越境学習の導入を検討する場合、「実際の越境学習にはどのようなものがあるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、越境学習についておさらいし、具体的な方法として6つの種類を紹介します。
越境学習の方法を把握しておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
越境学習のおさらい
越境学習とは、自分の所属企業や部署といった枠を超え、ふだんとは異なる環境で新しい知識やスキルを学ぶことです。
近年、中高年層のさらなる活躍と次世代リーダーの育成を目的として取り入れている企業も増えています。
越境学習では多様な視点を得られるため、個人の成長やキャリアの発展につながるのがメリットです。
ただし導入する際は、参加目的の明確化や自主的な参加の促進、実施後の振り返り、社内共有などのポイントを押さえておくことが重要です。
また、全員参加が難しかったり、成果を出すプレッシャーがあったりといった注意点も把握しておく必要があります。
越境学習の6つの種類
越境学習には、外部の組織で活動を行う、本業以外の仕事をするなど様々な方法があります。
主な種類として挙げられるのは、下記の6つです。
- 異業種勉強会
- 社会貢献活動(プロボノ)
- ビジネススクール・社会人向け大学院
- 副業・兼業
- ワーケーション
- 出向・留職
それぞれ解説します。
異業種勉強会
異なる業界の人々が集まり、お互いの知識や経験、意見を共有する勉強会です。
ここでは、ただ勉強するだけでなく、異業種間でのコラボレーションによって新しいアイデアや解決策が生まれる可能性があります。
また、人脈が広がるため、共同ビジネスへの発展も期待できます。
社会貢献活動(プロボノ)
「プロボノ」とは、専門的なスキルや知識を生かし、NPOや地方自治体などで社会貢献活動を行うことです。
例えば、自分のマーケティングの知識を使って、市場調査やWebサイト制作をするのもプロボノの一つです。
また、プロジェクト管理のスキルによって、地域の活性化を目的としたイベントを企画することもプロボノといえます。
ビジネススクール・社会人向け大学院
ビジネススクールや社会人向けの大学院では、現在の仕事に直結するような実践的知識・スキルが学べます。
これらの中には休日や平日夜間に開講しているところも多く、社会人でも通いやすいのが特徴です。
年齢・目的がそれぞれ異なる学生同士で交流することで、知見が広がり、多角的な視点が得られます。
副業・兼業
本業とは違う分野での副業や兼業も、越境学習の一つになります。
副業・兼業を行うことで、もともと持っているスキルの向上や、新たな知識の獲得が可能です。
ただし、届出や許可が必要な場合もあるため、自社の就業規則を確認しておくことが大切です。
ワーケーション
「ワーケーション」とは、ふだんの環境から離れたリゾート地や観光地でリモートワークを行うことです。
仕事と休暇を兼ね合わせたワーケーションを通じて、創造性が高まり、新たなビジネスアイデアが生まれやすくなります。
また、社員の有給休暇消化率が上がるなど、企業側にとってもメリットが大きいといえます。
出向・留職
グループ企業や子会社に異動する「出向」や、新興国を訪れて現地の課題を解消する「留職」も、越境学習ということができます。
他の組織や現地で一定期間働くことによって、新たな知見やスキルが得られるのはもちろん、自身のキャリアも豊かになるのがメリットです。
まとめ
属している枠を超えて学ぶ越境学習では、異なる視点や知識・スキルが身につき、成長やキャリアの発展が見込めます。
社会貢献活動など外部の組織で活動を行う、副業や兼業のように本業以外に別の仕事をするなど、越境学習には様々な方法があります。
また、自主的にビジネススクールや社会人向け大学院に通う、ワーケーションとして仕事をする、といった方法もおすすめです。
企業側からは、出向や留職という形で越境学習を推進する方法もあります。
越境学習の導入を検討する場合、ぜひ今回紹介した6つの具体的な方法を参考にしてみてください。