2022.05.31
チームづくり
目次
「え?この前…教えたよね?なんでできないの?」
って言いたくなる時ありますよね。
というか、よく言っていますよね。
「ウソでしょ???なんでこうなったの??」
って言いたくなる場面にたまに出くわしますよね。
さて、なぜ人は教えたのにできないのか。
ついつい
相手の足りないものに目が向きがちです。
しかし、そこに焦点を当てても一向に状況は良くなりません。
今回は、本質的な問題解決を目指すために、
なぜ教えたのにできないのか?について鋭く優しくメスを入れていきます。

大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。
そもそも、教えたのにできない理由は何かというと、基本的には「忘れるから」です。
逆に質問ですが、あなたは3日前の夜ごはんはなんだったか覚えていますか?
私は、さっぱり思い出せません。
頭の中で探っても出てきません。
たまたま誰かとの食事会だったから、とかがないと絶対に無理です。
むしろそれですらカレンダーを見て、3日前は◯曜日だったからえーっと。。
っていう感じです。
人間の記憶なんてそんなものです。
どれぐらい人間が忘れるかというと、これぐらいです。

しかも、厄介なのは教える側は覚えているのですが教わる側が覚えていないことがよくあること。
なぜなら、教える側は記憶から引き出して伝えているので、記憶が強化されてます。
しかし、教わる側は新しい情報なのでとても定着が浮動的です。
いや、そうは言っても仕事のことなんだから、
「普通にちゃんとやっていれば忘れない!」
「そんなに難しいことはやらせてないはず!」
と言いたくなると思います。
そうなんです。そろそろお気づきでしょうか。
相手が忘れてしまったことにイラッときているのではないのです。
そもそも教えている時にメモを取ったりしていたのか?
分からないことがあった時、そこで質問していたのか?
さらに今のご時世、業務によってはスマホで撮影すれば何度でも学べるのに、そういう工夫や努力はしたのか?
と、忘れていることではなく、教えてもらった際の取り組む姿勢まで遡って、「ほらな、やっぱりあの時理解してなかったんやないか〜!」と、【教えた自分の労力が無にされた】とイラッとしてしまっていることが大半です。
なぜなら(あなたに普通の人間の感情があれば)相手がものすごく真剣に理解しようとして、一生懸命取り組んで、それでもできないのだったら、それはもう「経験が足りないね」とか「続けたらできるよ」とか「私も昔そうだった」とか、前向きな声かけをしたくなるはずですからね。
ということで、まずは教えたのにできない理由を明らかにしていきます。
私が出会ってきた「あれ?教えたのにできてないの?」の全6種類のパターン。
おおよそのできない理由を網羅しているはずです。
こちらで冷静に「現象」を把握していきましょう。
状態:できない
「あれ?前に教えたよね?」の回答
→「あれ?習いましたっけ?」
解説
これはむしろ清々しいですね。
その時間全ての存在を忘れてしまっているわけですからね。
教えた上司の名前を覚えているかも怪しいですね。
ただし、教えてからあまりにも時間が経過するとあり得る状況です。
状態:できない
「あれ?前に教えたよね?」の回答
→「あれ?どうやってやるんでしたっけ?」
解説
これは意外と多いパターンだと思います。
ただただ、記憶定着していないので繰り返して教えるしかありません。
やってみせ言って聞かせてやらせてみて、誉めてやらねば人は動かじ。
という山本五十六先生の教え通りに根気よく伝えましょう。
状態:正しくできない
「あれ?前に教えたよね?」の回答
→「あれ?違いましたっけ?」
解説
これは腹立たしいパターンですよね。いい感じで淀みなくやってるな。と思ったら全然違う結果になってるやつです。この状態で顧客とのやり取りをしていると非常に危険な状態と言えます。
状態:正しくできない
「あれ?前に教えたよね?」の回答
→「あれ?何か違ってました?」
解説
これもまたちょっとリカバリーが大変なやつです。本人の中で8割ぐらいは自信があるわけですからね。だから指摘しても「あ、それか〜」など、実際はまあまあ違うのに、さも一部分であるかのように取り繕い、反省の弁が全く聞こえてこないパターンとも言えます。
状態:正しくできない
「あれ?前に教えたよね?」の回答
→「あれ?ちゃんとやったのになんでだろ?」
解説
これもまた、軌道修正が大変なパターンです。謎の自信がマニュアルを無視したり、オリジナリティを生み出したりします。パソコンを疑う前に自分を疑え!相手を疑う前に自分を疑え!と言いたくなります。
状態:調べるけど結局できない
「あれ?前に教えたよね?」の回答
→「あれ?できると思ったんですけど」
解説
