2025.04.22
チームづくり
目次
企業組織のあり方を考える上で注目を集めているのが、異なる業務遂行要素を組み合わせた「マトリクス組織」です。
網の目のように複数の軸で構成されるこの組織体系は、現代のビジネス環境に対応するための選択肢の一つです。
人事担当者の中には、「マトリクス組織とは何か知っておきたい」「自社に取り入れてみたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マトリクス組織とは何かを解説し、プロジェクト型組織・機能型組織との違い、3つの種類についても紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
マトリクス組織とは、「職能」「事業」「エリア」といった異なる組織軸を複数組み合わせて構成される組織形態のことです。
この組織構造の特徴は、一人の従業員が二つの所属先を持ち、それぞれから指示を受けながら業務を遂行する点にあります。
たとえば、エンジニアが技術部門に所属しながら特定のプロジェクトチームにも所属するような形態です。
従来のピラミッド型組織では指示系統が「上から下へ」の一方向のみでしたが、マトリクス組織では「上から下へ」と「横へ」という二つの方向から指示が飛ぶことになります。
マトリクス組織は1960年代、NASAのアポロ計画をきっかけに普及しました。
アポロ計画では、月面着陸という難しいプロジェクトを成功させるため、縦軸に機能別組織、横軸にプロジェクトチームを配置する組織形態が採用されたのです。
プロジェクトごとにマネージャーを置き、限られたリソースを効率的に活用しながら複数の目標を同時追求できる利点が認められ、その後航空宇宙産業から一般企業へと広がっていきました。
ビジネス環境の複雑化に対応し、柔軟性を持ちながら複数の目標を同時達成できる組織形態として現在も多くの企業で採用されています。
マトリクス組織と似ている組織形態として、「プロジェクト型組織」と「機能型組織」があります。
ここでは、それぞれについて解説します。
「プロジェクト型組織」は、特定の目標達成のために一時的に編成される組織形態です。
プロジェクトごとにチームを構成してプロジェクトマネージャーを配置し、メンバーは明確な指揮命令系統のもとで活動します。
マトリクス組織との最大の違いは、組織の継続性にあります。
マトリクス組織では従業員が複数の所属先を持ち、その状態を継続するのに対し、プロジェクト型組織はプロジェクト完了後に解散することが前提です。
また、指揮命令系統においても、マトリクス組織が複数の上司から指示を受ける二重構造であるのに対し、プロジェクト型組織では一本化されています。
プロジェクト型組織のメリットは、メンバー同士の意思疎通が円滑で、特定目標に集中できる点です。
責任の所在も明確で、環境変化に柔軟に対応できます。
一方で、プロジェクト完了後に組織が解散するため長期的なノウハウ蓄積が難しく、プロジェクト間の連携不足や、重要な意思決定における判断ミスのリスクといったデメリットも存在します。
「機能型組織」は、企業のトップの下に「開発」「製造」「営業」「人事」など専門機能ごとに部署を設ける組織形態です。
マトリクス組織との主な違いは構造の軸にあり、機能型組織が「機能のみ」の単一軸で構成されるのに対し、マトリクス組織は「機能とエリア」など複数軸で構成されます。
また、機能型組織では従業員は一つの部署にのみ所属しますが、マトリクス組織では複数の所属先を持ちます。
機能型組織のメリットは、部門の役割が明確で専門性を活かした業務遂行が可能な点と、部門内での情報共有がスムーズな点です。
一方、デメリットとしては部門間の壁が生じやすく、他部署との連携が困難になりがちな点が挙げられます。
上司からの指示を待つ「指示待ち」状態が生まれやすく、作業スピードが低下するリスクや、新規プロジェクトでの責任所在の不明確さといった課題もあります。
マトリクス組織は組織内での責任者の選出方法や権限配分によって、次の3つのタイプに分類されます。
それぞれ解説します。
「ウィーク型」は、プロジェクトの責任者を特に設けない組織形態です。
一人ひとりのメンバーに高い裁量権を与え、各自が責任を持って自らの判断で業務を遂行する形式をとります。
そのため、メンバーの自律性が重視され、フットワークが軽く、スピード感のある組織運営が可能になります。
環境変化やトラブルに対しても柔軟かつ迅速に対応できる点が強みです。
しかし、責任者不在のため指揮命令系統が曖昧になりやすく、プロジェクト全体を把握する人物がいないことで意思決定に時間がかかるケースもあります。
