2024.12.03
チームづくり
目次
ビジネスでの指導スタイルは大きく変化しており、かつての「厳しい叱責」や「成果は当然」という考え方から、部下の成長とモチベーションを重視する時代へと移り変わりました。
そのような状況の中、部下に対する褒め方や𠮟り方に悩んでいる管理職や中堅社員も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、部下の能力を最大限に引き出し、自発的な成長を促すための効果的な「褒め方」と「叱り方」について解説し、NG例も紹介します。
部下が成長できるような褒め方や叱り方が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
部下を成長させる褒め方には、次のようなポイントがあります。
それぞれ解説します。
部下の良い行動や成果が見られた時は、その場ですぐに褒めることが重要です。
タイミングを逃さず褒めることで、どの行動が評価されているのかが明確に伝わり、その経験が部下の記憶に深く刻まれます。
これにより、望ましい行動の定着と継続的な成長の促進が期待できます。
単なる「良かった」という抽象的な褒め方ではなく、どの部分がどのように優れていたのかを具体的に伝えると効果的です。
たとえばプレゼンテーションであれば、「参加者の反応を見ながら話すスピードを調整し、複雑な内容をわかりやすく説明できていた」「質疑応答での受け答えが的確で、相手の不安を解消できていた」など、具体的に言及する必要があります。
そうすることで、部下は自分の強みを理解し、さらなる成長への意欲を高められます。
チームメンバーが集まるミーティングなどでの褒め言葉は、褒められた本人の自信を高めるだけでなく、他のメンバーへの良い刺激にもなります。
ただし、これを効果的に機能させるためには、日頃から褒め合える文化を醸成し、チーム全体で前向きな雰囲気を作っておくことが大切です。
また、妬みや不和を生まないよう、公平な評価と承認の姿勢を保つ必要があります。
一方、部下を成長させる𠮟り方のポイントは、下記のとおりです。
それぞれ解説します。
叱るときに重要なのは、起こった出来事を客観的な事実として捉えることです。
たとえば、商談資料に数値の誤りがあった場合、「ミスが多いのは、仕事に対する意識が低いからだ」といった主観的な解釈は避け、「資料の数値に誤りがあった」という事実のみを確認します。
この冷静な状況把握が、建設的な指導の第一歩となります。
事実を確認した後は、その出来事に対する自身の感情を適切に伝えることで、相手の理解と共感を促します。
たとえば、部下が重要な会議に遅刻してしまったとき、「これまで時間管理がしっかりしていたあなたが遅刻したことに驚き、とても残念に感じた」といったように伝えるのがおすすめです。
怒りの感情をそのまま相手にぶつけると、逆効果になりかねません。
その根源である落胆や驚き、悲しみというような二次的な感情を伝えることで納得されやすくなります。
状況の共有と感情の理解が図れたら、今後の具体的な改善方法を示します。
遅刻の例でいうと、「会議開始の10分前には会場に到着する」「前日までに資料の最終確認を済ませ、当日の準備時間にゆとりを持たせる」など、明確な数値や手順をアドバイスするとよいです。
この場合、抽象的な指示ではなく、具体的なアクションプランを共有することで確実な改善につながります。
ここからは、褒め方・𠮟り方のNG例を取り上げて解説します。
褒め方において、形式的な対応と不誠実な態度は信頼関係を損なう大きな要因となります。
パソコン作業をしながらの投げやりな「いつも頑張ってるね」や「先月より成績が上がってるよ」といった抽象的な言葉では、本当の評価が伝わりません。
また、「〇〇さんより君の方が優秀だよ」という比較を含む褒め方は、チーム内に不和を生む可能性があります。
さらに、「私が若い頃は…」と自分の経験を織り交ぜながら褒めてしまうと、相手の達成感を損ねてしまうため、注意が必要です。
褒めるときは、具体的な成果や行動を示し、心からの感謝と評価を伝えることが重要です。
叱り方で避けるべきは、感情的な対応と建設的でない指摘です。
会議での厳しい指摘や「こんなこともできないのか」という人格を否定する言葉は、相手の自尊心を著しく傷つけ、周囲の意欲も低下させます。
