2022.05.26
チームづくり
目次
「自社でインナーブランディングに取り組んでいるけど、社員に上手く浸透してない」
社内一丸となって推進力を高めたいと思っていても、どうも思うように社員にビジョンが伝わらない・・・
インナーブランディングに取り組むとこのような壁に突き当たりますが、いくらクレドやカルチャーブックの作成、社内研修などを試みても、働く人の心が動かなければ、同じ目標に向かって進むということは、なかなか難しいかもしれません。
ワンネス経営®では、その根本的な課題に対して具体的にアプローチします。
本記事では、ワンネス経営®の中のインナーブランディングと題して、働く人の内発的動機付けにフォーカスし、管理職と部下との関係の構築において、役職ごとに変化する必要なスキルについてご紹介します。
内発的動機付けを簡単にいうと、「やる気」がある状態を指します。
働く人の多くは、「仕事だけしていればいい」というように会社と個人の人生とは関係ないものとして捉えている傾向があります。
この価値観が悪いというわけではないのですが、気をつけないといけないのは、本来の働くことの意味とは価値を創造することであるはずなのに、犠牲を払うことが働くことだと勘違いしてしまうことです。これでは会社のビジョンと個人の幸せがリンクしません。
そのため「仕事を通して社会に貢献し、自分自身の人間性を成長させたい」という思いがある人材の方が、何事も積極的に前向きにチームの一員としてパフォーマンスを発揮する可能性が高いと言えるのです。
では、どのようにすれば社員の気持ちを「やらされ」から主体性高く「やりたい」という状況にすることができるのでしょうか?
やる気にさせる、つまり、内発的動機付けをもたらすのは、管理職と部下との関係性にポイントがあります。
社員が前向きな姿勢で仕事に取り組むかは、直属の上司にあたる管理職の仕事に対する姿勢や価値観とリンクするからです。親と子の関係にも似ていますが、部下たちは、意外と上司の背中を見て育っています。
ここで参考になるのは、ロバート・カッツが提唱する3階層に分類されたマネジメントのスキルです。3つの階層はロワーからミドル、ミドルからトップの順に上がっていきます。
| 階層 | 一般的な会社での立場 | 必要なスキル |
|---|---|---|
| ロワー | チームリーダー(業務管理者) | テクニカルスキル |
| ミドル | 中間管理職 | ヒューマンスキル |
| トップ | マネージャー(上層部) | コンセプチャルスキル |
管理職は各階層を上がる度に今まで通りのやり方では上手くいかないという壁にぶつかります。
たとえば、ロワーの階層では、優秀な成績を残した若手が業務の管理者として数名のチームリーダーになる場合が多いですが、彼らは自分の成功法則がある程度確立しているため、部下に自分のやり方を押しつけがちになります。
本来であれば、部下の個性を理解し、目標達成のための方法を一緒に考えることが求められた役割なのですが、【自分の思った通りにならない】という理由で部下の個性を殺してしまうという失敗パターンもあります。
また、ロワーからミドルへ上がるときには、関係性やコミュニケーションをさらに構築していくことが求められますが、ミドルの階層では「確証バイアス」にはまってしまう傾向があります。
確証バイアスとは、自らの先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合のよい情報ばかりを集める傾向性のことです。
では、それぞれの壁を乗り越えるにはどのようにすべきでしょうか。
次の項で必要なスキルをご紹介します。
ここでは、ロワーの階層、ミドルの階層、トップの階層を実際に想定できる会社での立場に置き換えていきます。
それぞれ部下との関係性において、必要なスキルを以下で解説します。
チームリーダーにとって最も必要なのは、対話のスキルです。
「一緒に働く相手がどんな気持ちで仕事をしているか」、部下の個性を理解するには、自ら耳を傾けることが重要です。
その上で、目標達成にはどのような仕事をすべきかを共に描き出していくのです。
部下とのコミュニケーションに対して自信がついてくると、「部下のことをよく理解しており、自分は正しいことをしている」という状態に陥りやすくなります。
これは「確証バイアス」の一例ですが、中間管理職クラスになるとこれまでの経験や自信から考え方が頑固になり「確証バイアス」にハマりやすいため、ここで一度、自己認識を疑ってみてください。