急速な対応が求められる小規模プロジェクトに適していますが、プロジェクトが大きくなると統制が難しくなる傾向があります。
「バランス型」は、プロジェクトメンバーの中から責任者を選出する形態です。
責任者はプロジェクト全体を把握し、メンバーの業務調整を行いながら、必要に応じて的確な指示を出すことができます。
現場の状況を熟知した責任者が統率するため、実情に即した運営が可能になります。
一方で、プロジェクトの責任者とは別に部門全体のマネージャーも存在するため、メンバーは複数の上司から指示を受ける状況に置かれます。
これにより指示系統の混乱が生じたり、責任者の業務負担が過大になったりする課題も発生しやすいです。
中規模のプロジェクトや、現場の状況に応じた柔軟な対応が求められる場合に効果的だといえます。
「ストロング型」は、専門部署に所属するプロジェクトマネージャーを各プロジェクトの責任者として配置する形態です。
マネジメントのプロフェッショナルがリードすることで、明確かつ効率的な業務遂行が実現し、メンバーの負担軽減にもつながります。
専門的知識や経験を活かした質の高いプロジェクト運営が期待できる点が強みです。
ただし、この形態を導入するにはマネージャーの専門部門を新設する必要があり、中小企業にとっては設立コストやランニングコストの負担が大きくなります。
大規模で複雑なプロジェクトや、多くの人員を抱える大企業のプロジェクト運営に適しています。
マトリクス組織は複数の組織軸を組み合わせることで、専門性と連携を両立させる組織形態です。
従業員が複数の所属先を持つことで、多様な視点から課題に取り組み、複数の目標を同時に追求できる柔軟性があります。
マトリクス組織を理解する際は、プロジェクト型組織や機能型組織と比較した際の特徴や、ウィーク型、バランス型、ストロング型という3つのタイプがあることを把握しておくとよいでしょう。
この記事を書いた人
泉水 ちか
東京都在住のWEBライター。フリーランスで様々なジャンルのライティングをこなす。人のこころに興味があり、心理学・カウンセリングの資格を多数取得。マーケティングにも活かすべく奮闘中。趣味は映画鑑賞(ホラーやアクション!)と温泉・銭湯めぐり。長年、放送業界にいたため音楽に詳しい。運動嫌いのインドア派だが夏フェスは好き。ラーメンと寿司と焼肉があれば大丈夫。
2022.09.20
テレワーク上での課題を解決する!テレワークマネジメントとは?
チームづくり「テレワークを導入したが、マネジメントがうまくいかない」 「テレワークでのマネジメントはどうすればいいだろうか」 このようなテレワークにおけるマネジメントの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 テレワークでは、お互いの姿が見えない中で仕事を進めていくことになり、マネジメント方法もこれまでとは大きく変わってきます。 テレワークでのマネジメントに課題を感じる場合、その対策についてあらかじめ把握しておくことが大切です。 今回の記事では、テレワークにおけるマネジメントで生じる課題を解説し、対策のためのポイントをいくつかご紹介します。 テレワークでのマネジメントで生じる課題とは? 働いている様子を見ることができないテレワークでは、マネジメントにおいて主に以下の3つの課題が生じます。 コミュニケーションが取りづらい業務の進捗状況が把握しにくい成果の評価がしづらい それぞれについて説明していきます。 コミュニケーションが取りづらい テレワークで仕事を行う場合、直接会話をする機会が減るため、コミュニケーションの取りづらさが課題になります。 テキストでのやり取りが中心になることで、急ぎではない仕事の話や相談、雑談など、メンバーとのコミュニケーション不足を感じることも多いはずです。 また、テキストでのコミュニケーションは便利で簡単な半面、相手の反応や感情がわかりづらい点がデメリットになります。 テレワークでは一人で仕事を行うことが多いため、さまざまな感情を抱えてお互いが疑心暗鬼になり、業務が滞る可能性も出てきます。 業務の進捗状況が把握しにくい 会社では、上司が部下の業務進捗状況を把握したり、メンバー同士で業務進捗状況の共有を行ったりすることで、目標への達成度がわかるものです。 しかし、テレワーク下において、お互いの業務の進捗状況を詳細に確認することは難しいといえます。 業務の進捗状況が把握しにくい状況では、チームの生産性が低下し、業績に影響を及ぼしかねません。 成果の評価がしづらい 部下に対しての評価がしづらい点もテレワークマネジメントの課題の一つです。 成果の評価をする際は、そのプロセスも大切な判断材料になりますが、テレワークでは上司は部下の普段の仕事ぶりが見えないため、どのように成果を出したのかわからない場合が多いです。 