「前回と同じミスを繰り返すな」と過去を蒸し返すことや、「もっとちゃんとやれ」といった抽象的な指示は具体的な改善につながりません。
叱るときは、冷静に事実を確認し、明確な改善策を示して相手の成長を促すことが大切です。
適切な褒め方と叱り方は、部下の成長と企業全体の発展に大きな影響を与えます。
褒める際は、具体的な成果を即座に評価し、心からの感謝を込めて伝えることが重要です。
一方、叱る場面では、感情的にならず、事実に基づいた建設的な改善提案を心がけるとよいでしょう。
ぜひ、適切な褒め方と叱り方を意識してみることをおすすめします。
この記事を書いた人
泉水 ちか
東京都在住のWEBライター。フリーランスで様々なジャンルのライティングをこなす。人のこころに興味があり、心理学・カウンセリングの資格を多数取得。マーケティングにも活かすべく奮闘中。趣味は映画鑑賞(ホラーやアクション!)と温泉・銭湯めぐり。長年、放送業界にいたため音楽に詳しい。運動嫌いのインドア派だが夏フェスは好き。ラーメンと寿司と焼肉があれば大丈夫。
2023.12.27
上司と部下の相互関係を促進する「アシミレーション」とは?概要と3つのメリットを解説
チームづくり企業において、上司と部下の関係性は生産性などさまざまな面に影響を及ぼします。 上司と部下の相互関係を促進するために効果的なのが、「アシミレーション」という組織開発の手法です。 そこで今回は、アシミレーションの概要と主な3つのメリットを解説します。 アシミレーションについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 アシミレーションの概要 「アシミレーション」とは、上司と部下の相互関係を促すための組織開発の手法です。 「融和」や「同化」といった意味を持つ英語「Assimilation」から来ており、ビジネスにおいては、上司と部下の相互理解を深め、チームの結束を促進することを目的としています。 アシミレーションは、GE(ゼネラルエレクトリック)社をはじめとする欧米の企業で広く採用されており、新任の上司が職に就いてから3〜6ヶ月後に実施されるのが一般的です。 上司に退席してもらってから部下たちが上司に関する意見交換を行い、その後、この内容が上司にフィードバックされるという流れになります。 その際、重要な役割を果たすのは、「ファシリテーター」と呼ばれる中立的な第三者です。 ファシリテーターは、部下が自由に意見を述べることができる環境を提供し、本音を引き出すよう働きかけます。 上司と部下の間でのコミュニケーションの壁を取り除き、相互理解を促進することがアシミレーションの目的であり、その成否はファシリテーターの力にかかっていると言えます。 アシミレーションを取り入れると効果的なのは、新しい上司が着任し、チームメンバーとの関係性を早期に構築したい場合です。 また、経営陣を上司、部下を社員全員として、企業全体にビジョンやバリューを浸透させることもできます。 表面化していない問題の早期発見による解決につながるケースもあるため、チームの活性化を目指す時に取り入れるのも効果的です。 アシミレーションの3つのメリット アシミレーションの主なメリットは、下記の3つです。 生産性の向上 ミスマッチの改善 一体感の醸成 それぞれ解説します。 生産性の向上 アシミレーションによるメリットの一つは生産性の向上です。 この手法は、上司と部下間のコミュニケーションを改善し、お互いの期待や目標を明確にします。 部下は自身の意見や感じている問題を率直に伝える機会が得られ、上司はこれらのフィードバックをもとにした適切な意思決定が可能です。 その結果、ミスの減少や効率的なタスクの割り当て、迅速な問題解決などが実現され、生産性が飛躍的に向上します。 また、自分の意見が尊重されているという心理的安全性が積極的な姿勢を生み、業務の質やスピードにも好影響を与えます。 ミスマッチの改善 アシミレーションは上司と部下間のミスマッチを明らかにし、解消することにも大きな役割を果たします。 部下が上司に対して感じている不満や違和感は、業務の非効率、チームの不調和などの原因です。 アシミレーションの実施でこれらの問題が表面化し、上司は具体的な改善策を講じることができます。 特に、新任してから3〜6ヶ月の時期に行うことで、スピーディーなミスマッチの解消につながります。 一体感の醸成 チーム内の一体感が醸成される点もアシミレーションのメリットです。 