中間管理職クラスで大切になるのは、より人間的なコミュニケーションです。
特に部下とマネージャーの板挟みになりやすい立場であるからこそ、「ありがとう」と「ごめんなさい」といった余裕のある言葉や態度を大事にしていき、組織が動きやすいように双方の意向をすり合わせるようなコミュニケーションスキルがポイントになっていきます。
中間管理職クラスから経営視点を持つ上層部クラスのマネージャーになると、これまで相手の意向をくみ取るスキルが求められてきたのが、自分で目標を決定し、進むべき方向を示して組織を牽引していくことが求められます。
これには人を巻き込む力や目指すビジョンに周りから共感してもらうスキルが必要です。
「会社にとって最適な戦略は何か」、「働く人全員が目指したくなるようなビジョンは何か」を自分で考え、決定し、人に行動させ、結果に対して責任を取るというのは、相当なプレッシャーがかかるでしょう。そのため、その重圧に耐え、立ち向かう精神力も養っておくことも大切です。
社員が前向きな姿勢で主体的に仕事に取り組むことは、直属の上司と部下の関係性に大きく影響します。
部下は上司の働く姿勢や価値観、上司とのコミュニケーションから自分が働く会社が目指すビジョンや達成したい目標を理解します。
「言っていることより、やっていること」上司の働く姿、そして喜怒哀楽の態度こそが部下の受け取る職場の風土そのものです。
表向きの施策ももちろん大切ですが、日頃の仕事を通して学んでいくことの価値も大きいでしょう。
ワンネス経営®では公式LINEやYoutubeチャンネルでチームづくりのコツや社内コミュニケーションの改善術をお伝えしています。
信頼を得るには、コミュニケーションの課題を解消していく必要があります。管理職と部下の方では経験などの違いから、解釈が異なってしまいコミュニケーションが複雑になってしまうなどのトラブルが起こってしまいがちです。
ではそんな時、注意するべきこととはいったいなにか?
すぐにお使いいただける具体的な行動方法まで詳しく丁寧に配信しています。
学びを活かして、ひとりひとりが躍動し活躍する強いチームを目指しましょう!
事務局:スズキヒラク
この記事を書いた人
永井 祐子
愛知県出身 Webライター。「やってみなきゃ分からない!」がモットー。持ち前のチャレンジ精神と思い切りのよさを発揮し、 OLから憧れだったライターの世界へ飛び込む。ライター業をする中でコンテンツマーケティングの奥深さに魅せられ、極めるために日々研鑽中。趣味は、映画を観ること、一人旅。好きな名古屋めしは、味噌串カツ。
2022.03.10
チームのパフォーマンスを最大化するには?
チームづくり経営者「うちのスタッフは元気がないんですよね」 福永「あら?そうなんですね?」 幹部「元気というか、覇気がないんですよ」 福永「へえ」 ..中略.. 経営者&幹部「どーしたら明るくなりますかね?」 と、悩みを打ち明けてくださる経営者の皆さま。 多分、暗くて元気がないのはあなたたちです。 大学卒業後、ヘルスケア業界で1000名以上のトレーナーを育成。 セールス下手でも日本の隅々にまで展開することに成功。 好きで得意なことで役に立つと自分も周りも幸せだ。と確信する。 その後、独立起業。インナーブランディングの専門家として活動中。 趣味はトライアスロンだが走るのは嫌い。サウナとバスケ観戦が好き。 焼肉の部位はハラミ。フラップスプランの代表。 投稿一覧へ 社員は社長の写し鏡 数十社の企業と深く関わりを持ってわかったこと。 それは「子は親を映す鏡」と言われるのと同様に、社員は社長を映す鏡そのものだということです。 パワフルな社長の会社の社員はパワフルだし、おとなしい社長の会社の社員はおとなしいし、賢い社長の会社の社員は賢い。 なぜなら、社長が好ましいと思う人材を採用していくわけですから、ついつい自分の感覚に近い人を集めてしまいます。 特に創業直後はそうなりがちです。 気がつけば幹部の中にまるで社長と同じような感覚の人が最低1人はいるはずです。 そこから組織が大きくなって、ある程度のサイズになった時から、採用が社長の手から離れていくわけですが、やっぱり担当者の中では社長が好む人=会社が掲げる理想の人を選んでいきます。 さらに、その先に行くと部署や役割に応じて違う能力が必要になりますから、ある程度カラーが変わっては来ます。 しかし、メインストリームにいる属性はおおよそ社長を鏡に映した姿のような人が増えてくるのです。 