よって、「成果を出した」という評価のみになり、正当とはいえない人事評価になりがちです。 また、現行の人事評価制度にテレワークでの評価基準が含まれていないことで、評価にばらつきが生じるケースもあります。 テレワークマネジメントのポイントについて それでは、このような課題に対応したテレワークマネジメントを行うにはどうしたら良いでしょうか。 まずは、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。 チームの目標と今後の方針を共有する適切なジョブアサインを行う定期的なオンラインミーティングを設ける それぞれ解説していきます。 チームの目標と今後の方針を共有する 直接会って話すことができないテレワークにおいては、メンバーにチームの目標や今後の方針をしっかり示すことが大切です。 これらを共有することによって、会社が何を目指しているのかが明確になり、組織としての一体感が醸成します。 チーム目標や方針は、システム上の共有フォルダに入れておくなど、メンバーがいつでも確認しやすいようにしておくと良いです。 適切なジョブアサインを行う マネジメントには、メンバーへの適切なジョブアサイン(仕事の割り当て)が重要です。 仕事を任命する時は、その目的や条件を明確に説明しておく必要があります。 なぜなら、そうすることでゴールが見え、仕事が進めやすくなるからです。 また、資料やマニュアルをオンラインで共有し、アサイン後は適宜アドバイスをするなど、業務支援を行っていくことで安心感や信頼感が向上します。 定期的なオンラインミーティングを設ける 定期的にオンラインミーティングを設け、画面越しで顔を合わせることもテレワークにおけるマネジメントの大切なポイントです。 そのためには、オンラインミーティングの設備や環境を整えておく必要があります。 さらに、オンラインミーティングの際は、活発な議論が展開できるよう、話しやすい雰囲気作りを心がけるとうまくいきます。 まとめ 業務の生産性を上げて目標を達成するためには、テレワーク時代に合わせたマネジメントへと変化する必要があります。 テレワークにおけるマネジメントには、テレワークならではのさまざまな課題がありますが、これらを把握して、ポイントを押さえた対策をとることが重要です。 効果的なマネジメントを行って、会社をさらに強靭化していきましょう。 インナーブランディングの強化を通じて、業績の向上に貢献するワンネス経営®︎プログラム 人材育成がうまくいっていないもっとチームの生産性を向上させていきたい社内に共通の言語、共通の価値観がなくコミュニケーションに課題がある こんなお悩みをお持ちの方に是非ご検討いただきたいのがワンネス経営®︎です。 研修の特徴や効果をわかりやすくまとめた資料をこちらからダウンロードいただけます。 どんな些細な事でもご相談ください! 資料のダウンロードはこちらから!
2022.08.02
楽しく取り組めるチームビルディングのワークショップ4選
チームづくり「社員が楽しみながらチームビルディングできる方法を知りたい」 「ゲーム性のあるワークショップを取り入れてみたい」 少し難しい印象の「チームビルディング」ですが、ゲームのように楽しみながら行いたいと思っている方も多いかもしれません。 本記事では、「ゲーム性のあるワークショップ」を4つ取り上げてその特徴などを紹介するとともに、行う際に気を付けるべきことも解説していきます。 そもそもチームビルディングの目的とは? チームビルディングとは、個人のスキルや経験などを生かしながら、チームで目標達成するための取り組みのことです。 チームビルディングの目的としては、主に以下の3つがあります。 高いパフォーマンスを上げる チームの関係性を強化する 目標を明確化して浸透させる 円滑なコミュニケーションや的確な役割分担を行うためには、とくにチームの関係性の強化が不可欠です。 ゲーム性のあるワークショップでも、チームビルディングの目的の一つ、「チームの関係性を強化する」ことに期待ができると言えます。 ゲーム性のあるチームビルディングのワークショップ ゲーム性のあるチームビルディングのワークショップの中でも、多くの企業で取り入れられているワークをご紹介します。 ゲーム性のあるワークショップとして有名なものは以下の4つです。 ワールドカフェ NASAゲーム(コンセンサスゲーム) オープンスペーステクノロジー ブラインドサッカー それぞれ以下で詳しく解説していきます。 ワールドカフェの特徴 カフェで会話を楽しむように、役職や立場にとらわれずフラットに意見を交換するワークショップです。 ここでは、お互いの認識を深めて理解することを目的としています。 