できないと言えない、弱いところを見せられない自分の問題だったり、その発言を許容しない周りの環境だったり。色々理由はあるけれど、Google先生がなんでも解決策を知っていると、盲信してしまっていると陥りがちな状況。
イラッとしてしまう本質的な理由は相手が忘れるのではなくて、真摯に取り組んでいるか?という姿勢に対して。
そして、教えたのにできない全パターンも明らかになりました。
さあ、いよいよ抜本的解決です。
本当にそんな解決策はあるのか?とどれだけ調べても勉強しても考察しても最後に残るのは
根気
これしかありません。
どれだけ褒めようが叱責しようが、ご褒美や罰を作ろうが、本人がその気にならない限り変わりません。
どれだけわかりやすい手順書、マニュアルを作っても本人が見なければその通りにはいきません。
あらゆる、精神的、物理的アプローチを凌駕するのが根気なのです。
教育とはよく言ったもので。
教える+育む でできています。
私たちはつい、教える=できる。と思っていますし、信じています。
しかし、覚えて実行する。というのは実はなかなか難しいことをやっているのです。
繰り返しになりますが、できていて教える側には、習慣的なものであっても、初めての人には難しい可能性があるのです。
だからこそ、教えたのちに【育む】という期間を持つ必要があります。
育む期間は不安定な状態です。
つまり、この期間に質問したり確認したりうまくできなかったり、というのは想定内として指導していくのです。
うまくできない期間がある。
教える側がこのように認識することで、精神衛生上も良い環境で指導することが可能になります。
今、当たり前にできている自分にも、
うまくできなかった時期はなかっただろうか?
そんな自問自答をすると、少しだけ優しく見守ることができるかもしれません。
教えたのにできない。
は決して相手に何かが欠如しているだけとは限りません。
こんな考察ができたのも、恥ずかしながら時には私自身もイラっとしてしまうこともあるからです。
気づき、行動を変えていくしかありません。
私たちワンネス経営チームがサポートに入る際、大切にしている原理原則があります。
それは、私が変わるとチームが変わる。という言葉です。
この原則を真ん中に置いて、まずは自分に変えられることはないか?と考えてみることが大切です。
教育や指導の目的は、相手のできない部分を突きつけてあなたが勝利していい気分になることではありません。
より高い成果を出すことです。
感情的な対応ではなく、共に大きな成果を出すために、厳しくとも心は穏やかに、教え育んでいきましょう。
継続するには、まず忘れない事が大切です。
なぜなら正しく覚えていないと使う事ができないからです。
その証拠に、わたしたちが九九を使って便利な生活が送れているのは、九九を正しく覚えているからです。
日々思い出すために、定期的に情報を受け取る事が効果的です。
是非ワンネス経営®︎公式ラインにご登録ください!
事務局:スズキヒラク


この記事を書いた人
福永寿徳
大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。
2024.03.05
フォロワーシップを実践するには?具体例やポイントを紹介
チームづくり主体性のある人材の育成を検討する場合、どのように実践されているのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。 実際に行われている事例やポイントを把握しておくことで、自社に取り入れやすくなります。 そこで今回は、一般的に言われているフォロワーシップの実践例と実施におけるポイントを取り上げて解説します。 フォロワーシップの実践例 ここでは、一般的なフォロワーシップで考える実践例を2つご紹介します。 積極的に取り組む フォロワーシップの実践例の一つは、自発的に課題を引き受け、解決策を考えることです。 そうすることで、メンバーにもポジティブな影響を与え、チームをより活動的でエネルギッシュなものに変えられます。 また、自分の意見やアイデアを積極的に共有することは、フォロワーシップの重要な側面です。 反対意見があったり、アイデアが採用されなかったりしても、自分の考えを明確に伝えることが全体の成功につながります。 視野の拡大と柔軟性を心がける フォロワーシップには、完璧を求めず、相手のニーズを理解しようとする姿勢も欠かせません。 視野を広げ、柔軟な考え方をすることも実践に必要です。 自分自身と他人の行動を冷静に検証し、未来を見据えたポジティブな思考で行動することが、チームや会社の成長に貢献します。 フォロワーシップを実践する際のポイント フォロワーシップを実践する際は、次の3つのポイントを押さえておくと良いです。 フォロワーシップタイプを自覚する 研修を実施する コミュニケーション機会を増やす それぞれ解説します。 