どれだけ必要な能力を持っていたとしても、自分の嫌いなタイプや苦手なタイプを積極的に採用できる社長はあまりいないということです。 このように「社員のベースの特徴が社長と似てくる」という法則が成立します。 では、さらに踏み込んで「会社の雰囲気」はどうでしょうか。 パワフルな人にも、落ちこんで暗くなる時があったりします。 おとなしい人だって、当たり前ですが明るい笑顔になることがあります。 その統合されたものが「会社の雰囲気」となるわけです。 では、この会社の雰囲気は誰が決めているのか? お分かりですよね。 社長です。 社長が望む雰囲気に必ずなります。 なぜなら、社員は社長が望むことを叶えたいからです。(いや、そんなことはないです。と思った経営者の方。だとしたら採用から間違えたということになります。) というわけで、明るい雰囲気の会社にしたかったら、まずあなたが明るい雰囲気を望むところから始めないといけません。 そして明るい雰囲気を暗い気持ちで望むことはできませんから、あなたが明るい気持ちになる必要があることがご理解いただけたと思います。 活気と売上はニワトリと卵 と、こんなことを書くと、 「自分は変わりたくないから明るい雰囲気いらない!」 と、いう結論に達しちゃう人もいると思います。 そして、明るい雰囲気と業績は関係ない! というエビデンスを探したくなると思います。 全く問題ありません。 あなたの好きにすれば良いです。 ただ、間違いないのは、 活気と売上はニワトリと卵の関係性であるということ。 活気がある会社は業績がいいし、業績がいい会社は活気があります。 この状態が、活気があるから業績が良くなるのか、業績がいいから活気が出るのか。 これはどっちが先かはわからないのです。業績と雰囲気の因果関係はわかりません。 しかし、一つだけ検証された事実があります。 それは働いている人、個人のパフォーマンスは明るい雰囲気の方が発揮されやすいということです。 そして、もう一つ明るい雰囲気が良い理由があります。 それは採用です。 3000名以上の会社員に聞きました。 明るい雰囲気と暗い雰囲気の職場。どっちがいいですか? 明るい雰囲気が良い。と答える方が100%です。 葬儀屋の社員さんも明るい雰囲気がいいと言っていましたので相当間違いないです。 ですから、「明るい雰囲気の職場で働きたい」という社員ニーズには応えていくべきではないでしょうか。 100点は無理でも100%はできる 「そうは言っても私は根が暗いんです」 わかりました。 わかりましたから、自分で呪いを掛けるのをやめてください。笑。 そんなあなたに私が尊敬する人の言葉を贈ります。 「100点は無理かもしれん。でもMAXなら出せるやろ」松本人志 放送局というラジオでの発言のようです。 ネットで見つけて 「まじでそう」 と、首がちぎれるぐらい頷きました。 あなたの明るさの絶対値は知りません。 しかし、あなたが明るい職場、明るい雰囲気の会社にしたい。 という、思いが伝わるかどうか?の話なんです。 しかも、全くコストのかからない施策です。 やらない理由がありません。 100点は無理でも100%はできるはずです。 まとめ 職場のメンバーの一人一人が「明るい雰囲気を作ることが自分にも責任があることだ。」と気づくことって大事な一歩めです。 改めて考えてみれば社会とはそういうことですよね。 自分の行動がどう繋がるかは見えにくい。 しかし、その集合体こそがコミュニティの空気です。 そんな気づきをもたらすために、私たちができること。 それが、今日 1日を明るい挨拶から始めることなんだと思います。 すぐにできる取り組みです。ぜひ実行していってください。 強いチームづくりのヒントになれば幸いです。 コミュニケーション課題を解決するワンネス経営®︎ ワンネス経営®では公式LINEやYoutubeチャンネルでチームづくりのコツやコミュニケーションのポイントをお伝えしています。 具体的な行動方法まで詳しくお伝えしているため、知らなかった状態から→知っていて学びを活かせる状態になる事が可能です! チームの生産性が上がると結果として売上も上がっていきます! 皆さんのチームビルディングのヒントにワンネス経営®︎をご活用ください! 事務局:スズキヒラク LINE友達追加はこちら!ワンネス経営®︎公式LINE Youtubeはこちら!チャンネル登録お願いします!ワンネス経営®︎公式Youtube
2022.09.20
テレワーク上での課題を解決する!テレワークマネジメントとは?