議論を戦わせて答えを見つけるのではなく、「楽しく対話すること」がポイントです。 やり方としてはまず、リラックスできる場所で4〜5人のグループを作り、1つのテーマについて話し合います。 その後、それぞれ他のグループに移動して前のグループで話し合った内容を共有しながら話し合いを続けていきます。 いろいろな意見がミックスされ、最後は全体で意見が共有されるしくみになります。 一人ひとりの意見が全体に伝わり、参加意識が高まることやメンバー同士を理解できることがこのゲームの特徴です。 NASAゲーム(コンセンサスゲーム)の特徴 チームメンバーとの合意形成(コンセンサス)が必要なゲームを「コンセンサスゲーム」と言います。 NASAゲームもコンセンサスゲームの一つで、「月面に不時着した宇宙飛行士たち」という設定で実施します。 グループに分かれて、母船にたどり着くために必要なアイテムを決めていき、NASAによる模範解答に最も近いチームが勝利となります。 まず自分で考えて意見を提示し、チームで話し合いながら全員で結論を導いていく流れです。 このゲームでは合意形成の難しさを実感した上で、チームで考えるメリットを理解できることが特徴です。 ワンネス経営研修でもNASAゲームを実際に行っており、それぞれのコミュニケーションスキルの把握に役立つため、おすすめのゲームになります。 オープンスペーステクノロジーの特徴 チームの全員が一同に集まり、話し合うことで、意思決定やアクションプランを生成する方法論を「ホールシステム・アプローチ」と言います。 オープンスペーステクノロジーは、ホールシステム・アプローチの代表的な技法であり、参加者一人ひとりが関心を持つすべての課題を取り上げて全員で話し合っていくしくみです。 参加に強制はなく、人数や対象者の限定もありません。 参加メンバーの主体性を尊重する、自己組織化のプロセスを取るところがポイントです。 大まかなテーマを提示するだけで開始され、アジェンダの透明性の高さも特徴となっています。 ブラインドサッカーの特徴 ブラインドサッカーは、プレーヤー4人とゴールキーパー1人の5人、補助スタッフ2人が1チームとなってフットサルコートで対戦する「見えないサッカー」です。 ゴールキーパー以外のプレーヤーはアイマスクを装着して、シャカシャカと音が出るボールを用いてプレーをします。 声を出して指示するスタッフはプレーヤーを思いやり、プレーヤーはその声を信じてプレーをするという特性から、お互いの「思いやり」と「信頼」が重要なゲームだと言えるでしょう。 見えないスポーツを体験することで、多様性適応力の向上や組織コミュニケーションの改善が図られることが特徴です。 ワークショップを実施するときに気を付けること ワークショップを行う際は、目的意識を明確にする必要があります。 相互理解が深まることで、自身の成長と他者への貢献を大切にする魅力的なチーム作りが可能になります。 ワークショップをただのゲームとして楽しむだけではこのようなチーム作りの目的からかけ離れてしまうため、気を付けることが大切です。 また、メンバー全員がワークショップを楽しめるよう、快適な環境やリラックスできる雰囲気を用意することも重要です。 とくに室内でのワークショップの場合、空調や騒音などに気を配ると良いでしょう。 まとめ 今回は、楽しく取り組めるチームビルディングとして、主なワークショップ4つを解説しました。 ワークショップを行う際、目に見えない感情の問題を言語化できると相互理解がさらにスムーズになります。 ワンネス経営では「私が変わるとチームが変わる」をモットーとし、コミュニケーション課題を解決するための共通言語を学びます。 お互いに相手を深く理解し、チームを強靭なものにしていきましょう。 他にもチームビルディング実践方法をご紹介! チームビルディングは日常的なコミュニケーションから意識をしていくことが効果を出すポイントです! ワンネス経営®︎の公式ラインにご登録をいただくとメンバーが意欲的になる承認の仕方など具体的なチームづくりのポイントを知ることができます! 是非友達登録をしていただき、配信をお待ちください! 事務局:スズキヒラク LINE友達追加はこちら!ワンネス経営®︎公式LINE
2024.09.06
自律型人材育成によるメリット・デメリットとは?具体的な方法も紹介
