目標達成やアイデア発想に役立つフレームワークとして、今大きな注目を浴びているのが「マンダラチャート」です。
メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手が使ったことで話題となっており、「マンダラチャートを自社でも活用してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、マンダラチャートについての概要や作成するメリット、作り方を紹介します。
自社で活用を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
マンダラチャートの概要
「マンダラチャート」の「マンダラ」は、仏教(密教)の「曼荼羅(まんだら)」が由来です。
主尊が中心に置かれ、その周りを諸仏諸尊が取り囲んでいるものが多く、独自の世界観がわかりやすく表現されています。
このマンダラのように、中心に達成したい「目標・テーマ」を、周囲にそれを達成するために必要となる「アイデア」や「要素」を配置するのがマンダラチャートです。
マンダラチャートは、目標達成ツールとして利用できるシンプルなフレームワークで、基本的に3×3の9マスの枠で構成され、さらに一回り大きな9×9の81マスで構成される場合もあります。
マス目を埋める過程の中で思考が整理されるため、アイデア出しや事業計画、スケジュール作成などさまざまなシーンに活用可能です。
また、目標達成に必要な要素が明確になることで、意欲的かつ効率的な行動につながります。
マンダラチャートを作成するメリット
マンダラチャートの作成には下記の3つのメリットがあります。
- アイデアが生まれやすくなる
- 目標達成しやすくなる
- 一人でもグループでも実施できる
それぞれ解説します。
アイデアが生まれやすくなる
マンダラチャートのメリットとして、アイデアや発想が生まれやすくなる点が挙げられます。
マス目を埋めていく作業の際に漠然とした思考が整理されるため、思いつかなかったアイデアのヒントが生み出せるのです。
また、作業中にアイデアが浮かばなくても、質問などをマス目にメモしておくことで、後で見返した時に質問の答えが見つかる可能性もあります。
このように、マンダラチャートを上手に活用すれば多くのアイデアが得られます。
目標達成しやすくなる
マンダラチャートをしっかり作り込むことで、目標を達成するための行動が視覚化できます。
目標や起こすべき行動が明確になると意欲が湧き、目標達成の効率化が可能です。
さらに、マンダラチャートを見やすい場所に貼っておく、ノートなどに挟んでおく、スマホ画面に設定しておくなどの工夫で、意欲の継続につながります。
一人でもグループでも実施できる
マンダラチャートは、紙と筆記用具があれば、いつでもどこでも実践できる手法です。
ブレインストーミングのために複数名のグループを作る必要がなく、一人でも気軽にアイデアを出せるという点がメリットになります。
グループでマンダラチャートを作っていく場合、目標の共有ができたり、結束が強まったりというメリットがあります。
一人でもグループでも、マンダラチャートは有効に働くと言えます。
マンダラチャートの作り方
マンダラチャートを作る手順は、下記の通りです。
- 3×3のマス目を書く
- 中心のマスに目標やテーマを書く
- 周辺のマスに関連項目を書き込んでいく
例えば、来年度の目標設定をマンダラチャートに表す場合、中心に「来年度の自分の理想像」を一言で記載し、その理想を達成するために必要な「仕事」や「家庭」、「趣味」といった要素を周囲のマスに入れていきます。
そして、各項目に詳細を記入していきますが、後から振り返りやすいよう、できるだけ具体的に書くことが重要です。
場合に応じて周りに3×3のマスを追加することで、さらに各項目を詳細に要素分解できます。
まとめ
マンダラチャートは、目標達成やアイデア発想に役立つフレームワークです。
3×3を基本としたマス目の中心に達成したい目標やテーマを書き、達成するために必要となる「アイデア」や「要素」を周囲に記載します。
メリットとしては、アイデアが生まれやすく、目標達成しやすい、また一人でもグループでも実施できるなどが挙げられます。
ぜひ、目標達成やアイデア発想に役立つツールとして、マンダラチャートの活用を検討してみてはいかがでしょうか。