フォロワーシップタイプを自覚する 一人ひとりがフォロワーシップを発揮するには、「自分がどのタイプなのか」を理解しておくことが大切です。 フォロワーシップのタイプは次の5つです。 模範型フォロワー:模範的かつ理想的なタイプ 孤立型フォロワー:非協力的だが提案力は高いタイプ 順応型フォロワー:協力的で従順なタイプ 消極的フォロワー:消極的で目立たないタイプ 実務型フォロワー:タスク遂行力が高く中立的なタイプ 自身の長所や短所を把握した上で足りない部分を見つけ、工夫して改善することでチームへの貢献度が高まります。 また、チームだけでなく、会社全体への貢献についても考えながら行動するのがポイントです。 例えば、順応型フォロワータイプの場合、与えられたタスクの遂行力は高い一方、「指示待ち人間」の傾向が高いです。 改善案を考えたり、積極的に提案したりすることでチームにとって有益になり、全体の生産性にも寄与します。 研修を実施する フォロワーシップを実践する場合、研修を実施するのも良いです。 フォロワーシップの重要性が学べる研修プログラムを設けて参加してもらうことで理解が深まり、身につけやすくなります。 研修では、一時的に中堅社員に管理職の役割を担当してもらうのも効果的です。 チームの一員としての適切な行動や対応が把握できるため、自身のフォロワーシップの向上につながります。 コミュニケーション機会を増やす コミュニケーション機会を増やすことで、フォロワーシップが実践しやすくなります。 良好な人間関係を築いていれば、建設的な提案はもちろん、批判的な意見も伝えやすくなるからです。 日常的な雑談を通じて、仕事以外の話題でも交流を深めておくことが重要です。 まとめ 今回は、一般的に言われているフォロワーシップの実践例と実施する際のポイントを紹介しました。 主体性を育むには、視野の拡大と柔軟性を心がけることが大切です。 ワンネス経営的リーダーシップについては下記で詳しく解説しています。 ぜひこちらもご覧ください。 https://flapsplan.co.jp/blog0081/
2025.03.25
ビジネスにおけるケイパビリティとは?注目されている背景やコアコンピタンスとの違い、メリットについて解説
チームづくりビジネス環境が急速に変化する近年、企業の持続的競争優位性を支える概念として「ケイパビリティ」が注目されています。 個人の能力や特定の技術力だけでなく、組織全体としての総合的な強みを示すケイパビリティは、企業戦略の核心部分として理解しておくべき要素です。 今回の記事では、ケイパビリティについて、注目される背景やコアコンピタンスとの違い、ビジネスにおけるメリットについて解説します。 ぜひ、参考にしてみてください。 ケイパビリティの概要 ケイパビリティ(capability)とは、一般的に「能力」「才能」「可能性」を意味する言葉です。 ビジネスにおいては、特に「企業全体としての組織的な能力」や「組織固有の競争優位性をもたらす強み」を指します。 1992年、ボストンコンサルティンググループのメンバーが「Competing on Capabilities: The New Rules of Corporate Strategy」という論文で、ビジネスにおけるケイパビリティの概念を体系化しました。 彼らはケイパビリティを「技術力や開発力といった単体の資産ではなく、バリューチェーン全体にわたる組織的な能力」と定義しています。 具体的には、「営業力」のほか「優れた研究開発力」「顧客洞察に基づくマーケティング力」「高品質な製品を一貫して生産する能力」などです。 これらは単一部門の能力ではなく、組織全体の仕組みとプロセスによって支えられた能力であり、ケイパビリティということができます。 注目されている背景 ケイパビリティがビジネスで注目される背景には、いくつかの重要な要因があります。 第一に、グローバル化とデジタル化による競争環境の激化です。 単純な製品差別化や価格競争だけでは持続的な競争優位性を築くことが難しくなっています。 そのため、組織全体としての総合力であるケイパビリティの重要性が高まっています。 第二の要因は、環境変化のスピードが加速している点です。 技術革新やビジネスモデルの変革が急速に進む中で、個別の技術や資産よりも、それらを効果的に組み合わせて価値を創出する組織能力が重要です。 第三に、ユーザーニーズの多様化と高度化があります。 ユーザーは、製品機能だけでなく購入体験全体の価値を求める傾向が高くなっており、それに応えるには組織横断的な能力が不可欠だといえます。 コアコンピタンスとの違い 「ケイパビリティ」と「コアコンピタンス」には明確な違いがあります。 ケイパビリティは「企業全体の組織的な能力」で事業プロセス全体にわたる「面」の強みです。 