チームづくり「テレワークを導入したが、マネジメントがうまくいかない」 「テレワークでのマネジメントはどうすればいいだろうか」 このようなテレワークにおけるマネジメントの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 テレワークでは、お互いの姿が見えない中で仕事を進めていくことになり、マネジメント方法もこれまでとは大きく変わってきます。 テレワークでのマネジメントに課題を感じる場合、その対策についてあらかじめ把握しておくことが大切です。 今回の記事では、テレワークにおけるマネジメントで生じる課題を解説し、対策のためのポイントをいくつかご紹介します。 テレワークでのマネジメントで生じる課題とは? 働いている様子を見ることができないテレワークでは、マネジメントにおいて主に以下の3つの課題が生じます。 コミュニケーションが取りづらい業務の進捗状況が把握しにくい成果の評価がしづらい それぞれについて説明していきます。 コミュニケーションが取りづらい テレワークで仕事を行う場合、直接会話をする機会が減るため、コミュニケーションの取りづらさが課題になります。 テキストでのやり取りが中心になることで、急ぎではない仕事の話や相談、雑談など、メンバーとのコミュニケーション不足を感じることも多いはずです。 また、テキストでのコミュニケーションは便利で簡単な半面、相手の反応や感情がわかりづらい点がデメリットになります。 テレワークでは一人で仕事を行うことが多いため、さまざまな感情を抱えてお互いが疑心暗鬼になり、業務が滞る可能性も出てきます。 業務の進捗状況が把握しにくい 会社では、上司が部下の業務進捗状況を把握したり、メンバー同士で業務進捗状況の共有を行ったりすることで、目標への達成度がわかるものです。 しかし、テレワーク下において、お互いの業務の進捗状況を詳細に確認することは難しいといえます。 業務の進捗状況が把握しにくい状況では、チームの生産性が低下し、業績に影響を及ぼしかねません。 成果の評価がしづらい 部下に対しての評価がしづらい点もテレワークマネジメントの課題の一つです。 成果の評価をする際は、そのプロセスも大切な判断材料になりますが、テレワークでは上司は部下の普段の仕事ぶりが見えないため、どのように成果を出したのかわからない場合が多いです。 よって、「成果を出した」という評価のみになり、正当とはいえない人事評価になりがちです。 また、現行の人事評価制度にテレワークでの評価基準が含まれていないことで、評価にばらつきが生じるケースもあります。 テレワークマネジメントのポイントについて それでは、このような課題に対応したテレワークマネジメントを行うにはどうしたら良いでしょうか。 まずは、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。 チームの目標と今後の方針を共有する適切なジョブアサインを行う定期的なオンラインミーティングを設ける それぞれ解説していきます。 チームの目標と今後の方針を共有する 直接会って話すことができないテレワークにおいては、メンバーにチームの目標や今後の方針をしっかり示すことが大切です。 これらを共有することによって、会社が何を目指しているのかが明確になり、組織としての一体感が醸成します。 チーム目標や方針は、システム上の共有フォルダに入れておくなど、メンバーがいつでも確認しやすいようにしておくと良いです。 適切なジョブアサインを行う マネジメントには、メンバーへの適切なジョブアサイン(仕事の割り当て)が重要です。 仕事を任命する時は、その目的や条件を明確に説明しておく必要があります。 なぜなら、そうすることでゴールが見え、仕事が進めやすくなるからです。 また、資料やマニュアルをオンラインで共有し、アサイン後は適宜アドバイスをするなど、業務支援を行っていくことで安心感や信頼感が向上します。 定期的なオンラインミーティングを設ける 定期的にオンラインミーティングを設け、画面越しで顔を合わせることもテレワークにおけるマネジメントの大切なポイントです。 そのためには、オンラインミーティングの設備や環境を整えておく必要があります。 さらに、オンラインミーティングの際は、活発な議論が展開できるよう、話しやすい雰囲気作りを心がけるとうまくいきます。 まとめ 業務の生産性を上げて目標を達成するためには、テレワーク時代に合わせたマネジメントへと変化する必要があります。 テレワークにおけるマネジメントには、テレワークならではのさまざまな課題がありますが、これらを把握して、ポイントを押さえた対策をとることが重要です。 効果的なマネジメントを行って、会社をさらに強靭化していきましょう。 インナーブランディングの強化を通じて、業績の向上に貢献するワンネス経営®︎プログラム 人材育成がうまくいっていないもっとチームの生産性を向上させていきたい社内に共通の言語、共通の価値観がなくコミュニケーションに課題がある こんなお悩みをお持ちの方に是非ご検討いただきたいのがワンネス経営®︎です。 研修の特徴や効果をわかりやすくまとめた資料をこちらからダウンロードいただけます。 どんな些細な事でもご相談ください! 資料のダウンロードはこちらから!