チームづくり急速に変化する現代のビジネス環境において、「自律型人材」の重要性が高まっています。 今回は、自律型人材育成によるメリット・デメリットについて解説し、具体的な方法も紹介します。 自律型人材育成のメリット・デメリットや具体的な方法を知りたい担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。 自律型人材育成によるメリット 自律型人材育成による主なメリットは、下記の3つです。 業務効率が向上する 管理職の負担が軽減する 柔軟な発想が生まれやすい それぞれ解説します。 業務効率が向上する 自律型人材の育成は、組織全体の業務効率を大きく改善します。 自らの判断で仕事を進め、さらには業務プロセスの改善策を考案・実行する力も備えているのが自律型人材の特徴です。 この主体性により、意思決定のスピードが上がり、業務の流れがスムーズになります。 また、各自が自分の仕事に責任を持って常に効率化を意識するため、組織全体の生産性向上が見込めます。 管理職の負担が軽減する 自律型人材を育てることで、管理職の仕事がより効率的になります。 自律型の社員は、困難な状況に直面しても自ら解決策を見出して行動に移せるため、細かな指示出しが減り、管理職の日々の負担が軽くなるからです。 その結果、チームの長期的な成長戦略の立案や、個々の社員の能力開発のサポート、さらには部門間の連携強化といった重要な業務に注力できるようになります。 柔軟な発想が生まれやすい 自律型人材を育成すると、組織内で新しいアイデアが次々と生まれる環境が整います。 常に指示を待つ姿勢では、与えられた範囲内でしか考えが及びません。 しかし、自ら考え行動する社員は、多角的な視点から業務に取り組むことができます。 この自律的なアプローチにより、既存の枠にとらわれない斬新な発想が生まれやすくなります。 組織全体の創造性が高まり、市場の変化に柔軟に対応できるといった点がメリットです。 また、こうした自由な発想から業界を変えるようなイノベーションが生まれる可能性もあります。 自律型人材育成によるデメリット 自律型人材の育成にはメリットが多いものの、難しい点もあります。 最も大きなデメリットは、育成過程に時間と労力がかかることです。 自律的に働ける人材を育てるには、多くのスキル習得や能力を磨く必要があります。 また、日本の多くの企業で見られる「同質性重視」と「上意下達」の環境下で自律型人材を育成するには、組織の基本構造を変更することも重要です。 自律型人材育成の具体的な方法 自律型人材を育成する際の具体的な方法は、下記の通りです。 明確に定義する 心理的安全性を確保する 環境を総合的に整備する 自社について理解してもらう 研修と実践を行う それぞれ解説します。 明確に定義する 自律型人材の育成を始める前に、自社にとっての「自律型人材」を明確に定義することが重要です。 これには、自社の経営戦略に基づいて必要な人材像を描く方法と、既存の自律型人材をモデルにする方法があります。 どちらの場合も、期待される具体的な行動や能力を明確にしておくことがポイントです。 心理的安全性を確保する 自律型人材が育つためには、失敗を恐れず、自由に意見を述べられる雰囲気づくりが不可欠です。 心理的安全性の高い職場では、社員が自然体で発言や行動を起こすことができます。 これにより、能動的な姿勢が育ち、自律性が高まりやすくなります。 環境を総合的に整備する 自律型人材の育成には、ソフト面とハード面の両方で環境を整えることが重要です。 ソフト面では、自律型人材育成の重要性を組織全体で共有し、主体的な行動を受け入れる文化を醸成します。 また、行動の振り返りとフィードバックの機会を設けて、自らの行動を客観的に認識して把握することを促します。 ハード面では、評価基準の見直しや1on1ミーティングの導入など、自律性を評価・支援する仕組みを構築することが重要です。 自社について理解してもらう 自律型人材が真に効果的に機能するためには、自社の方針や経営理念、戦略を深く理解している必要があります。 単に能動的に動くだけでなく、自社にとって最適な判断と行動ができる人材を育成するためにも大切なポイントといえます。 研修と実践を行う 自律型人材の育成には、座学と実践の両方が欠かせません。 まず、研修やセミナーを通じて必要なスキルの基礎を学びます。 その後、実際の業務の中で学んだことを実践する機会を設けるとよいです。 この研修と実践の連携により、知識とスキルが深く定着し、自信につながります。 まとめ 自律型人材育成は、業務効率の向上、管理職の負担軽減、柔軟な発想の創出といったメリットがある一方で、時間と労力がかかるというデメリットもあります。 効果的な育成方法としては、自律型人材の明確な定義、心理的安全性の確保、環境の総合的な整備、自社理解の促進、そして研修と実践の組み合わせが重要です。 変化の激しいビジネス環境に適応できる強い組織づくりのためにも、自律型人材の育成を検討してみてはいかがでしょうか。
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。