして、アイデアや発想が生まれやすくなる点が挙げられます。 マス目を埋めていく作業の際に漠然とした思考が整理されるため、思いつかなかったアイデアのヒントが生み出せるのです。 また、作業中にアイデアが浮かばなくても、質問などをマス目にメモしておくことで、後で見返した時に質問の答えが見つかる可能性もあります。 このように、マンダラチャートを上手に活用すれば多くのアイデアが得られます。 目標達成しやすくなる マンダラチャートをしっかり作り込むことで、目標を達成するための行動が視覚化できます。 目標や起こすべき行動が明確になると意欲が湧き、目標達成の効率化が可能です。 さらに、マンダラチャートを見やすい場所に貼っておく、ノートなどに挟んでおく、スマホ画面に設定しておくなどの工夫で、意欲の継続につながります。 一人でもグループでも実施できる マンダラチャートは、紙と筆記用具があれば、いつでもどこでも実践できる手法です。 ブレインストーミングのために複数名のグループを作る必要がなく、一人でも気軽にアイデアを出せるという点がメリットになります。 グループでマンダラチャートを作っていく場合、目標の共有ができたり、結束が強まったりというメリットがあります。 一人でもグループでも、マンダラチャートは有効に働くと言えます。 マンダラチャートの作り方 マンダラチャートを作る手順は、下記の通りです。 3×3のマス目を書く 中心のマスに目標やテーマを書く 周辺のマスに関連項目を書き込んでいく 例えば、来年度の目標設定をマンダラチャートに表す場合、中心に「来年度の自分の理想像」を一言で記載し、その理想を達成するために必要な「仕事」や「家庭」、「趣味」といった要素を周囲のマスに入れていきます。 そして、各項目に詳細を記入していきますが、後から振り返りやすいよう、できるだけ具体的に書くことが重要です。 場合に応じて周りに3×3のマスを追加することで、さらに各項目を詳細に要素分解できます。 まとめ マンダラチャートは、目標達成やアイデア発想に役立つフレームワークです。 3×3を基本としたマス目の中心に達成したい目標やテーマを書き、達成するために必要となる「アイデア」や「要素」を周囲に記載します。 メリットとしては、アイデアが生まれやすく、目標達成しやすい、また一人でもグループでも実施できるなどが挙げられます。 ぜひ、目標達成やアイデア発想に役立つツールとして、マンダラチャートの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。