部下が自由に意見を交換することで共通の理解が生まれ、団結感が育まれます。 上司は部下からのフィードバックによってチームメンバーの考え方や価値観を深く理解し、それにもとづいた統合的なリーダーシップの発揮が可能です。 チーム全体が同じ方向を向いて前進することで目標に向けての取り組みが強化され、企業全体のパフォーマンス向上が見込めます。 まとめ 「アシミレーション」は、上司と部下の相互関係を促すための組織開発の手法です。 ファシリテーターが部下たちの上司に対する本音を引き出し、そのフィードバックを伝えることで相互理解を深めます。 また、アシミレーションの実施によって、生産性の向上やミスマッチの改善、一体感の醸成といったさまざまなメリットがあります。 上司と部下の相互関係を促進したいと考えている場合、アシミレーションの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
2023.09.12
プロセスマネジメントの進め方と注意点について解説
チームづくり業務効率化や生産性アップを目的とし、「プロセスマネジメント」の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。 この場合、具体的な実践手順や注意点を知っておくことで導入がスムーズに進みます。 今回の記事では、プロセスマネジメントの進め方と注意点を解説します。 「プロセスマネジメントを取り入れる手順を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。 プロセスマネジメントの進め方 プロセスマネジメントを導入する場合、次の手順で進めるのがおすすめです。 業務プロセスを洗い出す 業務プロセスを可視化する プロセスを実行する プロセスを分析・改善する それぞれ解説します。 1.業務プロセスを洗い出す プロセスマネジメントを開始するにあたり、業務プロセスを詳細に把握することが必要です。 現場を実際に観察したり、担当者への聞き取りや議論を行ったりしながら、業務プロセスを洗い出していきます。 ただし、業務が特定の担当者に依存している場合、その業務内容は外部から理解しにくいことも多いものです。 このようなケースでは、継続的なコミュニケーションを取りながらプロセスを解明する必要があります。 2.業務プロセスを可視化する 次に、洗い出した業務プロセスを可視化していきます。 業務を可視化するには、「作業手順書」や「フローチャート」の作成が欠かせません。 この場合、誰でも業務内容が把握・実践できるよう、わかりやすくまとめるのがポイントです。 また、それぞれのプロセスごとに「目標値」を設定することも重要です。 目標を設定することで社員の意識向上につながるのはもちろん、生産性の確認・分析がしやすくなります。 負荷が大き過ぎない、無理のない範囲での目標値設定がおすすめです。 3.プロセスを実行する できあがった作業手順書やフローチャートを使って、プロセスを実行していきます。 業務の内容や作業手順が標準化されて明確になっているため、誰でもスムーズに進められるはずです。 特に、プロセスごとに設定した目標値を達成するよう心がけると良いです。 4.プロセスを分析・改善する プロセスマネジメントでは、定期的なプロセスの分析と改善を行う必要があります。 各プロセスでの目標達成度を含め、全体の生産性を確認することで、プロセスマネジメントの最適化が図れます。 また、分析によって明らかになった課題を解決するには、新たな業務プロセスを設計しなければいけないケースもあります。 例えば、業務の順番変更や不要な業務の廃止、工数が多い業務の自動化、といった方法の検討が必要です。 プロセスマネジメントで意識するべき3つの注意点 プロセスマネジメントを導入する場合、下記の3つの注意点を意識すると良いです。 時間がかかる 向いていない業務もある 負担が増える それぞれについて解説します。 時間がかかる プロセスマネジメントの実行にはある程度の時間がかかる点に、注意が必要です。 特に、初めて取り組む場合は、担当者に業務の詳細をヒアリングしたり、現場や使用ツールなどを調査したりするため、かなりの時間を要します。 そのため、事前に「プロセスマネジメントに時間をかける価値があるかどうか」という点についても考慮しておく必要があります。 