一方、コアコンピタンスは「他社に真似されにくい中核的な能力」で、特定の技術力など事業プロセスの一部に焦点を当てた「点」の強みです。 たとえば、ある自動車メーカーの独自エンジン制御システムはコアコンピタンスですが、その技術を活かした製品開発から製造、マーケティング、アフターサービスまでの一連のプロセスを連携させる能力がケイパビリティに該当します。 両者は市場での優位性を保つための能力という点では共通していますが、企業の持続的競争力には、単一の技術的優位性と組織全体の総合力の両方が重要です。 この2つを見極め、強化していくことが企業の成功につながります。 ビジネスにおけるケイパビリティのメリット ビジネスにおけるケイパビリティのメリットは、主に下記の2つです。 模倣されにくい 組織の独自性が強まる それぞれ解説します。 模倣されにくい ケイパビリティを高めることで、競合他社による模倣が困難になります。 製品やサービスは比較的容易に模倣されますが、それらを生み出す背景にある組織的能力は簡単に真似できません。 ケイパビリティは多数の要素が複雑に絡み合った結果生まれるものであり、その全体像を把握することは難しいからです。 また、多くのケイパビリティは長年にわたる試行錯誤と学習の積み重ねによって形成されるため、短期間での模倣は不可能だといえます。 組織の独自性が強まる ケイパビリティの構築は、組織の独自性を強化します。 自社固有のケイパビリティを明確にし、それを中心に事業戦略を展開することで、市場における効果的な差別化が可能になります。 それによって、限られたリソースを自社の強みを活かせる分野に集中投下しやすくなるのもメリットの一つです。 さらに、全社的な強みへの認識共有が組織の求心力を高め、社員の一体感も醸成されます。 まとめ ビジネスにおけるケイパビリティとは、企業全体の組織的な強みであり、事業プロセス全体にわたる競争優位性のもとになるものです。 コアコンピタンスが特定技術という「点」の強みなのに対し、ケイパビリティは組織全体の「面」の強みです。 ケイパビリティの最大のメリットは、複雑な要素構成と企業文化との結びつきにより模倣が困難なこと、そして組織の独自性を強化し効率的な資源配分を可能にすることです。 ぜひ、自社のケイパビリティについても把握してみることをおすすめします。
2024.05.30
Z世代の新入社員向け研修方法を紹介!研修計画を立てるときのプロセスも解説
チームづくりZ世代の社員を戦力化し、定着率を高めるには、この世代に合わせた効果的な新入社員研修を行うことが重要です。 特に、彼らの自主性を引き出し、能動的に学べる研修プログラムを設計することが求められます。 今回の記事では、Z世代の新入社員に向けた研修について、方法や研修計画を立てるときのプロセスを紹介します。 Z世代社員向けの研修方法や具体的な方法が知りたい担当者は、ぜひ参考にしてみてください。 Z世代新入社員向けの研修方法 Z世代新入社員に向けた研修方法として挙げられるのは、主に下記の4つです。 OFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング) グループワーク ロールプレイング ブレンディッドラーニング それぞれ解説します。 OFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング) 「OFF-JT」(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)とは、外部の教育機関を通し、職場を離れた環境で行われるセミナーや研修のことです。 OFF-JTでは、業務に必要な知識やスキルを体系的に学ぶことができるため、多くの企業で積極的に取り入れられています。 一方、「OJT」(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は、実際の職場で業務を通じて行われる研修です。 OJTでは、先輩社員から直接指導を受けながら、実践的なスキルを身につけられます。 OFF-JTとOJTを組み合わせることで、効果的な人材育成が可能です。 グループワーク 「グループワーク」は、参加者をグループに分け、議論を行いながらレポートやプレゼンテーションといった成果物を作成する研修方法です。 似ている言葉として「グループディスカッション」がありますが、こちらは議論で結論を導くことを目的としており、成果物を作成するグループワークとは異なります。 自由討論型、課題解決型、チーム別のディベート型などさまざまな種類があるのがグループワークの特徴で、目的や効果も多岐にわたります。 グループワークを実施する際は、まず参加者にルールや注意点を詳しく説明することが大切です。 