2023.11.07
サーバントリーダーシップとは?概要や注目されている背景について紹介
チームづくり近年、リーダーとメンバーとの信頼関係を構築するための手法として、「サーバントリーダーシップ」に注目が集まっています。 メンバーの自主性をより促すためトップダウン型からの変革を考えた場合、サーバントリーダーシップの導入は大変有効です。 また、シェアドリーダシップとの関連で興味を持っているという方も多いのではないでしょうか。 今回は、サーバントリーダーシップの概要や従来の支配型リーダーシップとの違いを解説し、今注目されている背景をご紹介します。 サーバントリーダーシップの概要 「サーバントリーダーシップ」は、「奉仕の精神で部下に接し、導く」という考え方をもとにしたリーダーシップ理論です。 1970年、ベトナム戦争の泥沼化やウォーターゲート事件などを時代背景に、アメリカのロバート・K・グリーンリーフ氏がヘルマン・ヘッセの短編小説「東方巡礼」から着想を得て提唱しました。 「サーバント(servant)」という言葉には、召使いや奉仕する人という意味があり、サーバントリーダーシップは「奉仕型」のリーダーシップと言うことができます。 リーダーが部下に対する傾聴の姿勢を持ち、自主性を認めながらそれぞれの能力の最大化を図ることで、目的を達成するというスタイルが特徴と言えます。 そのため、組織において協力し合う関係が生まれやすい点がメリットです。 従来の支配型リーダーシップとの違い 従来の「支配型リーダーシップ」は、明確な上下関係と強い統率力に基づくリーダーシップで、リーダーがトップダウンで指示や命令を出し、それに部下が従うことで目標を達成してきました。 一方、サーバントリーダーシップでは、リーダーが部下の話をしっかり傾聴することで関係を築き、ともに協力し合いながら目標を達成します。 また、リーダーが部下に対して支援を行うことで信頼が得られる点もサーバントリーダーシップの特徴です。 サーバントリーダーシップの発揮によって、部下の強みや自主性を引き出し、積極的な行動へ導くことが可能です。 従来の支配型リーダーシップは恐怖心や義務感で部下を行動させるという点が大きな特徴ですが、サーバントリーダーシップでは部下との信頼関係を大事にすることで部下自身が考えて行動するようになります。 このように、サーバントリーダーシップは、これまでの支配型リーダーシップとは正反対の考え方と言えます。 注目されている背景とは? 経済成長が著しかった時代では、リーダーが強い意志や価値観を貫くことで部下を強力にけん引していくスタイルが主流でした。 しかし、現在は、不確実で予測が困難な「VUCA時代」に突入しており、ビジネス環境が大きく変化し、顧客ニーズも多様化しています。 このような時代の中で企業が成長していくためには、不測の事態に柔軟に対応できる組織づくりが欠かせません。 リーダーがすべてを管理して意思決定していく従来のスタイルでは対応が遅れてしまうため、メンバー一人ひとりが主体性を持った組織にしていく必要があります。 また、必ずしも一人のリーダーの意見が正しいとも言えないことから、さまざまな経験や知識を持った人材の活用が求められます。 そのため、サーバントリーダーシップによって、個性を発揮しながら行動できる人材を育成することが重要です。 まとめ サーバントリーダーシップは、「奉仕の精神で部下に接し、導く」という考え方をもとにした「奉仕型」のリーダーシップ理論です。 傾聴などを行って部下との信頼関係を築き、部下自身が考えて行動するように促すのが特徴で、リーダーが部下に命令や指示を出して統率する、従来の支配型リーダーシップとは大きく異なります。 不確実で先が読みにくいVUCA時代において、サーバントリーダーシップは企業の成長に不可欠な考え方だと言えます。 ぜひ、自社へのサーバントリーダーシップの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ワンネス経営®プログラムは、インナーブランディング強化というアプローチを通して、 お客様企業が求める成果を達成していくという「新しいチームビルディングのプログラム」です。 イメージが持ちづらい点があるかもしれませんが、どうぞお気軽にご質問、ご相談ください。