向いていない業務もある プロセスマネジメントは、例えば、システム管理や検品作業、営業活動、総務人事など、パターンがある程度決まっている上、繰り返すことが多い業務に向いています。 一方、単発でしか行わないプロジェクトや、毎回業務プロセスが異なるような業務には向いていません。 プロセスを整理しても、作業の流れがある程度固定化されていなければ役に立ちにくいと言えます。 負担が増える プロセスマネジメントで重要なのは、実施後の分析・改善です。 プロセスごとに確認を行い、場合によっては効果検証を行わなくてはいけないため、管理職やマネジメント職の業務負担が増える可能性があります。 管理職・マネジメント職の負担を軽くするためには、業務管理ツールの活用などで業務効率化を図ることが重要です。 まとめ プロセスマネジメントを導入する際は、手順や注意点を把握しておくとスムーズに進められます。 進め方としては、「業務プロセスの洗い出し」、「可視化」、「実行」、「分析・改善」の手順で行うのがおすすめです。 また、時間がかかったり、向いていない業務があったり、負担が増えたりする点に注意が必要です。 ぜひ、今回の記事を参考にして、プロセスマネジメントを具体的に取り入れてみてください。
2021.11.23
スタッフを連れて行くならココ!~その1:てっぺん渋谷女道場~
チームづくり〜〜〜研修で東京に行くことにしたけどそろそろコロナも落ち着いてきたことだし懇親会をどこでやろう? せっかく東京に行くんだから普通のお店じゃつまらないよな。〜〜〜 そんな滅多にないレアな悩みにお答えします! 一度はスタッフさんを連れて行きたい!そんなおすすめのお店情報をお届けします! 記念すべき第一弾は渋谷の元気な焼き鳥屋【てっぺん渋谷女道場】さんをご紹介します! おすすめポイント1女性スタッフが輝いて働く職場 「てっぺん渋谷女道場」さんは渋谷駅から10分ほど歩いたところにある焼き鳥屋さんです。 今回、「てっぺん渋谷女道場」さんをおすすめさせていただいた最大のポイントは 料理もさることながら、「女性が輝いて働いてる職場」だということです。 女道場さんはその名の通り、たくさんの女性スタッフさんが働いています。(※男性スタッフもいます。) 特徴的なのはそこで働いているみなさんが笑顔でとても楽しそうに仕事をしているんです! 居酒屋らしいワイワイした雰囲気の中でスタッフさんの笑顔と元気のいい声が飛び交っています。 歯科医院さんなど女性の多い職場の方にとっては年齢の近い女性が楽しそうに働いている姿はきっといい刺激になるはずです。 女道場の元気の秘密 女道場のスタッフさんが元気に楽しそうに働いているのには理由があります。 それが「てっぺんの朝礼」 この朝礼が女道場の元気の源であり一番の特徴でもあります。 朝礼には、誰でも参加することができて企業さんの研修や中学生の修学旅行のコースとして利用されることもあるんです。 実際にやってみるとわかるのですが朝礼が終わるとものすごく明るく元気になります! お時間があれば、ぜひ参加してみてください!詳しくはこちらから→【てっぺんの朝礼】 おすすめポイント2居酒屋で号泣?必見の誕生日イベント もう1つ女道場さんのおすすめポイントはお店全体を巻き込んだ誕生日イベントです! このイベントがとにかくすごいんです。 どのくらいすごいかというと 居酒屋のイベントなのに号泣する方もいらっしゃるくらい(°°) 詳しいことは実際に行ってからのお楽しみです! 一緒に行く方で前後1ヶ月にお誕生日の方がいたら電話予約の際に伝えてみてください! お店の雰囲気 実際の雰囲気がわかるムービーもあるのでぜひご覧ください。 https://youtu.be/u-ZNyJzCmuQ まとめ 女性スタッフの元気をもらえる接客感動の誕生日イベント この2つが女道場さんのおすすめポイントです! お料理の話が出なかったですが焼き鳥もすごく美味しいです! ぜひ一度職場の皆さんで足を運んでみてくださいね! てっぺん渋谷女道場の食べログページ↓↓↓https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13019857/ 今後もスタッフさんを一度は連れて行きたいそんなお店のご紹介をしていきます! お楽しみに!
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