ダブルループ学習の実践に活用できる3つのフレームワークを紹介!

ダブルループ学習は、「前提」を疑うことで新しい行動や思考を生み出す手法です。

そのため、「理論ではわかるものの、実践となると取り入れるのが難しい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

ダブルループ学習の実践をスムーズに進めるには、フレームワークをうまく役立てることが重要です。

そこで今回の記事では、ダブルループ学習の3つのフレームワークを紹介します。

ダブルループ学習の実践にフレームワークを利用したい場合、ぜひ参考にしてみてください。

リフレーミング

「リフレーミング(reframing)」とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事について、その枠組みを外し、違う枠組みで見ることでプラスに解釈できるようになるためのフレームワークです。

同じ物事であっても人によって見方や感じ方が異なり、ある角度からは長所になり、短所にもなります。

例えば、営業の目標件数が10件で7件契約できた場合、「まだ7件しか取れていない」と悲観的に考えるより、「7件も取れた、あと3件だ」と楽観的に考えた方が前向きな気持ちになれるはずです。

このように何事も良い方向に捉えることで、ダブルループ学習に必要な新しい考え方・行動が理解しやすくなります。

技術的問題と適応課題

解決すべき問題について「技術的問題」か「適応課題」か、を見極めるフレームワークも有効です。

技術的問題とは、明確な解決策があり、知識やスキルがあれば解決できる問題のことです。一方、適応課題とは、技術的な問題ではなく、ものの見方や周りとの関係性を変えなければ解決できない問題を指します。

新しいプロジェクトがなかなか進まないケースを例に挙げると、内容やスケジュールを見直しても特に問題がない場合、実はプロジェクト内の人間関係に原因があることも多いものです。

ビジネスにおいて、課題は基本的に目先の技術的問題として見なされる場合が多いですが、適応課題の可能性も高いため、よく問題の根本を見極めることが重要です。

クリエイティブ・テンション

「クリエイティブ・テンション」とは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のピーター・M・センゲ教授が提唱した「創造的緊張」を意味するフレームワークです。

理想と現実のギャップを、ゴムを上下に引っ張ったときのテンションと見なし、ゴムの上(理想)とゴムの下(現実)の差をゴムが縮もうとする力(テンション)で勢いよく埋めようとする様子を表しています。

つまり、理想と現実のギャップがある場合、それを埋めようとすることで成長を促すエネルギーや緊張感が生まれる、という考え方です。

ゴムを強く引っ張るほど縮む力が強くなるように、成長を促すエネルギーも理想と現実が遠いほど高まります。

そのため、理想を実現する明確な「目標」が大事であり、目標を達成しようと真剣に取り組み、行動したことが大きな成長につながると言えます。

クリエイティブ・テンションを意識することは、ダブルループ学習の実践に大いに役立つはずです。

まとめ

今回は、ダブルループ学習の実践に使えるフレームワークとして、「リフレーミング」「技術的問題と適応課題」「クリエイティブ・テンション」の3つをご紹介しました。

ポイントは、以下の3つです。

  • リフレーミングで物事の見方を捉え直す
  • 技術的問題か適応課題かの見極め
  • 理想と現実のギャップを埋めるための行動で成長につなげる(クリエイティブ・テンション)

3つのフレームワークについて把握し、活用することで、ダブルループ学習をスムーズに進められます。

ぜひ、今回の記事を参考にして、内容を理解しておきましょう。

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