一般的に、各グループでの話し合いが終了したら、内容を発表してもらい、講師がフィードバックを行います。 グループワークによって、コミュニケーション能力や自律的な思考力を養うことができます。 ロールプレイング 「ロールプレイング」(通称・ロープレ)は、仕事上のさまざまな場面を想定し、実際に役割を演じることで、必要なスキルを身につける研修方法です。 ロールプレイングには、顧客の業種や立場、課題などの詳細な条件が設定された「ケース型ロールプレイング」や、実際の事例や過去の問題をテーマにした「問題解決型ロールプレイング」などがあります。 ロールプレイングは座学とは異なり、アウトプットを重視して実践力を養えるのが特徴です。 また、フィードバックを受けることで、自身の問題点や課題を客観的視点で発見できるといったメリットもあります。 ブレンディッドラーニング 「ブレンディッドラーニング」とは、集合研修やeラーニングなどいくつかの学習方法を組み合わせて行う研修方法です。 それぞれの長所を活かしながら、単一の方法では補いきれない部分を相互にカバーすることで、効果的な研修を実現できます。 ブレンディッドラーニングを成功させるには、研修の各段階に適した学習方法を選択することが重要です。 例えば、eラーニングで基礎知識を習得し、集合研修で実践的なスキルを身につけるといった方法が挙げられます。 また、ブレンディッドラーニングは集合研修にかかる企業側のコストを削減できるというメリットがあります。 一方、社員は事前に必要な知識を習得した上で実践的な教育を受けられるため、スムーズに研修に入ることが可能です。 研修計画を立てるときのプロセス Z世代の新入社員研修を実施する際は、あらかじめ計画を立てておくことが重要です。 計画を立てるときのプロセスは下記のとおりです。 目標設定をする 研修方法を決める 実施期間やスケジュールを決める 社内で行うか外部委託するか決める それぞれ解説します。 1.目標設定をする 新入社員研修を効果的に行うには、まず経営者と相談し、会社として求める人材像を明確にすることが大切です。 そのうえで、具体的に身につけるべきスキルや知識を洗い出していきます。 また、先輩社員や前年度の新入社員の意見を参考にすることも重要です。 研修の目標例としては、企業理念や行動指針の理解、身だしなみやマナーの定着、ビジネススキルの習得などが挙げられます。 新入社員が入社後もスムーズに成長できるよう、必要なスキル・知識・考え方を見据えて、適切な目標設定を行うことが大切です。 2.研修方法を決める 目標が明確になったら、その目標を達成するために必要な知識やスキルを習得できるよう、具体的な研修方法を決定します。 この場合、目標達成に向けて、基礎から応用、実践へと段階的に研修方法を組み立てることがポイントです。 多くの新入社員研修では、基礎的なビジネス知識を身につけてもらうために、OFF-JTを積極的に取り入れている傾向にあります。 3.実施期間やスケジュールを決める 新入社員研修の期間は、一般的に3ヶ月未満とされています。 ただし、組織や業界によって求められるスキルの量と質が異なるため、実際の期間は大きく変わります。 目標や研修方法に合わせた、適切な研修期間を設定することが重要です。 また、研修のタイムスケジュールを設定する際は、講義と自主学習、休憩のバランスを考慮する必要があります。 4.社内で行うか外部委託するか決める 研修の実施方法として、社内の人材が講師を務めるケースと外部の講師に委託するケースの2つがあります。 それぞれにメリットデメリットがあるため、特徴を把握したうえで決めるとよいです。 社内で行う利点は、コスト削減と、講師となる育成担当者自身の成長機会になることです。 また、自社独自の方針や慣習、用語などを研修に盛り込みやすいというメリットもあります。 一方で、講師を務める社員の本来の業務に支障をきたすリスクや、研修の質を一定に保つことが難しいというデメリットがあります。 外部委託の場合、専門的な講師やカリキュラムにより、質の高い研修を実施できます。 特に、社内に知見のない専門的なスキルやノウハウ、業界全体の知識などについては、外部委託が適しているかもしれません。 新入社員研修を効果的に実現するには、コストや手間などを考慮しつつ、社内と外部委託を適切に組み合わせることが重要です。 まとめ Z世代の新入社員に向けた研修には、OFF-JTやグループワーク、ロールプレイング、ブレンディッドラーニングなどがあります。 また、研修計画を立てる際は、目標を設定したうえで、研修方法や期間・スケジュール、社内で行うか外部に委託するかを決めることが重要です。 今回の記事を参考にして、Z世代の新入社員研修を効果的・効率的に行いましょう。
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。