戦略と戦術。
ビジネスはよく戦争に例えられる。
しかし、それが話を複雑にしている気もする。
本当に例え話として的確だったからなのか?
それとも、一昔前の男性たちが仕事ってものをちょっとだけすごそうに見せて近寄り難いものにしたかったのか?は分からない。
今回は戦略と戦術ってそもそもなんだっけ?
という方に向けた記事です。
大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。
村一番の働き者
どうでもいいが、私の中には村一番の働き者だった遺伝子が入っている気がする。
家系図をさかのぼったわけでもなく、想像でしかない。
しかし、この身長180cm体重80kgという体格から鑑みるに、農耕生活だろうが狩猟生活だろうがきっと先祖のうちの誰かは村で一番の肉体労働力だった。と思える。
そんなことをちょっと想像してみた。
とある時代のとある稲作の村。
「おーい!ふくさんや!今日は何すんの?」
「おー、今日はあの杉の木の下まで耕して田んぼにするのよ」
大きな体で効率よく作業を進めるふくさんは村人のまとめ役だった。
「でも、なんで村長は杉の木の下までやれって言ったんだろうね?」
「さあ?分からない。でも村長から言われたからには杉の木の下まで早く丁寧に耕すだけだ」
ふくさんは力強く鍬(くわ)を振り下ろしながら返事をした。
「おれは『どうやって耕すか?』を考えるのは得意だけど、『いつまでにどこまで耕すか?』は苦手なんだよなあ〜」
気合いと筋力と機転と笑顔でふくさんは楽しみながら耕し続けた。
一方、村長の猪本は村人からは、いのさんと呼ばれとても頼りにされていた。
体は小さく力仕事は苦手だが、頭が抜群に切れるからだ。
村経営の責任者であるいのさんが毎年1月に村の未来の計画を立て、ふくさんたち村人がそれを実行するという役割だった。
その計画は、
- 村人の開拓能力
- 隣村との領地のせめぎ合い
この双方を鑑みて、
- 最高の収穫高を手にいれるにはどうすべきか?
- 村人を短期的にも長期的にも幸せが最大化する利益分配
を考え抜いていた。
いのさんが「いつまでにどこまで開拓するか?」を決め、
その決定した計画に沿って、
ふくさんが「どうやって耕すか?」を工夫して実行し報酬を得る。
こうして村はどんどん発展していった。
戦略と戦術の違い
この創作話でもあったように、
「いつまでにどこまで開拓するか?」を決めることが戦略。
「どうやってやるか?」を考え実行することが戦術。
登山が好きな人の例え話で言うと
「いつまでにどの種類のどの高さの山に登るか?」を決めることが戦略。
「どうやって登るか?」を考え実行することが戦術。
ビジネスは旅だ!と思う人は
「いつまでにどこに行くか?」を決めることが戦略。
「どうやって行くか?」を考え実行することが戦術。
ということで。
戦略は、なぜやるのか?何のためにやるのか?どんな成果を得るのか?など組織が進む「方向や方法」を決めること。
戦術は、最短最速で効率よく達成するには?と「手段」を決めること。
どこまでやるかが決まらないと、どうやるかは決まらない。
どこに登るかが決まらないと、どう登るかは決まらない。
どこに行くかが決まらないと、何に乗るかは決まらない。
こんな例えで戦略と戦術についてチーム内の共通理解を深めましょう。
まとめ
さて、話を現在に戻します。
先述のふくさんは、もちろん私のことです。
会社員として働いてきた私は、戦術思考がとても得意でした。
少し卑下した言い方をすると、小手先が死ぬほど器用なのでそれなりの成果を出すのが得意だったとも言えます。
しかしトップとしてスタッフと共に会社を前に進める役割になった今。
必要なのは戦略思考です。
これが経営的視点の考え方そのものと言えるのかもしれません。
正直、この考え方を身につけることは本当に難しい。
戦略と戦術の違いって、サッカーとフットサルぐらいかな?と思ってたんですが、サッカーと茶道ぐらい違いました。
まだまだまだまだまだ足りてない私が言うのもあれですけど、足りない力は教えてもらってトレーニングするしかない。
それでもダメならプロに助けてもらうしかない。
これからもしっかり勉強して成長していきます。
一緒に成長していきましょう。